新幹線から在来線に移行する際、どのチケットを使用すべきか迷うことはありませんか?

また、SuicaやICOCAなどの交通系ICカードを併用するとき、その手続きはどのように進めれば良いのでしょうか?

そんな疑問を持つあなたのために、新幹線から在来線への移行時の適切なチケットの使い方や、

 

Suica(ICOCA)の併用方法を詳しく解説します。

 

新幹線から地方線への乗り換え時のゲート通過の仕方

 


新幹線から在来線への乗り換えでは、指定の乗り換えゲートを使うことが大切です。



乗り換え用のゲート以外でチケットを使うと、「ここで下車する(乗り換えなし)」とみなされ、新幹線のチケットが全て回収されてしまい、在来線への乗り換えができなくなってしまいます。



どのゲートが乗り換え用か分からない場合は、

駅員に「在来線の○○駅で降ります」と伝えて、そのまま対応してもらいましょう。

 

 

 

 

 

 

 


 

新幹線から在来線への乗り換え時のチケットの使い方

 

 

乗り換えゲートでは新幹線のチケットだけを利用します

 


乗り換えゲートを通るときには、新幹線の特急券と乗車券の2枚を使います。

この2枚を重ねてゲートに通すと、特急券は自動ゲートで回収され、乗車券だけが自動ゲートの反対側から戻ってきます。

この乗車券は必ず受け取りましょう(地方線から降りる時に必要です)

 

 


特急券と乗車券が1枚に統合されたチケットを使っている場合は、その1枚を乗り換えゲートに通します。

自動ゲートの反対側から、そのままそのチケットが出てくるので受け取りましょう。

新幹線の乗り換えゲートを出る手順は以上です。
 


この際、SuicaやICOCAなどの交通系ICカードは使用しません。

新幹線のチケットを利用する際には、交通系ICカードの使用は新幹線に乗る場合だけと覚えておくと便利です。

2017年9月以降に新幹線から在来線まで全て対応する「スマートEX」というサービスが開始されますが、それまでは

新幹線から降りる時は交通系ICカードは使用しないと覚えておいてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

EX-ICカードとSuica(ICOCA)を併用する場合




EX-ICカードを使い、さらにSuica(ICOCA)も併用する場合は、2枚を一緒に使います。

新幹線の乗り換えゲートでは、EX-ICカードとSuica(ICOCA)を2枚重ねてタッチし、在来線へ乗り換えます。

在来線から降りる時は、地方線の自動ゲートでSuica(ICOCA)だけをタッチし、ゲートを出ます。

 

 

 

 

 

EX-ICカードと一般のチケットを併用する場合



新幹線を降りる駅から有効な在来線の定期券や回数券などの乗車券を持っている場合は、新幹線の乗り換えゲートで在来線区間の乗車券を先に入れ、次にEX-ICカードをゲートにタッチし、ゲートを出ます。

地方線を下車する時は、在来線の定期券や回数券などを地方線のゲートに入れます。

在来線区間用のチケットを持っていない場合は、精算所でチケットを購入するか、一度新幹線のゲートを出て地方線のチケットを購入し、地方線に乗ります。

EX-ICカードを使った「EX-IC専用在来線乗り換えチケット販売機」の使い方については、以下の動画を参考にしてください。
 
 
 

新幹線から在来線への乗り換えでのSuicaが使えることもある

 

 

 

 

 

 

前回、新幹線の乗り換えゲートではSuicaを使わないという話をしましたね。

 

では、在来線のゲートを通るときはどうすればいいのか。それは、新幹線の乗り換えゲートで手にした新幹線の乗車券を使って入るんです。

 

 

そして、在来線で下車するとき、その駅の乗り越し精算機で新幹線の乗車券を使って精算します。

乗車券を精算機に入れると、精算額が出るので、それに従ってお金を払います。

精算機でお金を払うときに、「IC運賃で精算」か「きっぷ運賃」かを選ぶことができます。

 

