オーディオ招待記(M井さま、サウンドクルーさま)(後編) | くさもんのブログ

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うわさのブログというものをちょっとさわってみました。

日々のことを徒然なるままに。

ごめんなさい、これで最後。


ご指摘のあったスピーカーの逆相疑惑。
オフ会終了後に早速確認したら本当に左ウーファーが逆相だった・・・。


いつから逆相にしてしまったのか、具体的な時期は覚えていない。ただ、考えられる最長では、この部屋にオーディオを移してからだから、実に三年半になる。

三年半!
ランドセルしょった卒業間際の女児童が高校初の夏休みで大人の階段上っちゃうくらいの期間ですよ。
その長い間、このクソ仕様に気づかず、お仲間もお呼びしていた。

・・・・・・・・・。












・・・で、正相に直しますよね。
ついでに、久しぶりレーザーセッターを持ち出してスピーカー位置の微調整を行い、トルクドライバーでネジの締め直し(エンクロージャー背面も含めて、両スピーカー計72箇所+非トルク8箇所)、お二方からご指摘のあったスピーカーの上に載せてあるモノの撤去もした。
ちなみに、この「モノ」とは、ソニーのトリニトロン管のノベルティグッズたち。M井さんが「なんだこれは・・・犬??」みたいな様子で覗き込んでいるお姿がちょっと面白かった
(実際、犬かどうか自分にも分からない)。




そしたら、もう激変・・・。
当たり前といえば当たり前なのだけれど、こんな音の激変は体験したことがないくらい。
位相ずれによる低域の相殺が解消されるのは分かる。ただ、低音から高域に至るまで音のつややかさも激変し、プラシーボが多分に働いているのかもしれないが、それがPCを触るこの位置と向きからでも無茶苦茶よく分かるから気持ち悪いったらありゃしない。



普通なら、音がよくなれば心の中でガッツポーズをとるもの。
ただ、今回は嬉しさはもちろんあるが、あまりの激変に対する驚きと、今まで何をしていたのかという自分の糞耳に対する情けなさと、今までお呼びした方への申し訳なさ、サウンドクルーさんに至っては次回いつおいでになるかわからない。下手したらもう最後かもしれない。
そうしたいろいろな思いがごっちゃになって、どんな曲を聴いても放心状態である。
何を聴いてもポカーン・・・。そんな状態が2日くらい続いた。




サウンドクルーさんのご指摘通り、中編で書いた自分の不満点もほぼ無くなってしまった。
もちろん、探せば粗はまだまだあるのだけれど、探す気になれない。

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腰を痛めて道にうずくまっている爺さんがいたとする。
他に通行人もいないのでほおっておくわけにもいかず、ご自宅が近くというのでおんぶして連れて行ったとする。
「ソー○ランドの予約を入れてこちらも腰を酷使する予定だったのにこのジジイのせいで・・・。金一封でも貰わんとやってられんわホンマ」とか心の中で悪態つきながら。

で、爺さんの家に着いたらえらい豪邸で、感謝しまくりの爺さんがなんと10万円を包んできた。
ここで、小市民の自分はビビって「え、いいんですよそんな!お気持ちだけ受け取っておきます!」とか慌てて辞退してしまう。
さっきまで金一封とか思っていたくせに。
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こういうのを専門用語でなんと言うのかわからないが、まさにその心境。
これ以上音質向上を望んだらバチが当たりそうで・・・。



数日経ってようやく落ち着きはじめてきて、ヴォーカルがまだ僅かにずれている(左に寄っている)のが気になりだした。
個人的に、ヴォーカルのリアルさが感じられるのは大好きだが、そのためには位置がドンピシャリであることが前提。
レーザーセッターでは、左右のスピーカーの位置は均等に揃えられない。目視では僅かに左スピーカーのほうが1cmくらい中央寄りにも見える。
これは早々に再調整しようと思う。




今後は、上述の通り音質向上、ひいては方向性を見いだせていないのと、自分の耳に改めて自信を無くしたので、ひとまず音質を向上させるアプローチは置いておいて、今回の再発防止を最優先に取り組もうと思う。
といっても、スピーカーケーブル直結から普通に端子式に戻すだけなのだが・・・。




