第41回 筑後地区薬剤師合同フォーラム | 久留米三井薬剤師会のブログ

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令和2年2月21日(金)

第41回筑後地区薬剤師合同フォーラム

がホテルニュープラザ久留米で開催されました。

 

講演①②の座長は

久留米三井薬剤師会 城後 惇一先生です

 

先ず初めに講演①として

独立行政法人 地域医療機能推進機構 久留米総合病院 薬剤部 

野田 聖奈子先生より

「院外処方箋への臨床検査値記載に関する活動」

と題して講演いただきました。

 

2017年2月より処方箋に検査値が記載されるようになり、病-薬連携、薬-薬連携がスムーズに行われるようになり、禁忌症例の発見、過量投与、副作用の未然防止、早期発見につながっている。

 

またプレアボイドにもつながった事例も紹介していただき、検査値記載の処方箋の有用性を実感できました。

 

続いて講演②として

COCORO薬局梅満店

 園田 茂先生より

「薬局でできる腎機能チェックと腎連携の今後」

と題して講演いただきました。

 

患者さんの腎機能の確認を行ううえで、園田先生の経験での成功例と失敗例を挙げられて、その時にどのように考えてこのような行動に至ったかを話されました。

 

検査値の記載が無い処方箋で数値を確認する方法として、他の医療機関での採血の結果健康診断の結果などを利用して患者さんの検査値を確認するとのことでした。

 

そして

 

第2部の特別講演①②の座長は

久留米三井薬剤師会 副会長 

青木和子先生です。

 

特別講演①は

久留米大学医学部 内科学講座腎臓内科部門 助教 中山 陽介先生より

「腎性貧血治療におけるHIF-PHD阻害薬の可能性~多職種連携の観点も含めて~」

と題して御講演いただきました。

 

腎専門医は全体的に少ないので、薬剤師と協力して一緒に患者さんの治療を勧めていくことが多いそうです。

 

現在の透析患者さんの現状や、腎性貧血、エリスロポエチン、HIF-PHD阻害薬の作用などを詳しく話していただき、大学での研究についても話していただきました。

 

特別講演②は

久留米大学医学部 内科学講座 腎臓内科部門

甲斐田 祐介先生より

「CKD心療における多職種連携について」と題して講演いただきました。

 

久留米におけるCKD患者数は増加傾向にあります。

そのため、久留米市内の健康診断の受診を促すために、地元に密着して啓発活動を行われているとのこと。

その例として、校区の運動会などに出席してCKDの知識を広める活動などを行われています。

私の地元の地域の運動会で地元の医師や看護師さんでブースを出されていたことを思い出しました。

 

大切なことは、重症化する前に患者さんがかかりつけ医に気軽に相談することで、その結果として専門医への受診が促されることです。

そして、かかりつけ医だけでなく、薬剤師からも積極的に検診を促すことが、専門医受診へと動かす力になるとのことでした。

 

いま高齢者のCKD患者数が増加しています。

今後は薬剤師・栄養士の積極的な介入が期待されます。

 

今回の講演で、CKD患者さんを減らすために自分でもできることや、やらなければいけないことが見つかりました。

受診を促す声が多いほど検診を受ける可能性があるので、たくさん声掛けを行っていこうと思います。

 

広報委員 清水