耳掃除。来望の優しさ | 13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

2018年12月24日に突然の告知からの入院。
その日から小児癌に負けることなく笑顔と優しさを
持ち続けた中学生の記録です。父親の私の立場から
彼女の事を少しでも多くの人に知って貰いたいそんなブログです。

 

痛みが出ないタイミングで

来望から、

 

「耳掃除してあげよっか」

 

という言葉。

 

「痛くないの?」

「大丈夫なの?」

 

と聞いてみると

当たり前のように、

「大丈夫」

といって掃除をしてくれます。

 

とても丁寧とは言えない

手の動き。

 

無言でテレビの音しか聞こえない

病室の中で目を閉じて

来望の手の動きに集中します。

 

この時間が永遠に続けばよいのに。

そう願いながらも淡々と掃除を

してくれる来望。

 

「おわったよ~」

 

という一言に、なんとも言えない

悲しみもありつつ、

 

痛みに耐えつつ

自分の為に何かしてくれる

来望の気持ちに答えるように

 

「ありがと!!」

 

とお礼を伝えます。

 

本当なら抱きしめて

何度も、何度も御礼を言いたい。

 

こんな幸せな気持ちにさせてくれて

本当にありがとう!と

 

伝えたいのをグッとコラえて、

いつもの時間に戻ります。

 

ありがとう。

 

 

 

今日の夜の記事ですが、

内容が内容なので「アメ限」と

させてもらいます。

色々なご意見やコメントがあると

思うのですが、閲覧者同士での

誹謗や中傷だけは避けてください。

 

それが一番悲しむと思います。

宜しくお願いします。