一日一品江戸料理―34:「磯菜卵(いそなたまご)」(『万宝料理秘密箱』より)
いよいよ本日13:30~、FM世田谷(83.4MHz)「神太郎の金曜瓦版」で、善養寺ススムさんが
私のブログと著書を紹介してくださいます(何度も告知してすみません)。
FM世田谷インターネットラジオ
http://scast.bitmedia.ne.jp/fm834simul/
さて、第14回の「玉子の黄金漬け」 でもお話しましたように、江戸時代は高級食材でしたが、
現在では庶民の味方、卵料理第3弾のご紹介です。
天明5年(1785年)に発刊された『万宝料理秘密箱(まんぽうりょうりひみつばこ)』という、
卵料理が104種紹介されている5巻セットの中に、「磯菜卵」のレシピが掲載されています。
作り方は、西洋のポーチドエッグと同じ。
きっと歴史上のどこかで、西洋からレシピが伝わったのでしょう。
しょうゆやポン酢をかけていただくのも良いですが、ここでは江戸風に、できれば
素材の風味を生かす「煎酒(いりざけ)」をかけて召し上がってみてください。
簡単なのに洗練された一品に仕上がります。
「煎酒」の作り方はこちら 。
「磯菜卵」
■材料
・卵…1個
・酢…少々
・塩…少々
・煎酒…適量
※なければしょうゆからポン酢でも可
・もみのり…適量
■作り方
1)小鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩と酢をを入れ、卵をそっと割り落とし、
半熟状に茹でる。
2)水気をきって器に盛り、煎酒をかけ、もみのりを散らす。
◎「磯菜卵」はこちらの本でも紹介しております。
“さ・し・す・せ・そ”で作る<江戸風>小鉢&おつまみレシピ/車 浮代
- ¥1,365
- Amazon.co.jp