毒兄 92 | 嵐ちゃん大好き~妄想物語! くるとんのブログ

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基本、潤担ですがメンバーみんな大好き!
下手くそながらお話作っとります(o^-^o)
潤くん絡みのお話達…

翔潤
末ズ
じいまご
モデルズ

お暇なら是非覗いてみてね

目の前には泣き崩れる潤

どうしようもない奴

本当に迷惑な奴なんだ


でも

堪らなく愛しい


こいつはずっと、多分ガキの頃から周りを翻弄させてしまう

そういう性質なんだろう




「抱き締めていいか?」




コクコクと頷いて両手を広げて俺を求める

だから潤が望むように優しく抱き締める

一緒に暮らしていてもきっと寂しさをたくさん感じていたんだと思う



一通り泣いて

ちょっと落ち着いたのを確認できたから

真正面から顔を見た



「声、出ない?」



首を傾げながら一生懸命声を出そうとしてるけどなかなか出ない 

俺は水を潤に差し出してゆっくり口に含むよう伝える




「一度に飲み込むな。ずっと喉を使ってないからムセてしまう。わかるな?」



潤は頷いてほんの少しの水を口に含みコクンと飲み込む



何度も声を出そうと頑張っていたら、やっと小さく掠れたような声が出始めた



「焦るなよ。ゆっくりでいい」



代わりに潤の元にノ-トとペンを持ってきて渡す




~いつから気づいたの?~ 

潤はそう書いてきた


「少し前。お前こそいつからわかるようになった?」



~僕もそんなに前じゃない。少し前になるのかな~


「何ですぐに教えなかった?」

「…。」


「智絡みか?」

「…。」



「潤?」



潤は何かを考えるように

そして少し寂しそうな顔をした




~お兄ちゃん、気づいてない?~


「智は全く気づいてないな。ずっとくっついてるから逆に気づけなくなってるかも」



~言わないで、お願い~


「どうして?智は喜ぶぞ」




~嫌なんだ、知られたくない~ 



その表情はさっきよりずっと寂しそうで、このまま自分の殻にとじ込もってしまいそうで 

そしたらまたこいつは…




「智には言わないから死ぬなよ」


 

驚いて俺を見る



「俺からは絶対に言わない。安心しろ」



今度は安心したのかまた泣き出す

涙…枯れちまうほど泣いてる



智に知られたくない理由は

なんとなくわかる

潤が考えることだ

きっと偏ってるだろう

歪んだ考えなんだろう



でも

俺は受け入れる

潤が望むようにしてやりたい



「潤は幸せなんだろ。智に知られない方がいいんだな」



コクリと頷く

そして…両手を差し出す




「お…ねが…い、だ、き…しめ…」




声を振り絞り一生懸命話す




「いいよ。もう寂しくない。俺の前では我慢しなくていいから」




華奢な潤の体をおもいきり抱き締めた

智も潤もどちらも大事だ


だけど

今はお前を優先する

お前の喜ぶ顔をもう一度見るために

お前が安心できるように