 

「IC運賃で精算」を選べば、Suicaでお金を払うことができます。画面にSuicaをかざすだけで大丈夫です。

 

このように、Suicaなどの交通系ICカードを使うのは、地元線を出る前に乗り越し精算をするときだけだと覚えておくと、わかりやすいですね。

 

 

 

新幹線の切符だけで全てが済むこともある

 

 

 

 

 

新幹線から在来線へ乗り換えるときは、大抵の場合、乗り越し精算が必要になると説明しました。

でも、新幹線の切符だけで新幹線も在来線も通ることができる場合があるんです。

 

 

それは、「東京都区内」や「東京山手線内」などと書かれた切符のことを指します。

この切符は、そのエリア内のどの駅でも降りられる切符なんです。

 

 

例えば、「東京都区内」と書かれた切符なら、都区内のどの駅でも降りることができます。

 

 

これは「特定都市区内制度」という制度のおかげです。

 

 

 

「特定都市区内制度」について

 

「特定都市区内制度」とは、鉄道の長距離運賃計算において、200km以上の運賃が発生する場合、特定都市の市区内を一つの駅とみなす制度です。

 

この制度が適用される都市は全国12都市で、以下の通りです。

 

 

  • 東京都区内
  • 東京山手線内
  • 札幌市内
  • 仙台市内
  • 横浜市内
  • 名古屋市内
  • 京都市内
  • 大阪市内
  • 神戸市内
  • 広島市内
  • 北九州市内
  • 福岡市内

 

 

この制度により、特定都市区内のどの駅からでも同一料金で遠隔地へ移動することが可能となります。

 

 

 

降車駅が「特定都区市内」であれば、この制度が適用され、新幹線の切符だけで済むんです。

 

 

例えば、新幹線の切符に「東京都区内⇒大阪市内」と書かれているとしましょう。

 

 

通常なら、新幹線の停車駅である新大阪で降りた後に、在来線に乗り換えると、

「新大阪から地元線の降車駅までの料金」が必要になりますよね?

 

 

 

でも、この制度が適用されると「大阪市内までが一つの駅」となるため、新大阪から在来線の降車駅までの切符や乗車料金は必要ありません。

 

 

新幹線の乗り換えゲートを通ったときにもらう乗車券一枚で、

 

・新幹線から在来線への乗り換え、

・在来線への乗車 

・在来線を降りて改札口から出る 

 

以上の全てが可能になります。

 

 

切符もICカードも必要ありません。

 

 

出発地と目的地がどちらも「特定都区市内」のエリア内であれば、往復ともに新幹線の切符だけで済みます。

 

 

ただし、区域内であっても途中で下車した場合は、再入場することはできないので注意してください。

 

 

各市内の特定都市区内ゾーンの確認は以下のページでご確認ください。

 

 

まとめ

 

 

・新幹線の乗り換えゲートを出るときは新幹線の切符だけを使う 

 

・在来線に乗るときは新幹線の乗車券で入る 

 

・精算機ではSuicaでお金を払うことができる

 

 ・EX-ICカードを使うときはSuicaと一緒にタッチして乗り換え

 

・ゲートを出る 地元線を降りるときは乗り越し精算機で精算をする

 

・降車駅が「特定都区市内」であれば、地元線も新幹線の乗車券だけで乗り降りができる 

 

 

 

全ての情報を一度に読むと「何だか分からない!」と感じるかもしれません。なので、あなたに該当する情報だけを選んで読んでみてください。

 

 

そうすれば「思ったよりも簡単だ!」と感じるはずです。新幹線に乗るのはあまり慣れていないのですが、上記の情報の中から自分に該当するものだけを覚えていくことで、うまく対応できました。

 

 

新しいことに対する焦りや不安はあるかもしれませんが、落ち着いて行動すれば大丈夫です。その日、どうすれば良いか分からなくなったとしても、駅員に聞けば教えてくれますので、安心してください。