~朝は苦手
眠くて起きれないから~
君は昔、こんなことをよく言ってた
本当に朝が苦手だったから、起こすのに周りがとんでもなく苦労してたよ
だから俺がいつも任されてた
~翔くんの声だと不思議と起きれるんだよね。体が反応するみたいな感じで~
~体がって、どういう意味だよ!声の間違いだろ?!~
君が深く考えもせずに発した言葉に
1人で勝手に興奮して、ドキドキしてたっけ
些細な言葉一つに、動揺して意識しまくってたあの頃をすごく懐かしく感じる
「んっ…しょくん。あさ…?」
「そうだよ、おはよ」
「おはよ…しない。まだ寝る」
「マジで?起きようよ、天気もいいし」
「ヤダ」
「え-、出掛けよ、せっかくの休みだし」
「…だって、体がダルいもん。しょおくんのせいでしょ」
「俺のせいって酷いな。喜んでたくせに」
「…バカ」
あれからたくさんの時を重ねて
些細な言葉一つにドキドキしてたあの頃の気持ちは間違いなんかじゃないだと自覚して
潤もしっかり俺だけを意識してくれているとわかった時
嬉しくて幸せで…今もその気持ちは変わらないまま
朝が弱い潤を起こすのは当たり前に俺だけの特権で
そんな潤をさらに起きれなくなるまで追い詰めるのも俺の特権
「潤」
「ヤダ、起きない」
「そうじゃなくて」
「なに?」
「これからも俺の側にいろよ」
「…なに急に」
「ずっと俺が起こしてやるから」
「…だから起きないってば!」
可愛い潤
これからもずっと俺の側にいて
俺から離れないで
この先もずっと一緒に…
「翔くんの声じゃなきゃ起きれないもん。離れることなんてできないよ」
「潤…」
「ずっと翔くんだけが好きなんだから。ちゃんとわかってくれてる?」
「…うん」
なんだか涙が出そう
朝から泣いちゃいそう
普通の日常がこんなに幸せだと感じる俺はおかしいんだろうか
だけど
幸せなんだから仕方ない
だから幸せだと大声で叫びたい
「しあわせだ-!!」
両手を上げて万歳の形で叫んだ
「うるさいよ!おはよしないって言ったでしょ!!おやすみ」
返ってきた言葉にわずかにショックを感じながら
ベッドに寝転ぶ潤を見つめる俺でした
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潤坊のお誕生日に間に合わず…。
遅れながら小話を作りました。
Enjoyのアンケートを読みながらドキドキしてます。
アンケートに関するお話を作りたくなる(*^^*)
とにかく、潤坊に会いたいよ-!
※このお話、後編あります。お楽しみにね。