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★前回のあらすじ★
サウンドクルー邸でいい歳したオッサンが泣かされた。
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で、不覚にも目から体液が出たのが、何度もかけているコレ。
これは感動云々よりも、どこでもかけさせていただいているので単なる「音質確認」というつもりでかけたのだが・・・。
銀河鉄道999 オリジナルサウンドトラック より12曲目「青い地球」

もちろん、どこのお宅でもその個性を楽しめる。
5歳くらい若返ったり、晴れやかな晴天の下で歌っているようだったり、ハイビジョン映像で見ているかのような超高解像度が楽しめたり、ぶっといもみあげを蓄えて顎も2つに割れているかのようなワイルドさを感じたり、極めて標準的だったり・・・。
一方、こちらのお宅では感情面に踏み込んだような表現を初めて感じた。
まだ幼い鉄郎少年が、物語の冒頭でいきなり母親を上級国民の道楽でぶっ殺されて天涯孤独の身となり、時を同じくして現れた謎の美女メーテルがなぜか母親に瓜二つで、母を失った傷心とメーテルに感じる懐かしさを胸に抱えつつ旅に出る・・・。

そうした、鉄郎のつらい気持ちや、まだ甘えたい盛りの少年を慈しむ気持ちを多分に含んだ歌い方、言い換えると、おそらくきちんと物語の内容を理解しているであろう歌い方をしていると初めて理解でき、不覚にも目が失禁。
原作やアニメのこのシーンを観ても涙ぐむことなんて全然なかったのに(別の個所ではあったが)。
我ながらどうかしているとは思うが、感服しました。
それにしても、なんだってこんな音が出るのか。
音の解像度で言えばT先生やはるばる邸のほうがあるだろうし、音の芯や力強さではチュー太郎邸には到底敵わない。
辛うじて分かるのは、オーディオ的な音質云々から離れたと言っても、膨大なオーディオのセッティングノウハウを水面下で使っていることだ。
当日少し伺っただけでも
・基本的なところでは、ケーブルの吟味。
・各機器の直積みは避け、台座を介して距離を稼ぐ。
・載せる台座も、ホームセンターの安物や発泡スチロールといった、ある程度ぐらついてしまうもの。
・各機器の上に載っているダンベルは、載せる前後左右の位置を吟味。
・サブウーファーの角度を微調整するために、台座に細かなガラス玉を挟んで調整。

・スピーカーケーブルに掛かっているタオルは、サイズが同じでも色によって音色が異なる。
・椅子の前後位置を何十通りから数箇所(今回は3箇所)厳選し、脚の位置をテープで「バミる」。で、聴くソースや気分によって、位置をあれこれ選択する
(自分でも真似できるネタとしてはこれが一番大きく、後日、このために椅子を買い替えた)。

(写真は、自室で適当に再現したもの)
とかとか、書き出したらきりがない。
特に、ガラス玉を挟むのは、インシュレーターのように支えるのとスパイクのように「めり込む」ものがあり、そのハイブリッドな?効果が、最近のご自身の中でも会心の発見だったそうだ。

で、また頭おかしいことを書くのだけど、帰路中に思い浮かべていたのは、ガンダムとかのSF作品の話だった。
ガンダムの世界では、地球の環境汚染が結構ひどく、スペースコロニー内のほうが自然環境が安定している。
コロニーによっては、そこが本当の大地と思い込んでいる原住民族すらいる。
広大な大自然が、実は高度なテクノロジーに支えられているという不思議。
同様に、オーディオを離れて純粋に音楽に感動しようという試みも、水面下では膨大なオーディオノウハウが支えている・・・。

そう考えると、この音は本当にそのまま持ち帰りしたかったのだけれど、いきなり「感動を表現しよう」と真似しようとしても無理な話で、自分のような凡庸なオーディオオタクはオーディオオタクらしいことを積み重ねていけばよいのだと、諦めではなくすごくしっくり納得した。
従来のオーディオノウハウだけでは到底出せない音だが、それでも、従来のオーディオノウハウを積まないとそこから発想を変えることもできない。
椅子の位置による聴こえ方の違いとか、T先生邸との音の違いとか、本当はもっといろいろ書きたいのだけれど、この辺にしておく。
このクソみたいな日記も、これでも何度か書き直した。
伺う少し前からサウンドクルー邸は大規模なリフォームが始まっており、毎週数人は訪れているこのお宅も、しばらくは公開されないらしい。
このシステムもいったん解体されるそうだ(もったいねーーー!)。
次回伺うときはどんな音になっているのか、楽しみでもあり怖くもある(笑)。
サウンドクルーさん、今回も大変お世話になりました。
またお時間のある時にお邪魔させてください!
今度は、一人だともったいないので、あれこれ感想を話し合える道連れが欲しいですね(笑)。