さて、本人以外にはまったくもってどうでもいい話だが、そもそもなんでこんなことになったのかも一応書き留めておく。

以前から、ケーブルやコネクターの吟味にあまり興味がなかった。
興味が無いというより、6NとかPCOCCとかは好きだが、高くて手が出ない。

機器間にいいケーブルを使っても、アンプやスピーカーの内部はショボい配線だったりする。
なら、それら内部配線も含めて直出ししてしまえば、接点を減らせることもあり安いケーブルでも高級ケーブル並みのパフォーマンスを出せるのではないか。

まずはスピーカー側で実践。
ユニット(もしくはネットワーク)に長さ数メートルのケーブルを直接つなぎ、それをアンプまで伸ばす。
プラシーボかもしれないが、音がダイレクトにくる感じ。いいじゃん!
※この時のケーブルは、+と−で独立したケーブル。見た目も全く同じ(赤・白とかではなく、両方とも黒)。

部屋移転プランが発動。

新しい部屋(今の部屋)は、隣室も使える。なら、壁に穴をあけてパワーアンプやステップダウントランスといった普段触らない機材をそちらに置いてしまおう。
トランスの唸り音も気になるし。

スピーカーから直出ししたケーブルの長さが足りなくなる。

アンプ側からもケーブルを直出しにして距離を稼ごう。端子で締める形でなくなり、ケーブル同士をよじってつぎ足す形になるが、まずはこれでいいや。
機材やケーブルの交換をする予定は当面ないし。
※この時のケーブルもスピーカー側と同種のケーブル。+と−で独立しており、見た目も全く同じ。


コネクターを取っ払ったし、ケーブルの見た目も+と−で同じだから、+と−の見分けがつかないな・・・。各アンプの内部にはマジックで書いておくか。

★!!このとき、左ウーファー用パワーアンプにはなぜか書かず、今回はそこが逆相になっていた!!
なんでこのアンプだけ書かなかったのかは分からない。急にもよおしてトイレに行って、戻ったらマーキング作業は完了と勘違いしていた・・・。
本当にそんなレベルの話だと思う。

程度の問題はあるが、「直出し」という発想自体は悪くないと今でも思っている
(市販の高級ケーブルにこだわるのを悪いと言っているわけではない)。
なので、当面はアンプ側は元のスピーカー端子に戻すが、スピーカー側の直出し配線はより長いものに差し替える形で対応したいと考えている。
で、サウンドクルーさんはケーブルの長さをミリ単位できちんと均等にするとこれまた激変とのことなので、ついでにそれも試してみよう。


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今回の騒動は、どことなくお仕事と似ていると感じた。

よそ様のお宅でいい音を聴かせてもらうのはもちろん勉強になるが、今回のように痛い目を見ると別の意味で勉強になる。
平たく言うと、以後、疑ってかかるようになる。

お仕事で何かのチェックリストを作る場合、そのチェック項目は過去の失敗の教訓を基にしていることが多い。
なので、長期にわたるプロジェクトや炎上しているプロジェクトでは、チェック項目がだんだん膨大な数になっていく。
おかげさまで、今回は「音が逆相っぽくない?」というチェック項目が、もう一生消えないレベルでつるんつるんの脳味噌に刻み込まれた。

あと、思い込みの点。
これも、お仕事のミスの動機的原因ではかなりメジャーな部類だ。
今回は、音がなんか変だなと自覚はしていたつもりだが、まさかそんな箇所が原因とは思わず、別のアプローチを必死に考えていた。
ちょっと違うかも知れないが、先日お誘いいただいた講演会で「ノミの実験」なるものが紹介されていた。
その時は映像を他人事みたいに観ていたが、まさか自分が数年にわたってリアルにノミの被験者だったとは・・・。

https://www.youtube.com/watch?v=91JEZmVG2yM

でも、この思い込みというのは本当に曲者で、ある意味一生のテーマだよね。
オーディオに限れば、もっといろいろな方をお呼びして、サウンドクルー邸みたいに忌憚ない意見を優先的に挙げていただくとかが、結局は近道なのかな。
郊外だから、都心近郊の方をお呼びするのは今だにちょっと気が引けるのだけどね・・・。



サウンドクルーさん、M井さん、今回はありがとうございました!
と言いますか、ご迷惑をおかけしました・・・。

サウンドクルーさんには、その後もたびたびメールで気にかけていただいており(当日のお帰りの電車でも、今回の内容をまとめてくださった。仕事早すぎで怖い)、これからも相談に乗っていただくかもしれませんがよろしくお願いいたします。

M井さんには、無理を言って明日にもう一度来ていただくことになった。
さて、どういう評価が下されるかドキドキである。


おわり