久留米三井薬剤師会のブログ

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一般社団法人・久留米三井(みい)薬剤師会の会員活動を報告するブログです。
公式ホームページはコチラです。
→ http://www.kmpa.or.jp/

令和3年3月3日

第24回久留米三井薬剤師会Develop Seminarが開催されました。
福岡県は緊急事態宣言が解除されましたが、今回も完全web形式での開催となりました。



今回は
「慢性疼痛に対する薬物治療を成功させるために 〜4ステップ チームアプローチにおける薬剤師の重要性〜」
という演題で
仙台ペインクリニック石巻分院 川井康嗣先生 
に下記の4つのセッションをお話しいただきました。

①実臨床と製薬企業での経験を生かして
②痛み診療と失敗例を振り返って
③服薬アドヒアランス向上に向けての工夫と患者への働きかけ
④薬剤師を中心としたメディカルスタッフとともに進めるアプローチ


また、今回は新たな取り組みで
ナビゲーター
久留米中央調剤薬局 高橋典子 先生

会場パネリスト
大善寺調剤薬局   坂井貴  先生

のお二方に演者の先生と質疑応答を交えながら進行しました。



そもそも慢性痛とは何か?
組織傷害とは異なる痛みで、強く持続的に生じるようになった痛みであり、痛みを伝える神経回路の可塑的変容が生じていることを意味する。
(※可塑性:変形させても元に戻らない性質)


痛覚に関連する神経系の可塑的変化は、
痛み以外の身体症状や精神・心理面への影響、そして生活環境に大きな影響をもたらす
とされているそうです。


その中で私が特に印象に残ったのは

治療はリスニングが重要
探求・追求的なアクティブの前に、まず傾聴して患者さんを受け入れる。
安心してもらえる環境を作り、積極的な言葉と態度で必要な問いかけをしながら傾聴していく。

といった内容でした。


今回は写真NGの条件でしたから
お伝えするのが難しいのですが、、、😅

今回のご講演を拝聴した事で
患者さんとのコミュニケーションでは
日常生活を把握し
生活指導を行っていくことが
求められるのだ
ということを学びました。




広報 J.J
令和3年2月25日に
第21回 久留米三井薬剤師会 
develop seminar
が開催されました。


今回の開催もコロナ禍の影響で
zoom を用いたオンライン研修となりました。

回数を重ねる度に配信する側も受講する側も
スムーズに研修を受けられる状況になっていて
今後はこのようなweb研修が増えていくと思います⭐︎


今回のdevelop seminarではバイオシミラー製剤についてご講演頂きました。

普段、薬局で勤務している私にはなかなか馴染みがなく、何となく【注射製剤のジェネリック】という理解でしかありませんでした。

しかしながら

・近年医薬品の中でバイオ医薬品は大きくシェアを伸ばしている分野である事

・バイオシミラー医薬品によって昨今問題となっている医療費の削減に繋がる事 

・安全に使用して頂くためにどのような注意が必要になるかなど

わかりやすく教えて頂き
大変勉強になりました⭐︎

特別講演
浜松医科大学医学部附属病院 薬剤部
教授・薬剤部長
川上 純一 先生  (左)

ナビゲーター  
そうごう薬局 美鈴が丘店
力武 智宏 先生  (右)



バイオ医薬品とは

バイオシミラーとは

ジェネリックとの比較




近年逼迫している医療費抑制の希望の光になり得る分野です⭐︎
薬価収載に関しては通常のジェネリックよりも高めに設定し、製薬意欲を削がないよう配慮しつつ医療費も抑制していくという難しい舵取りが必要になります。


バイオシミラーの導入事例




バイオシミラーを導入する際に様々な問題があり、その問題を解決する一つの方法として薬剤師からの患者様へのアプローチとのお話がありました。


まだまだ薬局薬剤師さんにとっては勉強が必要な分野となりますが、しっかりと勉強して患者様への説明や治療の不安の解消などに貢献していけば、更なる普及へ繋がるように感じました。


今思うと、私が薬局薬剤師になった十数年前はジェネリックという言葉自体知らない人が殆どだったし、薬局内に置いてある在庫も微々たるものだったのですが、今や後発率が80%を超える状況になっています。


今後も激動の時代を迎えると思いますが

千里の道も一歩からキラキラ

日々研鑽を積んでいきたいと思いました。



広報委員会 O.M


 
 
