[NOW] 家族の気持ち | 13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

2018年12月24日に突然の告知からの入院。
その日から小児癌に負けることなく笑顔と優しさを
持ち続けた中学生の記録です。父親の私の立場から
彼女の事を少しでも多くの人に知って貰いたいそんなブログです。

来望と話が出来なくなってから

一年が過ぎ、12月になりました。

 

悲しみに対しての気持ちの持ち方や

周囲の対応など、色々な経験をし

日々過ごしています。

 

そんな今も仏壇を置くには、

まだまだ私達には受け入れられず

リビングの収納BOXの上を

仏壇代わりに使っています。

 

 

そして週末。

買い物に出掛けた奥様が居ないリビング。

 

私がパソコンで作業をしていると

「お腹がヘった~」と

弟君がリビングに降りてきました。

 

そのままキッチンに。

どうやら、インスタントの焼きそばを

作っているようです。

 

「うわ~ええ匂いさせてるやん。

俺にもちょっと頂戴!」というと、

 

「お父さんの分は無いわぁ~

自分で作ったら?」と。

 

まぁ~いつもの会話ですね。

 

私としても、本当に食べたい訳では

無いのですが、会話のキッカケですね。

 

「お前、悲しい事いうよなぁ~」

 

なんて冗談を言い合いながら

私は作業に戻ってモニターを

見ていたら、

 

 

弟君が何気なく来望の前に

 

 

焼きそばを置いてくれました。

 

入院前は何かにつけては

いつも喧嘩ばっかりの二人でした。

 

言い合いをしている二人に

いつも言っていたのは、

 

「お前たちは、これからずっと姉弟なの

お父さんとお母さんが居なくなっても

お前たちは死ぬまで姉弟なの。

何があっても、何が起こっても

これは絶対に変わらない事なの。

 

最後に助けてくれるのは

血のつながった姉弟なんやで。

だから、もっと姉弟を大事にしなあかんよ。」

 

って、言ってました。

 

まさか、こんな事になるとは

想いもしなかった時の事です。

 

そして今になって、

弟君は来望に対して、どういう想いなのか

聞くに聞けずの日々を過ごしていましたが

 

この行動をみれて、良かった。

 

彼にとって、今までも、これからも

ずっと姉弟で居てくれるんだと。

 

 

挨拶も小声で聞こえづらいし

勉強はできないし、

ちょっと口数が足りなくて

誤解される事もあるみたいだけど

 

弟君の優しさに感謝。

 

ありがとう。