毒兄 77 | 嵐ちゃん大好き~妄想物語! くるとんのブログ

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基本、潤担ですがメンバーみんな大好き!
下手くそながらお話作っとります(o^-^o)
潤くん絡みのお話達…

翔潤
末ズ
じいまご
モデルズ

お暇なら是非覗いてみてね


この人は誰なんだろう

優しい話し方

僕の心にすっと入ってくる声


ただ話を聞かれてるだけなのに

穏やかな気持ちになる

この人は不思議な人だ




「潤くん、おじさんと?」



僕は頷く

だって、本当のことだから




お兄ちゃんに見つからないように

誰にも見つからないように

おじさんの部屋に入るんだ



そして身体を預ける




「おじさんに無理を言われて?」

「…仕方ないよ」


「何か理由があるんだね」

「…。」


「話せるかな?」




話したくない

でも話したい

誰にも話せないから

だから…聞いてほしい




「あのね…」





いつだったか、家族みんなでおじいちゃん家に行って

トイレの帰りにおじさんに会った


声を掛けられたけど

あの日以来、ずっと会うことがなかったから、一瞬誰かわからなかったんだ




「お前…潤か?」

「うん」


「マジで?すげぇ」

「?」


「すげぇ綺麗になったじゃん!最高!」

「…?」


「いくつになった?」

「19…歳」



「へぇ。あっ、智は?智もいんの?」




すごく嫌な目をしていた

ニヤリと笑う口元に

気持ち悪くて身震いしたんだ



そして

誰なのか思い出した




「おじさん…?」

「智に会いてぇな。どこにいんの?」


「ダメ。お兄ちゃんには会っちゃダメ」

「何で?俺、あいつのおじさんだよ?」


「でもダメ。おじさんはお兄ちゃんを傷つけた悪い人。絶対に近寄らないで」

「…たかが1回ヤ ッただけだろ。しかもガキだったし」




吐きそうになった

その考え方に

その表情に


そして

僕は決めたんだ

絶対にこいつをお兄ちゃんには近寄らせないって




「避けろ。智に会ってくるんだから」

「ダメ」


「お前、何なんだよ」

「お願いだからお兄ちゃんには近寄らないで」



「…なら、お前が相手してくれんの?」




ジワリと距離を縮められて

頬を擦られる

吐き気が強くなる


だけど




「僕で我慢して」




答えはすぐに出た

その日は何ごともなく家族で家に帰れたけど

数日後には連絡があった

僕は指示に従って行動したんだ



おじさんと身体を重ねるようになって何度目かの時

僕はおじさんに聞いた




「おじさんは男の人が好きなの?」

「ん~。女はうるせぇからな」


「男の人なら誰でもいいの?」

「アホ。俺だって相手くらい選ぶわ。だからガキでも智を選んだろ」


「…その話しはいいよ」

「智な、すげぇ可愛かったからさ。ずっと狙ってて。じじいが目を離した隙に部屋に連れ込んでやったわけ」


「…ひどいね。また子供だったのに」

「関係ねぇよ。俺にはそういう常識ってのがないんだよ。それに智はいつも一人で寂しそうにしてたからな、ボランティアだと思ってほしいくらいだよ」


「お兄ちゃん寂しそうにしてたの?」

「当たり前だろ。お前は兄貴夫婦に愛情たっぷりで愛されて育ったんだろうけど、智はその逆、捨てられたんだから」




頭が真っ白になって

自分のことが酷く憎くなった


最低なのはおじさんじゃなくて

僕なんだと思った

何も知らず当たり前に父さん達に甘えて

楽しく暮らしていた僕が何より最低だ

お兄ちゃんができたなんて大はしゃぎしていた愚かな自分



お兄ちゃんを傷つけていたのは僕?

お兄ちゃんはもしかしたら僕を

憎んでるかもしれない




「おじさん、もっと…してよ」

「あ?」



「もっと僕を…乱してよ」




おじさんは唖然としたけど

すぐに僕に身体を 重 ねたきた

何度も何度も激しく僕を揺らし続けたんだ



壊して、僕を…




「今はお前がいる。俺はお前を選んだんだよ」



おじさんの言葉は虚しさしか感じさせない

僕には何にも響かない

揺らされながら僕は


おじさんが話したことを全て忘れると決めた

何も知らなかったことにすると決めた

記憶から消してしまおう


僕はお兄ちゃんの過去を

何も知らないんだ







「お兄さんのこと、潤くんは関係ないと思うけどな…」

「よくわかんないけど、その時はそう感じて。それに…」




「それに?」




それに

僕は大丈夫だから

どんなにこの身体を奪われてもすぐに綺麗になるんだ


お兄ちゃんが綺麗にしてくれる

あの時と同じように


もしかしたらそれは

僕に対しての復讐なのかもしれないけど

それでも僕は




「潤くんはお兄ちゃんにどうしてあげたいの?」




お兄ちゃん

今度こそ僕が守ってあげる

もう、寂しい思いや痛い思い、怖い思いをすることはないんだ

僕が守るから安心して



だから

お願い、側にいて

憎んでもいいから離れないで


僕は

お兄ちゃんがいなければ生きていけない




「おじさんとは…いつまで。」

「おじいちゃんに知られるまで」


「そうか。おじいさんは怒った?」

「うん。誰かに頼んでおじさんをどこかへ連れて行った。それからは見てない。僕もおじいちゃんにそれきり会ってない」


「おじさんを恨んでる?」

「…恨んでなんかないよ。お兄ちゃんにしたことは許せないけど、僕に対しては…特別なことだったから」


「嫌じゃなかったの?」

「…最初はね。でも、途中からはおじさんの存在が救いになってたし」




深く深呼吸をした

一気に話をしたから疲れちゃったのかも




「…少し話をし過ぎたね。少し休もうか」

「うん、そうする。もうすぐお兄ちゃんが帰ってくるから待ってなきゃ」




すごく眠たくなってきた

お兄ちゃんが帰ってくるまで少し眠ろう

そして

お兄ちゃんが帰ってきたらいっぱい甘えて



お兄ちゃんを縛りつけるんだ

僕から離れることができないように



憎まれても構わない

お兄ちゃんを失ったら僕は

僕は

生きていられない