令和3年2月19日に、第42回筑後地区薬剤師合同フォーラムが開催されました。
 
 
例年、同地区の病院薬剤師と薬局薬剤師が一堂に会し、意見の交換や学びを得る大きな機会であるこのフォーラムですが、
今年は新型コロナの影響により、Zoomによる初のオンラインオンリーでの開催となりました。
少し寂しいですが、今は将来に向けてじっと我慢しかありませんね。
 

今回掲載している画像は、スマートフォンで受講したZoomの映像をスクリーンショットで保存したものになります。

あまり画質がよくありませんが、受講中の雰囲気を感じていただければと思います。

 
今回のフォーラムではリウマチについて二つの特別公演が提供されました。
座長は
久留米三井薬剤師会 常務理事 杉岡勇樹先生
です。
 
特別公演Ⅰは、
長崎大学院医歯薬学総合研究科 先進予防医学共同専攻
リウマチ・膠原病内科学分野 助教 
岩本直樹先生
 
より
『長崎市とその近郊における関節リウマチ医療連携』
と題して、ご講演いただきました。
 
 
長崎市では、以前から市民講座等によりリウマチ治療の認知度を上げる活動が行われていました。
しかし患者が拠点病院に集中したため、適切で効率的な医療の提供が課題となっていたそうです。
 
 
リウマチは治療目標に向けた厳重管理を行うのが理想ですが、現実的にはそれ以外の疾患をかかえていることも多いとのこと。
また
治療薬や手段も以前より増えてはいるものの
それらすべてを大学だけでは賄えないため
患者最寄りのかかりつけ医と連携して治療に当たることができる体制を作り上げたそうです。
 
 
連携をスムーズに行うためには

・治療開始時から患者さんに向けて、治療が順調に進んだらかかりつけ医と連携を行う予定である

・その場合も3~6か月毎に大学での受診も継続されること

・副作用発現時等にはすぐに大学でフォローしてもらえること

など
事前に十分な説明を行うことが大事だとのお話がありました。

このお話を聞きながら、薬局でも日頃から患者さんと対話し、信頼関係を築くことの必要性を感じました。
 
 
また
連携各施設とは日頃からミーティングや情報提供を行うことにより
連携開始当初よりも治療の選択肢が増え
現在では52施設と連携同意を得ることができているそうです。

これにより、新規患者は一定数増え続けているものの、大学への外来患者そのものは以前より減少し、医療の維持ができているとのお話でした。
 
 
実際の取り組みの詳細や、その中で気を付けるべき点など、これからの医療のために大変参考になるご講演でした。

また、活動開始後にも知識や情報のアップデートを行うことで、治療選択の幅が広がっているというお話には、日頃の学習の継続の重要性を改めて感じました。
 
 
特別講演Ⅱは、
社会医療法人 雪の聖母会 聖マリア病院 リウマチ膠原病内科 
診療部長 中野輝明先生
 
より
『関節リウマチ治療の標準化-自然免疫から獲得免疫までを基軸に-』
と題して、ご講演いただきました。
 
 
講演Ⅰからの流れから、まさしく知識のアップデートと呼ぶにふさわしい内容です!
 
 
 
 
関節リウマチの基本情報から、その病態や診断方法、更には様々な薬剤の作用機序や使い分けまで、盛りだくさんにお話をしていただきました。
 
個人的に興味深くお聞きしたのが、腸内細菌のバランスが崩れると調節T細胞が働くが、
ここが破綻すると様々な病態を引き起こすという解説です。

これが医食同源や、病は気からなどと呼ばれているというお話には、画面の前でなるほどと何度もうなずいてしまいました。

リウマチに関しては喫煙や食事、女性は閉経前後のホルモンバランスがリスク因子だそうです。

また、発症から骨が破壊されるまでが二年以内のため、早期発見が重要だという点も改めて気を付けようと感じました。
 
 
オンライン研修会は予約制なことが多いですが、今回は事前登録の必要がなく、
普段は事前の予定が立てにくい方にも参加がしやすい研修会だったと思います。

薬剤師会では、これからも状況にあわせて様々な形の研修会を開催していく予定です。

ぜひホームページ等で情報を定期的にチェック、ご参加くださいね。
 
(C.M)