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くさもんのブログ

うわさのブログというものをちょっとさわってみました。

日々のことを徒然なるままに。

前回の続き。
ただその前に、前回の補足を。

前回日記の最後で
「電源ノイズを録音した音声ファイルを聴き比べたら、壁コンセントから直接録った音声ファイルとノイズカットトランスを介して録った音声ファイルでは音量自体はほとんど変わらなかった、これではノイズカットトランスが本当に機能しているのか疑わC」
みたいなことを書いた。

ワッチさんもご帰宅後にその結果を改めて見てくださったのだが、どうもあり得ない結果だったようで、測定方法に不備があったかもしれないのでこの結果は信用しないでくれ、とのことだった。
「波形の崩れ」など、解決しないといけない課題は依然として残っているが、ノイズに関してはちょっと安心??

ちなみに、ノイズに関しては、オーディオ専用SNS(「PHILE WEB コミュニティ」と、その非公式の後継SNSである「Phil-M コミュニティ」)やブログで時折交流させていただいているnightwish_daisukiさんが公開しているこの動画がシンプルで面白い。
この計測器、自分も買おうと思っている。

https://www.youtube.com/watch?v=y0qlG4XAD-g&lc=UgyRPxalwUaQ_7qA74B4AaABAg.9manhRzYua09mcWt5xQPuh


話を進める。


ワッチさんご持参の次なる兵器は「部屋の周波数特性を整える機器」。
要はイコライザーだ。

オーディオでイコライザーと言えば、真っ先に思い浮かべるのは「グラフィックイコライザー」。
おびただしい数のスライド式ツマミが付いていて、自分の耳を頼りに「このぐらいの高さの音はちょっと強くして、このぐらいの低さの音はちょっと弱めて・・・」みたいなことを調節する。


今回ワッチさんがお持ちいただいたのは、それから2歩も3歩も進んだ、製造元の呼称に従うと「デジタル ヴォイシング イコライザー DG-38」というもの。



グラフィックイコライザーとの違いは

①自分の耳ではなく、マイクで客観的に部屋の周波数特性を測定し、その結果を画面に映す。
②結果に基づき、自分の指でツマミを調節していくのではなく、タッチペンで画面上の結果を直接書き換えてしまう。

という点が違う。
こんなの昔では考えられなかった、デジタル万歳(笑)!

PCを使って似たようなことは約10年前にTAO1975さんがご披露してくださったが(もう10年も経つのか・・・)、オーディオ機器としてお目にかかるのは初めて。
もっと言うと、自分の部屋で周波数特性を補正するのも初めてだ。






まず、マイクで測定した補正前の自分の部屋の周波数特性。左側から。
どの帯域も酷いが、特に中低域(60Hzから70Hzくらい)の断崖絶壁っぷりは酷く、見ていてイライラするくらいだ。



次に右側。同様に酷い。


左右の差も酷い。


それが、補正するとこんなきれいなお山に!
なんということでしょう♪



従来のグラフィックイコライザーと違うもう一つの点は、この周波数特性の補正のON/OFFを、いつでも切り替えできること。
演奏中に切り替えて、音の変化を瞬時に、かつ、何回でも確認できる。
まじかよ・・・。

ワッチさんいわく、オルガン曲などは低音の量感がまるで違ってきて分かりやすいとのことで、まずはそう言った曲から試すことに。

ハインツ・バリー演奏
トーマス・ショット・オルガンによるバッハ・コンサート(ワンポイント録音盤)


1曲目の「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」を聴く。確かにわかりやすい!
サブウーファーを使ったワッチ邸や、チュー太郎邸、ヒジヤン邸にはとても及ばないものの、無意識に感じていた低音不足はこれでほぼ解消できる。

次に、何を思ったのかこんなのを試した。
「かぐや姫の物語」サウンドトラック



30曲目「天人の音楽I」を再生。
一聴すると楽しげなのだが、同時になぜか不気味さや絶望感も感じるという、久石譲の鬼才っぷりが炸裂した珠玉の名曲。

よく聴けば違いはしっかりあるが、オルガンよりはずっと小さい変化。
オフ会でペチャクチャお喋りしながらだと、こっそり切り替えられても自分なら変化に気付けないかもしれない。
ちなみにこの曲、物語上のとある設定から、笛などの吹奏楽器でどうしても聞こえる「息継ぎ」を編集ですべて消していると聞いたときは戦慄した
(真偽は不明)。

ほかにも、どの曲かは忘れたが、ホールの響きなどは逆に補正前のほうがよく分かりやすいケースもあった。


しかし、これ・・・
いいね!!!!
正直めっちゃ欲しい。

上述のTAO1975邸のように、お邪魔したお宅で補正ON/OFFの違いをご披露いただいたことは何度かあった。
で、そのたびに「補正した音はもちろんいいが、補正前の音も決して悪くなく、これはこれでいい」と書いた。
その意見は今でも変わらない。ただ、自宅でこうも端正な、低域不足がこうも簡単にある程度解消できてしまうのを体感すると、ちょっと誘惑が・・・。

ただ、個人的にはちょっと難点も。

・これを導入しても、近々簡易的に導入しようと考えているSACDやDSDディスクには活用できない。
・SACDやDSDディスクにも活用するとなると、CDプレーヤーやD/AコンバーターもDG-38と同じアキュフェーズ製に買い換える必要があり、とてもそんな軍資金は無い。
・仮に、宝くじが当たってそんなお金を得られたとしても、なぜかアキュフェーズ製のCDプレーヤーやD/Aコンバーターには外部クロック入力が無く、今使用しているOP21Aを活かすことができない。

うーーーーーーーん。


あと、今回の「DG-38」は、結構前の発売(2002年)で、アキュフェーズは「第二世代のデジタル ヴォイシング イコライザー」と位置付けている。
現在は「第五世代」のDG-68が発売されているが、この違いは何だろう。
ワッチさんも自分もカタログを見比べたのだが、違いが分からなかった。



もちろん、D/Aコンバーター部分、A/Dコンバーター部分、ならびにアキュフェーズ独自のデジタル伝送規格である「HS-LINK」が進化しているのは分かる。ただ、それらはあくまでサブ的な部分だ。そんな部分を変えただけで世代交代を謳うほどアキュフェーズはセコい会社ではないはず。

となると、メインの補正処理に大幅な改善があるはずだが、1世代目からきちんと補正できているのだから(そうでないと商品化できないし)、それ以上何を変えるというのだろう。
これを、分野は違うが元技術者であるSさん交えた3人であれこれ論じたが、結局分からずじまいだった。

見方を変えれば、今のご時世、本機のA/Dコンバーター部分やD/Aコンバーター部分を使う人は少なく(特に後者)、それらの部品についてはオプション扱いだったDG-38のほうが、よっぽどお買い得であると言える。
今回のワッチさんが購入された中古のDG-38には、それら両部品が組み込まれた形で、そういう意味では最初から強制的に組み込まれている現行のDG-68と変わらない。
ただ、旧機種ということもあり、お値段を聞いたら非常に良心的な価格で、実に良いお買い物をされたと思う。


ちなみに、20回くらいはタダで譲ってくださいとお願いしたが、結局首を縦に振ってくださらなかった。
ケチ・・・。


あと一回だけ続く。