最近はカラカルに関する記事を片っ端から、といってもできる範囲でチェックしています。せっかくの美しいカラカル、生きていた証が残されていると嬉しく思いますし、ささやかな当ブログながらもその記録が埋もれないようにしたいです。

 

以前紹介した、かつて王子動物園にいたカラカルの写真を、海外のカラカルファン仲間に見せてみました。とても心に響いたようで、「同じような写真はない?」と聞かれました。私も、自分が生まれる前に生きていたカラカルさんの姿を見ると感動します。

 

(画像はイメージで、当該カラカルさんではありません)

 

そこで、以前からマークしていた記事に加えて、カラカルの古い写真を探してみました。いずれも「HISTORIC IMAGES」というサイトから探してきています。

 

1939年のプンバ似のカラカル

 

写真データの日付は1939年2月17日、北アフリカとアジアのジャングルで、との記録。背景に檻のようなものが見えるものの、詳細は謎です。威嚇する表情が、InstagramやTikTokで人気のカラカル「Pumba(プンバ)」に似ています。

 

1963年シンシナティ動物園の親子カラカル

 

1963年12月12日。動物園にいる親子のカラカルです。母親が2匹の子供を守るようにして立ちはだかり、大きく口を開けています。仔カラカルちゃんの、あどけなくもたくましい表情がいいですね。

 

1964年ロンドン動物園で仔カラカルのお披露目

 

耳の形はまだ仔カラカルですが、表情はすでに立派なメスのカラカルさん。ロンドン動物園で、この日にデビューしました。日付は3月18日。彼女の母親「Gigi」は当時3歳で、仔カラカルの時にヨルダンで拾われたそうです。

 

1977年ロンドン動物園の双子の仔カラカル

 

こちらもロンドン動物園で仔カラカルちゃんデビューの日の一枚。1977年ともなると白黒ながらも写真が鮮明になっています。飼育員さんの抱える手のひらより少々大きいぐらいのサイズですが、まなざしはしっかりしています。

 

 

4枚中3枚はかわいらしい仔カラカル写真ですが、数十年も昔のこと。とっくにカラカル生を終えていて、自分はたまたまその一部を垣間見ているだけだと思うと、感慨深いものがあります。今はいないカラカルたちの記録が、断片でも残っているのが嬉しいですね。