もう先々月の話になってしまうが、3/27(日)はご近所の喫茶店常連仲間のH邸にお邪魔した。

先日、CDプレーヤーとプリメインアンプが載っているラックを、ヤマハのGTラックから別のものに買い換えたら音が一変したとのことで、お声がけいただいた。
使用機材はこんな感じ。
わりとシンプルな構成。
CDプレーヤー:
DENON DCD-2500NE

プリメインアンプ:
DENON PMA-2500NE

スピーカー:
QUAD 型番不明(llLか12Lかな?)

ラック:
TAOC ASRIII-3S-NS


H邸にお邪魔するのは初めてなので、ラック交換でどのくらい音に変化があったのかは自分にはわからないが、最初に抱いた印象は「滑らかできれいな音」だった。
Hさんが音質確認に重宝されている、白鳥英美子「AMAZING GRAZE」の10曲目でアルバム自体と同じ名前の「AMAZING GRAZE」を聴かせていただいたとき、直前に我が家で聴いたときに感じた声のざらつきが、こちらでは殆ど感じない。
この点も、ラックを替えたことでより良好になったのだそうだ。

ご本人は低音不足を気にされていたが、個人的にはあまり気にならないレベル。
少なくとも、夜間の小音量でも楽しめるバランスには感じられ、それはHさんご本人も実際にそう感じておられるらしい。
自分ももちろんオーディオラックは使用しているが、いずれも自作。頑丈さと重量で言えばそこそこのものだと思うが、ラワン合板を貼り合わせただけのシンプルなものだ
(自分の日曜大工ではそのくらいが限界)。
このHさん、専業の大工さんではないが、お仕事で木工作業をされることもあり、その気になれば素晴らしいラックをお作りになれるはずだ。少なくとも、自分なんかよりは見た目も性能も比べ物にならないくらいの・・・。
そんなHさんが敢えて大枚をはたいて市販のラックを購入され、そして、その音質変化に大変喜ばれている。
こうした出来事は、「ラックとか自分で作れるものは作っちゃったほうが安上がりで言うことないじゃん!」とか心のどこかで考えていた自分にとって、必ずしもそうとばかりとは限らないという、ごく当たり前なことを再認識させてくれるいい機会だった。
最後に(と言うか、文字数的にはこちらの方が多くなってしまったのだが・・・)、H邸で聴かせていただいたCDのうち印象深かったものを書き留めておこうと思う。
永井龍雲/35周年記念ライブ The・ひき語り

なんか、めちゃくちゃ録音がいい。
渋谷の「さくらホール」という場所で録音したもので、Hさんはこのホールに行かれたことがあるそうだが(このCDの収録時ではない)、その時の音の印象はあまり良くなかったのだそうだ。
それが、なんでこんなに音のいいCDが出来上がったのだろうと頭をかしげていた(笑)。
なんとなくだけど、スピーカーのセッティングを追い込めば追い込むほどステージの広さとか立体感とかがどんどん表現されていく、平たく言うと物凄いポテンシャルを秘めたCDに感じた。
サウンドクルー邸やヒジヤン邸で聴かせてもらったらどうなるのやら・・・。
もう一つ印象的だったのが、曲間に収録されているMC。
これが面白かった。例えばこんな内容
「今日は渋谷のさくらホールにおいでいただきましたが、なんでも、つい先日すぐ近くに大きな商業施設ができたとか。
恐らく、皆さんは僕のライブよりもそちらのほうにご興味があるかと思います。僕もその一人です。
なるべく手短に終わらせますので、もう少しお付き合いのほどを・・・」
爆笑してしまった。個人的に、こういう自虐ネタは下ネタの次に大好きwwww
ライブ盤に「没入」するには、いろいろなアプローチがあると思う。
いい音質で聴くのはもちろん、部屋を暗くしたり、映像ソフトなら高画質大画面で映したり、5.1chとかで音を出したり・・・。
ところが、今回はちょっとしたトークで吹き出してしまい、一気に没入した。
没入には、なにも設備を整えるだけが手ではないとしみじみ感じた。アイデア賞というか目から鱗というか・・・。
美空ひばり/あれから

美空ひばりの声をAIで再現・歌唱させた話題の一枚。
YouTube映像を申し訳程度のスピーカーを内蔵したパソコンモニターで観たことはあるが、CDをガチのオーディオで聴くのは初めて。
スタジオ録音(と言っていいのか?)した版と、ライブ録音した版の2曲が入っている。
以前YouTubeで聴いたのは後者のほうだと思う。
現在(と言ってももう3年くらい前か)の最高の技術を駆使して作っただけに、その完成度には驚かされる。
ただ、やはり機械の声なのか、1曲目は周りの演奏と微妙に溶け合っていない。ヴォーカルと演奏との間に、イラストで言うと輪郭線のようなものを感じてしまう。
そういう意味では、今回は聴かなかったが、2曲目のライブ録音盤のほうが楽しめるのかもしれない。
しかし、これ、本当に不思議。
発表当時から賛否両論があるが、自分は肯定派なのか否定派なのか分からない。ただ、どうしても涙腺が緩んでくる。これが本当に不思議。
実を言うと、美空ひばりはそこまで好きではない。
日本人である以上、あの歌唱力は嫌でも素晴らしいと分かるのだが、声がどうしても好きになれない。
そんな自分でもこの曲を聴くと涙腺が緩むのはなぜなのだろう。
曲がツボなのか?歌詞がツボなのか?はたまた「死者が(疑似的ながら)還ってきてくれた」という、人類が未だ経験したことのない事象を前に、脳みそが誤動作を起こしているのか?
よく分からないが、とりあえず今は、この技術が悪用されることなく日本のお家芸として今後も磨かれていくことを祈るばかりである。
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先日お会いした時は、仮想アースの自作キット「Konadeアース01」や、海外アンプで知られる某ブランドのスピーカーケーブルでさらに音質が向上したと嬉しそうに話してくださったHさん。
そういうお話はこちらにいい刺激になるし、これからもどう進化されていくかとても楽しみだ。
Hさん、今回はありがとうございました。
また近いうちにより進化したHサウンドをお聴かせください!