4回目の11月9日を迎えて。来望の事を少しでも語れるように。 | 13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

2018年12月24日に突然の告知からの入院。
その日から小児癌に負けることなく笑顔と優しさを
持ち続けた中学生の記録です。父親の私の立場から
彼女の事を少しでも多くの人に知って貰いたいそんなブログです。

4回目のこの日を迎えました。

 

弟君も16歳になりました。

写真の来望よりもお兄さんになってます。

そんな3人で21時46分に手を合わせました。

 

今年も御近所の奥さん達が花を持ってきてくれたり

家族達からも花束が届いたりと

いつまでも来望の事を覚えていてくださって

感謝でしかありません。

 

 

3年目と4年目で何が変わったのか?

そう考えると確実に違う事がありました。

 

弟君が眠りに部屋に戻った後に

部屋の隅でスマホを眺めている奥様が

急に崩れてしまい

涙ながらに今の気持ちを伝えてくれました。

 

この日の3日前からは眠れず涙するばかり。

後悔ばかりの日々、

取返しのつかない出来事をまだまだ受け止められない。

周りの人の気遣いの言葉が整理できない。

なにより・・・

 

来望がいない。

 

そんな話を伝えてくれました。

 

どうにも出来ない事は頭では理解できても

心は整理出来ないのは私も一緒ですから。

 

何か少しでも変化があればと思い

「もしもだけど、俺達と同じ想いをしている人と話をしてみる?」

「この気持ちは同じ状況になった人しか理解できないかも。」

と奥様に伝えてみると

 

「何かを話したい訳じゃないから・・」

という返事。

 

頑張ってる人に「頑張れ」って

言っているのと同じなのかもしれません。

 

そして最後には

「なぜこんなに酷い仕打ちを与えるんだ」

と歯痒い気持ちで抑えるのに必死になりつつ

ただただ、落ち着くのを待つしかありません。

 

後、何年経ったら素直に来望の事を想い出として

話を出来るようになるのか解りませんが

皆さんの記憶が薄れようとも

私達は来望との想い出を忘れないように・・

思い続けて行きたいと改めて思いました。

 

 

日々、来望の事が薄れていく恐怖

まだまだ心の整理は出来なさそうです。