闘病4日目は、PET検査から小児科に引っ越して耳鼻科の検査 19/12/28 | 13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

13歳の娘が骨肉腫と戦った322日の記憶

2018年12月24日に突然の告知からの入院。
その日から小児癌に負けることなく笑顔と優しさを
持ち続けた中学生の記録です。父親の私の立場から
彼女の事を少しでも多くの人に知って貰いたいそんなブログです。

 

曇り空の寒波が訪れた京都の朝。

今日は朝からペットという検査やら、全身の検査やらです

体内にある癌が転移していなか?の検査。


そのタイミングで、私達は小児科に引っ越し準備

しばらくは、まだ個室を希望しました。

来望が強く希望しましたので。

中学一年生の女子ですから当然なのかもしれません。

小学生の子と同じ部屋にいるのは気も使うし

なにより、今は静かに過ごしたいでしょうから。

そして、小児科の先生が迎えにきて移動となりました。

病院の一番奥。北側の3階に位置する小児科。


残念ながら、とても綺麗?とは言い切れない
病棟ですが隣に新しい病棟を新築している最中とのこと。

 

 

個室なんですが、
彼女のメンタルを考えると個室がベストだということで
大部屋ではなく、個室となりました。

深夜に痛みに耐えきれず呻きますから・・
なんにしても今は与えられる上で最高の物を彼女に。
絶対に後悔のないように住めば都ですって!


さぁ、検査いくべか!と私と嫁と娘で検査に向かいます。
外来病棟の耳鼻科の検査です。

そして順番がやってきて、診察室にはいると

 

手違いで検査中の若い医師が娘にたいして
「抗がん剤」
という言葉を発しました。

 

嫁には直接的に病気のことを話しておらず

しばらくは様子をみる事にしようと決めました。

もしも痛みがなければ、告知していたかも。

そんな状態で、何気ない若い医師の一言。


私自身、何がおこったのか?訳が解らなくなりました
その医師も雰囲気をくんだのか、しまった・・という

表情をしましたが、その後はとにかく診察を。


検査が終わり次の検査に移動し娘は一人で検査室へ
残された私達は廊下で涙と悔しさと悲しみと
不安と恐怖で涙しました。

すると、先ほどの若い医師がやってきて、
申し訳ありませんでした。と深々と頭を下げましたが

もう、時間は戻ってきません。どうにもならないので
「もういいです。」と伝え

「戻ってください!」と言いましたが

深々と頭を下げたままです。
 

このままだと怒りで殴ってしまいそうなので
済んだ事なのでどうにも変えられません。
こんな辛い事を

「今後、二度としないようにしてください。」
と伝えて、この場を去ってもらいました。

嫁は大号泣・・

彼にとっては、何気ない一言
一秒にも満たない一言

ですが、私達は今後この一言を背負って戦って
いかなくては駄目なんです。

言葉というのは、時には凶器になるんだと
改めて実感した1日でした

 

まだまだ、夜も痛みで寝れずに麻酔で頑張ってますが
薬の量も増やして少しでも痛みが和らぐようになれば
よいですね!とにかく痛みだけでも、なんとかしたい。

 

そんな中 夜は更けていきます。