闘病102日目は深夜に泣きながらの電話 190404 | 13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

2018年12月24日に突然の告知からの入院。
その日から小児癌に負けることなく笑顔と優しさを
持ち続けた中学生の記録です。父親の私の立場から
彼女の事を少しでも多くの人に知って貰いたいそんなブログです。


 

仕事を終えてから夕方に

病院についてから、

奥様と交代。

 

大部屋での生活の対して

かなりのストレスがあるみたい。

 

救いなのは、4人部屋に

2人で使わせて貰っている

という点では、かなり

プレッシャーもないのは

間違いないですが・・・

 

もう少し。

 

もう少しだけ様子をみて

それから決めよう。

という事にしました。

 

そんな事を奥様と相談しつつ

奥様が帰った後は

夕食を食べて仕事ですね。

 

 

仕事をするという点では

この狭さが丁度よい塩梅だったり

もするのですが、

ヤッパリ気を使います。

 

来望も、出来るだけ静かに

するように気を使いながら

スマホやテレビを見つつ

時間を過ごしています。

 

私的には治療がないという

このタイミングは来望にとって

出来る事が沢山あるので

好きにさせています。

 

精一杯、やりたい事を

してほしいから。

 

もしも、治療が始まったら

また吐き気や倦怠感、

精神的不安など

辛い時間を耐えなければ

いけないのですしね!

 

そして23時ぐらいに

なった頃に、来望が

 

「ちょっと電話してきてよい?」

 

と聞いてくるので、

 

「OK準備するわぁ~」っと

 

私が部屋をでる準備を

しようとすると、

 

「あ、一人で大丈夫だから」

 

と、点滴台をもって

一人でエレベーターホールに。

多分、女友達と親に聞かれたく

ない会話なんかをするんだな。

 

と私も年頃の娘には気を使って

エレベーターホールまで

付き添いをしてから、

部屋に戻りました。

 

と・・・・私は部屋に戻り

そのまま、仕事を続けていると

いつまでも帰ってきません。

 

さすがに、と思って

毛布を持って様子をみにいきます。

すると、かなり深刻な話を

友達をしているみたい。

 

体が冷えないようにと

毛布だけ渡して部屋にもどります

 

一時間おきに様子を見にいきますが

いつまでも、話が続くみたい。

 

気が付けば

 

深夜2時

 

さすがに心配になって

そろそろ・・・終わりに。

と伝えに行こうとしたら


誰もいない真っ暗な
ロビーで泣きながら
一人で電話をしている来望。


シクシクと泣きながら
必死で会話をしています
相手の話を聞きながら

涙を流しています。

何を話しているのかは
わかりません。
聞いては駄目でしょう。

でも・・・


胸が締め付けられます。
辛いですよね。

健康だったら
病気じゃなければ

春になり中学3年生になって

クラス替えをして、部活では

後輩達に「来望先輩」と呼ばれ

充実した新生活が
始まっていて友達と笑い声で
会話をしていたはず・・

そう思うだけで
辛いですよ。
 

明日から抗がん剤の投薬ですし
好きなだけ話をさせて
あげたいと思います。

もしかしたら
泣いて話が出来る事で
リフレッシュできるかも。
前向きに気持ちを
切り替えれるかも。
そう祈ります。

それしか、私には

見守る事しか
出来ないですよね。


*********


そして、この電話が後の

来望の今後にとって

本当に大事な電話になったのは

知る由もなかったです。

 

まさかね。