くさまです。


11月となり、年末がいよいよ迫ってきました。


1年は本当に早いですね。


今日も議会で震災対策について政策調整をしていますが


帰宅困難対策の話になって、昨年のオーバーナイトハイク を思い出しました。


都筑のくまのルーキー日記-2011121806540000.jpg

ボーイスカウト132団のボーイ隊(小5~中3)のみんなと、


東京スカイツリーから都筑区まで、33キロの道のりを徹夜で歩いたのですが


眠いし、足は痛いし、子どもは回復早いし、運動不足議員としてかなり辛い行程でした。


(ちなみに早稲田の頃は100キロハイク という行事があったのですが、参加できずでした)


浅草から東京駅周辺、六本木・渋谷経由で国道246をひたすら歩いて都筑に帰るのですが


歩道の狭さ・狭隘ビルの多さ・トイレの少なさ・危険箇所の多さが本当に気になりました。


3.11のときは歩いて帰った方も多いと思いますが


直下型が来た場合は火災も発生するので、これは本当に危険です。


東京はいち早く帰宅困難対策条例 を策定し、災害時は従業員をとめ置くこととしましたが


横浜でも、政策的にしっかり確立する必要がありますし


何より、危険を冒してでも帰るのは、家族や子どもが心配なわけで


災害時の家族との連絡方法を皆さんに徹底いただくことが、何よりの帰宅困難対策になると考えます。


そのための訓練の徹底や、伝言ダイヤルの普及、アプリの開発 など議会で提案しました。


そして、これから具体な政策に落とし込んでいきます。


やはり歩いてみるものですが、今年もあるのでしょうか・・・・・・・


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改めてお聞きするのですけれども、これまで横浜で取り組んできた帰宅困難者対策について、危機管理室長に伺います。


◎(伊藤危機管理室長) 

帰宅困難者の発生抑制に向けまして、現在、規模の大きな事業所に直接出向いて従業員のとめ置きや物資の備蓄などの協力要請をいたしております。一時滞在施設の確保についても、これまでに92の施設を指定し公表いたしました。


また、徒歩帰宅者への支援としては、アルミブランケットなどの物資を備蓄するとともに、9都県市で連携して災害時帰宅支援ステーションの拡充などに取り組んでおります。


◆(草間委員) 


一時滞在施設につきましては92施設ですね。

横浜市は他都市に先んじて早々に指定をしてきたという、これは非常にいい取り組みだと私も思っております。これによって、横浜市を訪れる人々も安心できる環境整備が整ってきたと思うのですけれども、ただ、私も実際そのリストを見なければどこがその施設なのかというのはわからない。これは他都市の方にしてみれば、横浜にぶらっと来ましたと。横浜に来ても、ではどこがその92カ所の施設なのかというのは、そのときに震災が起こったらなかなかわからないと思うのです。


横浜市民の方も知らないのですから、パニック時に外から来た人たちが冷静に対応することというのは非常に難しいと思います。そこで、発災後、一時滞在施設の位置情報や状況などをどのように情報提供していくのか、これは危機管理室長に伺います。


◎(伊藤危機管理室長) 


横浜の地理に詳しくない人でも、どこの施設が一時滞在施設なのか、今どこの施設で受け入れているのかといったような情報をスマートフォンや携帯電話などで簡単にリアルタイムで確認することができるシステムを現在構築中でございます。


このシステムは、携帯電話のGPS機能を用いまして現在地を表示することや、また、駅名や住所などからも位置を選択して施設の場所や情報を表示ができるもので、3月中の稼働を目指しております。


◆(草間委員) 


それは話を聞いたのですけれども、すばらしいと思います。ただ、その運用がやはり問題だと思っているのです。子供たち、特にそれは外から来た人たちもそうですけれども、私にとってはやはり横浜駅西口、私も横浜平沼高校出身で、高校時にはあそこをふらふらしていたのですけれども、ああいう高校生や中学生や、休日の小学生たちに対して、スマートフォンや携帯アプリでございますので、そういった子供たちの層にどれほど浸透していくかというのが、帰宅困難者の発生抑制について、お父さん方、お母さん方を安心させるのに非常に重要だと思っております。


