オーディオ訪問記(T先生) | くさもんのブログ

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うわさのブログというものをちょっとさわってみました。

日々のことを徒然なるままに。

2023/6/24(土)は、広島のT先生のお宅に伺った。

前回。
最後に伺ったのがこの日かは覚えていないが、日記に書いているのはこれが最後。

 


さて、今回もしくじってしまいました。
日記に書くのが8ヶ月経ってからというクソ遅筆ももちろんそうだが、写真撮るのを忘れたのよ!

ただ、幸いにもT先生ご自身が、ここ数年のオーディオの改変箇所の写真を説明文と一緒に某所にアップしてくださっていたので、今回はそれをパクりつつの日記になります。


まず全景写真だが、これは2019年11月9日のもの。
ただ、この全景自体は今とほとんど変わっていない。



大きく変わったのは、

①D/Aコンバーターを新たに作り直した
②スピーカー(オリジナルノーチラス)専用チャンネルデバイダーの電源ユニットを作り直した

という2点らしい。

①は、今までは旭化成のDACチップを使って自作されていたが、今回は京都のROHM(ローム)社のDACチップを使用。
チップの名前は「BD34301EKV」かな?

筐体的には、DAC本体(左)と電源筐体(右)のセパレート構成。



電源筐体の蓋を開けたところ。
整然と並んだ電解コンデンサも壮観だが、トランスが4つもある・・・。



DAC本体を正面から見たところ。ボリューム調整もここで行う。
DACの下にある青いランプが点いているのはクロックで、これも半自作。
「DACに22.5MHz、トランスポートに8.46MHzを供給しています。」とのこと。



DACチップ(BD34301EKV)の拡大写真。


②は、DACなど他の自作機器と同様に「蟹トランス」+「出川式電源」という鉄板の組み合わせで、トランスの容量は片方600VA!
ケースもごついものとなり、パワーアンプ並みの機材になったとのことだが、「並」どころか、我が家のパワーアンプのトランス(225VA×4台)よりずっと大きいですがな(汗)。





こうして出てきた音は、もう純粋に「前回からの正当進化」な音。

同日(ならびに翌日)にお邪魔したサウンドクルー邸は、こちらが伺う頻度に間があることもあってか、特に3階のお部屋は路線が変わっていることも多い。
一方、こちらは基本路線は全く変わらずに、着実に進化している。サウンドクルーさんは何といっても超精密なスピーカー位置調整が最大の特徴だが、こちらのお部屋では少なくともパッと見た限りではこの数年間は全く変わっていない。
こうした、お二方のアプローチの対比が毎回本当に興味深い。


で、正当進化と書くだけあってあらゆる面が進歩していたのだが、中でも高域に独特の色付けを感じた。
色付けと書くと、いわゆる原音再生を目指すユーザーからは誤解を受けそうだが、決して余計な付帯音の類ではなく、少なくとも不快なものではない。
根拠はなく完全に感覚で書いてしまうのだが、今回作成されたDACやチャンデバ用電源の音に色付けがあるというより、スピーカー以外の機器の純度がより増したために、今まで埋もれていたこのスピーカーが持っているキャラクターが表面に出てきた・・・みたいな印象を受けた。
ホント、単なる感覚なのだけどね・・・(^_^;)


そんな感じでひとしきり音質向上を堪能させていただいたき、次は何を聴こうかなと考えていたところ、とある機器が目に入った。
見づらくて恐縮だが、右端にある何やら金ピカの機材。



二台のオープンリールデッキ(これもこれで凄い・・・)に挟まれたコイツ、レコードプレーヤー。
オーディオマニアのお宅なのでレコード自体は珍しくないが、見た目がとにかく金ピカでカッコよく、それでいて今まで一度も聴いたことがなかったためか、今回無性に聴きたくなった。
で、無理を言って配線替えして再生いただき、2,3曲聴いてまたすぐ元に戻していただいた
(同日夕方に行われたサウンドクルー邸のBBQで、失礼な奴と周りから散々突っ込まれた、ゴメンナサイ・・・)。

聴かせていただいたのはこれ。写真はレコードではなくCDだけど。
L.A.フォア Going Home(家路)



もう10年近くも前になるが、チュー太郎さんと某氏邸にお邪魔した時にこのバンドのレコードを数枚ご紹介いただき、チュー太郎さんと自分との間で一時期ブームになった。
ただ、二人が買い求めたのはレコードではなくCDだったのだが、T先生にそんな話をしたら「CDよりも元のレコードのほうが音がいいよ」と仰っていた。当時は。

で、今こうしてレコードとCDの聴き比べをさせていただくと、明らかにCDのほうがいい。主に、音の輪郭がしっかりして、がっしり骨太にも感じる。
10年前にT先生邸で聴き比べをしたわけではないが、もし聴き比べをさせていただいていたら、先生と同じくレコードのほうがいい、もしくは一長一短との判断をしていたかもしれない。今も、もっと両者をじっくり聴けばレコードならではの長所が見えてくるかも知れないが、少なくとも総合点では断トツCD。
こうした点からも、本当にここのシステムはブレることなく着実に進化を遂げている。


この6月の訪問以降は、DACの電源回路を改良してさらに音が良くなっているそう。
広島には来月(2024年3月)にまた行くが、その時かそれ以降でも、ぜひまたお邪魔したい!!


T先生、今回もお世話になりました。
またよろしくお願いいたします♪