1階のお店のコンセプトを決めるにあたって、I 氏に聞かれた。
「Kさん、好きな食べ物、なんですか?」
「好きな食べ物ですか。とうもろこしと天津甘栗です。」
だって本当なんだもの。
「好きな食べ物、って、毎日3食 食べても飽きないもの、ってことですよ。」
「はい、とうもろこしなら、1日3食 食べたとしても、飽きないと思います。」
「他にはなんか、ないんですか?」
・・・不服らしい。
「他に、ですか。最近、毎朝食べるのはくるみパンです。かつてはフルーツグラノーラにはまっていたこともありました。おやつは、小魚アーモンド。果物なら柿。熟々したやつじゃないですよ。パキッとしたやつ」
「全部、かじる系ですね。」
( ゚д゚) ハッ、言われてみれば。
「言われてみれば、Kさん、リスかねずみか、小動物系の顔、してますし。」
ハッ、その通りだ。
「得意技は、ミッキーマウスの物まねなんです。高校時代は、トムとジェリーのジェリーって呼ばれてたこともあります。ピアノにはさまれて、ぺっちゃんこです。」
「今回のお店、Kさんの存在感が出ないとダメだと思うんですよね。でないと、そこにそんなお店がある必然性がない。経営的にもうまくいかないと思う。」
はい。
「とすると、どんぐりカフェなんてのはどうですか。かじる系のメニュー満載で、Kさん大よろこび。お店で働くスタッフも小動物系で、小気味よくきびきび働いている。」
「サイコーです! 今回の建物全体のコンセプトが、【1本の木】ですから、その点からもうってつけです。自分も小さい頃、裏の森でよくどんぐりを拾っていたんです。そんなどんぐりの記憶が今に引き継がれるとすれば、こんなにうれしいことはありません。」
少し方向性が見えてきた!
(つづく)