子供たちのわかりやすいようなネーミングを含めて、絶対にこれは検討していただいて、普及をしていただきますようよろしくお願いいたします。


これまで帰宅困難者対策にかなりの力を注いできましたが、市内で44万人の帰宅困難者が発生するという試算を考えると、まだまだ対策が十分とは言えないと私は思っております。


私の考えでは、冒頭で消防局長が言われたように発生の抑制が最も重要だと考えておりまして、実は私はボーイスカウトに参加しているのですけれども、先日、横浜132団の子供たちと実際に帰宅ルートを歩いてまいりました。


東京都墨田区に建設中のスカイツリーから都筑区まで33キロです。


浅草、銀座、丸の内、永田町、六本木、渋谷、三軒茶屋、用賀、多摩川を渡って国道246号をひたすら歩いて高津、宮前で都筑区まで11時間強かかりました。これが恐らく東京都墨田区、あの辺で働いている方の帰宅ルートだと思います


歩いてわかったことは、歩いて帰る危険性なのです。トイレもない、道は狭い、何より沿線の火事や2次災害が本当に心配です。


無理やりにでも帰らせないことが市民の命を守る上で非常に重要だと思いました。

そこで、今後の帰宅困難者の発生抑制について、先ほどアプリの話もありましたけれども、どのように取り組んでいくのか、伺います。


◎(鈴木消防局長) 


現在、規模の大きい事業所に対しましてお願いしております従業員のとめ置き、この協力要請をさらに拡大していくとともに、今後は事業者みずからが従業員の方々をとめ置くということを宣言していただけるよう、より一層働きかけてまいりたいと思っております。また、市民の皆様に対しましてもむやみに移動を開始しないという基本原則の啓発に努めてまいりたいと思っております。


◆(草間委員) 


とめ置く、とめ置くと言っても、とめ置けない理由というのが実はあると思うのです。


皆さん家族が心配だから帰るのだと思うのです。備蓄の問題もそうなのですけれども、幾ら食料があっても、家族が心配だから皆さんわざわざあの3月11日にも帰ったのだと思います。


安否確認というのが非常に重要だと思っております。内閣府の調査によると、NTTの災害伝言ダイヤル171、災害伝言サービスなどの認知度は2%程度と非常に低いのが実態だそうなのです。それで、家族との安否確認手段についてより一層の広報啓発が必要だと私は考えているのですけれども、どうか、伺います。


◎(鈴木消防局長) 


家族との安否確認手段につきましては、広報よこはまを初め、当局のパンフレットでございます減災行動のススメや、9都県市で作成しました名刺サイズの災害用伝言サービスリーフレットを配布するほか、広報啓発に努めているところでございます。


今後は、こうした媒体による周知に加えまして、地域の訓練の機会をとらえまして、実際に操作方法を体験していただくということなどで、より多くの皆様に普及できるよう努めてまいりたいと思っております。


◆(草間委員) 


広報もそうなのですけれども、局長がおっしゃったように、実際操作をしてみるというのは非常に重要でやっているかやっていないかで全然違うと思うのです。


今度、3月11日に山下公園で行うヨコハマBo-sai2012でも、NTTのほうから災害伝言ダイヤルを使用するということで聞いております。こういった機会を地域の訓練で、帰宅困難者対策訓練というのを緑区でやったと聞いておりますけれども、これには災害伝言ダイヤルは使われなかったと聞いております。


ぜひ市が主催する訓練におきましては、この災害伝言ダイヤルをいろいろな手法を使いまして皆さんに知っていただく、体験していただくよう強く要望いたします。


ぜひむやみに移動を開始しない、とめ置く、移動しないという考え方が浸透しまして、自発的に対策に取り組むという風土が醸成されるよう、今後も引き続き取り組みを進めていただくことをお願いし、次の質問に移りたいと思います