雑誌CD「クラシック・コレクション」 | くさもんのブログ

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長年の悲願・・・というと大げさだが、「クラシック・コレクション」というシリーズのCDをとうとう揃えた。
全194枚。




出版元の紹介ページ
(刊行終了日が1996年03月10日というのは誤り)


これは、ディアゴスティーニから刊行されていた雑誌形態のCDで、創刊されたのは94年の秋。
自分がまだ高校3年でオーディオに興味を持ち始める直前の時期だ。

当時はWindows95も出ていなかったので、PCもインターネットも一般的ではなかった(自分も触ったことすらなかった)。
ましてや、CD-Rを焼いてCDの複製なんかまったく知られていなかった。
YouTubeや音楽の配信サービスもなかったので、CDは今よりずっと流通していたけれど、それでいて一枚一枚が貴重だった。
レンタル屋でCDを借りて、カセットテープかMD(ミニディスク)にダビングするのを多くの人がやっていた。

クラシック・コレクションは、そうした時代に1000円を切る破格(創刊号にいたっては290円!)で発売され、テレビCMもかなり流れていたから、それなりに話題になっていたと思う。



自分にとっては、それまで潜在的に興味を持っていたクラシックを実際に聴くきっかけとなった記念すべきシリーズで、創刊号は自分が生涯で2枚目に買ったCDである
(1枚目はゲーム「メタルブラック」のサントラ)。



当初の予定では、クラシック・コレクションは全104号だったかな?
それならばとコツコツ買い集めていたが、何度か最終予定号が延び、第146号ホルストの時だったか、いつまで買わせるんじゃー!と半ギレして買うのをやめてしまった。

それからは、雑誌形式でなく普通(?)のCDを買うようになっていったが、自分のクラシックの原点・・・というと大げさだけど、黎明期に親しんだシリーズのため、後年になりやはり揃えたくなった。
ただ、中古屋でもネットオークションでも、そこそこ話題になっていた最初のころのCDは今でも溢れるほどあるのだが、みんな途中で買い集めるのを挫折したのだろうか、後のほうになるにつれてどんどん少なくなっていく。
ちょうど、自分が買うのをやめた150号あたりからはかなりの激レアになっている(プレミア価格はついていないけれど)。
出版社にも在庫は無いとのことだった。

そんな状況が続いていたが、今日、いつものように地元茅ヶ崎のハードオフに寄ったら、ジャンクコーナーにまとまって入荷されているでないの!
ジャンクの売り物が入った青いプラスチックの箱、通称「青箱」。中古CD用の青箱だけでも20箱近くはあるのだけど、それらを汗だくになりながら30分近くチェックし、ついに自分の持っていない分をすべて探し当てた。



枚数にして34枚(ただし、内5枚は既に持っていたのでダブってしまったが)。
うおおおおおーーーーーーっ!!!!




ここで少し、クラシック・コレクションの紹介や思い出を書き留めておきたい。


1)構成
クラシック・コレクションは、CDとA4くらいの大きさの薄い冊子から成る。
CDだけでも十分楽しめるのだが、冊子もなかなか面白い。
メインとなる記事は、その号で特集された作曲家の生涯だが、インターネットがない時代は自分にとって貴重な情報源だった。
また、「ことば抄」というコーナーがひそかに好きで、モーツァルト交響曲第41番に対し「あたかも神が作ったように完璧だ」と評するセリフや、ヴィヴァルディに対し「彼は生涯に数百もの曲を作ったのではない。一つの曲を数百回書いたのだ」なんていう辛辣なセリフなどは今でもよく覚えている。




2)音質・演奏
このシリーズはいろいろなところから安い音源をかき集めたのだろう、音質は結構まちまちだった。
第2号モーツァルトの交響曲第41番はオーディオに興味がなかった当時でさえ角が丸められたキレのない音に聴こえたし、第41号パガニーニのチェントーネ・ディ・ソナタは良質なワンポイント録音を思わせるような高域のキレと空気感が非常に素晴らしい。

演奏は、情緒豊かに弾くよりスタンダードに淡々と弾く音源がほとんどだと感じており(実際どうかは知らん)、よく言えば基本に忠実なのかな?
クラシックに触れ始めたのがこうした演奏の音源なのはよかったと思っている。


3)黒歴史
軽く凹んだのが「幽霊指揮者」「幽霊オーケストラ」の存在。
今でも指揮者や楽団の名前は全然知らないけれど、聴き始めた当時はそれこそ「カラヤン」すら知らないレベルだった。
それを、本シリーズを聴いていくうちに、本シリーズによく登場する指揮者や楽団の名前を少しずつではあるが覚えていく。そうして最初に覚えた


アルベルト・リッツィオ
アルフレート・ショルツ
モーツァルト・フェスティヴァル・オーケストラ


などが軒並み架空の「幽霊指揮者」「幽霊オーケストラ」と後年になって知ったときはさすがにショックだった
(アルフレート・ショルツは少し事情が違うようだが)。
まぁ、今となってはいい話のネタであるw

幽霊指揮者
幽霊オーケストラ



さて、これでクラシック・コレクション探し自体は終止符を打てたわけだが、まだやりたいこと、悩ましいことがある。


まず、使い勝手が悪い。
普通のCDだったら、ケースの背面に収録曲が書いてあるが、クラシック・コレクションはそれがない(例外もあるが)。
曲目を確認するには、いちいちケースからブックレットを取り出して、開いて、確認する必要がある。
曲目を印刷した紙をケース背面に挟んでしまいたいが、180枚+αか。
うーん・・・・・・。




次に悩ましいのは、昨年拡張したCDラックが早くも満杯に近いこと。
写真では、今回買った分を含めると、50枚以上ラックに入っていないCDがある。一部を横倒しにすれば何とか収まるだろうが、以後は購入するCDは今まで以上に吟味しないとなぁ・・・。
あと、CDリッピング作業もある。先日「クレモナの栄光」欲しさに買った「Complete American Decca Recordings」CDセット(9枚組)もまだリッピングしていないんだった。
自分の運用では1枚につき都合2回リッピングすることにしているため、(34-5+9)×2=76枚相当か。
今、シルバーウィークの5連休の2日目の夜だが、残りはこれで消えそう・・・。




最後に、やりたいこと。
今回はCDのみのコンプリートだが、いつか冊子も揃えたい。
創刊号の冒頭に、こんな記載がある。

「音楽は聴くことが喜びとなるものです。知識があってもなくてもその喜びに変わりはありません。しかし少しでも背景知識が余分にあれば、音楽を聴いたときの心の充実感はさらに深いものになります。『クラシック・コレクション』は、その喜びをいっそう大きなものとするためのお手伝いをいたします。解説を読み、音楽に耳を傾けて、心ゆくまで喜びを味合われることをお勧めします。」

この記載、昔から好きなんだよね。
やっぱり、クラシック・コレクションはCDと冊子の両方が揃ってはじめて「クラシック・コレクション」なんだよ!
ほとんどが古雑誌として捨てられていると思うので収集はCD以上に困難だと思うが、ゆっくり集めていこう。






CDを聴くこと自体はもちろん、それ以外でも、クラシック・コレクションを巡る悩ましくも楽しい格闘はまだまだ続きそうである。