みなさま
どうもこんにちは。
スタッフのいまだです
クリスマスが近づくと
街の中、いたるところで
クリスマスソングが流れていますね
「あ、今年ももうすぐクリスマスだな♪」
とワクワクする気持ちの一方で
何回も同じ曲を聞くと
ちょっと疲れちゃう自分も居ます。
「ああ、もうお腹いっぱい…」
肝心のクリスマスが来る前に
そんな気持ちになってしまうことも
クルミドコーヒーのクリスマスのBGMは
数年前から自分が担当させてもらっているのですが、
先ほど書いたような思いから
「あんまり街中では流れていないけれど
クリスマスを感じられる曲たち」を中心に選んでいます。
(とはいっても、まったく親しみのない曲ばかりというのも
という思いから耳馴染みのある曲たちも散りばめています)
今日はそのうちの何曲か
特に思い入れのある曲をご紹介させていただきます
①チャイコフスキー バレエ音楽『くるみ割り人形』 op.71
クルミドコーヒーといえばくるみ割り人形!
クリスマスといえばくるみ割り人形!!(やや強引)
ということで
外せない曲たち。
1年中流れていると少し急かしい感じなのですが、
この時期に流れているのは
なんというか気分が少し高揚してよかったりします。
ちなみにお店で主に流れているのは
6月に首席指揮の任を終えたサイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィル演奏のもの。
従来の演奏よりもリズミカルでメリハリがあり、
思わず物語の中に吸い込まれていく感覚に。
僕はホールでドリンクを運んでいるときなど、
思わずバレエの一員になっているような
気分になったりします。
(変な動きをしていたら、それは私です)
(注) 違うバージョンでも流しています
②フォーレ『レクイエム』 op.48
クリスマスには直接関係ないですが、
この時期演奏されることも多いフォーレのレクイエム。
第1曲から第7曲で構成されていますが
個人的には
第4曲ピエ・イェズ(Pie Jesu)が好きです。
お店で流れているのは
デイビッド・ヒル指揮、
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊が唱うもので
ピエ・イェズはボーイ・ソプラノによるものです。
(通常は女性ソプラノが多い気がします)
フォーレのレクイエムは
死への恐れの先にある安らかさのようなものが
表現されているように感じるのですが、
ボーイ・ソプラノのみずみずしい声が
それをより際立たせているように感じます。
③アンサンブル・エクレジアの曲たち
リュート奏者つのだたかし(つのだ☆ひろの弟さん)率いる
歌と古楽器による演奏集団。
イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペインなど
西欧の古い時代の聖歌、教会音楽を演奏しており
クリスマスの曲も多く演奏・録音しています。
どれも現代の愉快なクリスマスの曲とは異なり
静かな曲が多いのですが、
だからといって暗い気持ちになることはありません。
自分にとって彼らの演奏は
この時期の冷たい張りつめた空気に
1本のろうそくを立ててくれるような存在です。
そのろうそくにより
少しの明かり、少しの暖が得られ
自分の周りが照らされ明らかになってくる。
ここ最近、この1年を自然と振り返らせてくれる。
…すみません。
少し喋りすぎました。
まぁ、まずは聴いてみていただけたらとm(_)m
④ジョン・ラター 『クリスマスアルバム』
聖歌隊を経て作曲の世界に入った
ジョン・ラターは
その出自からなのか伝統的なクリスマス曲の
編曲を数多く手がけています。
現代のクリスマスを象徴するポップさと
クリスマスの習慣がはじまった時代にあったであろう
静謐さのようなもののバランスが
もうそれはそれは絶妙で、
彼の編曲により、少し縁遠い曲も
現代に生きる人間にとっても
親しみが持てるようになっていて、
聴いているとワクワクしてきます。
ほんとうはここで折り返して
これから夜の曲を。と思っていたのですが
あまりに長くなったので、一旦このあたりで終わります。
◯
今年は
美術の専門学校さんから
「カフェの歴史」について
お話する機会をいただいたのですが、
そのときに改めて
「音楽とカフェの関係」について考えました。
今はスマホとブルートゥースのイヤホンで
どこでも気軽に音楽が聞ける時代ですが
昔の名曲喫茶、ジャズ喫茶のように
スピーカーから空間に放たれる音を
見知らぬ誰かと一緒に聞く。
そんな時間もまた別の豊かさがあるように感じました。
クリスマスの足音が聞こえる冬
そんな時間を過ごしてみるのも
よいのではないでしょうか。
最後まで読んでくださり
ありがとうございます。
クルミドコーヒーで
たくさんの音楽たちとともに、お待ちしていますね