【ddPTXパクリタキセル体験記録①】

 

 

先生のおかげで

感情が戻ってきた

気がした

 

 
 
 

精神的に

どん底だったところからの

パクリタキセル

 

 

それはそれは、

病院に行きたくなかった。

 

 

憂鬱でしかなかった。

 

 

パクリタキセルは、

水に溶けにくい性質を

持っているため

無水エタノール(アルコール)

を含んだ液体に溶かして、

治療に使用しているそうだ。

 

 

おおよそ、

500mlのビール相当。

 

 

 

というわけで、

 

 

お酒は強い方なので、

酔っぱらう心配はないものの、

自分で運転して帰ってこられないので、

タクシーで行きました。

 

 

基本的な流れは同じ

・9時:採血

・ケモ室の看護師さんとお話

・10時:診察
・リーゼ (抗不安薬)服用

・頭皮冷却開始

・アレルギー予防点滴開始

・生理食塩水点滴開始

・抗がん剤点滴開始

・抗がん剤点滴終了

・頭皮冷却終了

 

制吐剤の服薬と点滴が

なくなりました。

 

 

外科で

ワイパックスが処方されてましたが、

精神科受診により、

頓服はリーゼに変更。

 

 

ACに比べると、

副作用は楽になるらしい。

 

 

ただ、

ACよりも、

点滴の時間がかかる。

 

 

結果、

頭皮冷却の時間も増える。

 

 

振り返ってみて、

実際に、

副作用はACより楽でした。

 

 

でも、

とにかく、

当日の頭皮冷却が辛かった。

 

 

そして、

前回、前々回と、

入院になり、

 

 

まわりに

迷惑をかけたくなくて

精神科を受診し、

 

 

精神科医に言われるまま、

抗不安薬

及び

睡眠導入薬

服用していました。

 

 

「眠れる」ことで、

体力は若干回復しました。

 

 

わたしなりに、

パクリタキセルに備えました。

 

 

が、

結果は同じで。

 

 

労作時呼吸困難

 

 

ただ、

今までの経験から、

 

 

動かなければ平気

ってことがわかっているので、

 

 

タクシーで行ったので、

車もないし、

 

 

夫の会社に連絡して、

迎えに来てもらうまで、

ケモ室で休ませてもらいました。

 

 

でも、

 

 

「こうならないように」

 

 

精神科に行ったり、

点滴中に

ウィダーインゼリーを

どうにか食べてみたり、

いろいろ

やってみたわけです。

 

 

でも、

結果は同じで、

 

 

誰もいなくなったケモ室で、

看護師さんの仕事を増やしてる

自分が

(しかも3回目)

 

 

情けなくて

不甲斐なくて

 

 

ごめんなさい

ごめんなさい

ごめんなさい

 

 

としか思えなくて、

 

 

またもや、

 

ドーン

 

と落ちて、

さらに看護師さんに

迷惑をかけました。

 

 

声をかけてくれても

なぐさめてくれても

励ましてくれても

 

 

泣くことしかできませんでした。

 

 

主治医は、

手術中で連絡とれず、

 

 

夫が来るまで、

泣きながら待ちました。

 

 

そして、

車いすで車まで行って、

帰宅しました。

 

 

 

 

 

 

日曜日はジーラスタ

 

毎回

ジーラスタの日は

夫に送迎してもらってました。

 

 

この日も、

救急入口に横付けしてもらって、

 

 

片手にOS1を持ち、
少し歩くとハアハアするので、

数歩ずつ休みながら、

時間外入口から入り、

受け付けをすませ、

 

 

救急の処置室の前で、

呼ばれるのを待っていました。

 

 

すると、

誰もいない待合室に、

 

 

なんの前触れもなく、

主治医がやってきました。

 

 

診察の予定はなかった。

 

 

一瞬、

意味がわからず、

突如現れた人影を凝視しました。

 

 

「金曜日

大変だったって聞いたから」

 

 

と言われ、 

主治医だと認識したとき、

 

 

「うれしい」と思った。

 

「ありがたい」と思った。

 

 

「感情が戻ってきた」

 

と思った。

 

 

ほっとした。

安心した。

 

 

ただ、

主治医と数分話しただけ。

 

 

 

でも、 

あのときは、

本当に、

 

 

「救われた」

 

と思った。

 

 

 

パクリタキセルも、

頭皮冷却も、

 

 

完走できたのは、

信頼できる主治医と、

親身になってくれる

看護師さんたちがいたからだと

心から思います。

 

 

それくらい、

へこたれてました。

 

 

駐車場が広いから選んだ

病院だったけれど、

 

 

自分の強運に感謝。

 (笑)

 

 

【1週目】

日付 9/2 3 4 5 6 7 8
曜日
体温   37.0 37.1 37.2 37.0 37.0 36.8

【2週目】
日付 9 10 11 12 13 14 15
曜日
体温 36.8 36.8 35.8 36.2 36.9 36.5 36.6

 

 

副作用に関しては、

ACよりは断然マシ。

 

吐き気がないのが大きい。

食べ物は普通に食べられました。

 

 

ただ、

最初の1週間は、

 

 

下腹部痛

腰痛

関節痛

筋肉痛

 

 

とにかく痛い。

毎日ロキソニン×3回

くらい痛い。

 

 

パクリタキセルで痛いのか、

ジーラスタで痛いのか、

もはやわからず。

 

 

でも、

わたしにとっては、

 

ロキソニンを飲めば、

我慢できる程度の痛みだったので、

吐き気よりも、

痛みの方がマシでした。

 

 

 

長くなったので、

しびれ(末梢神経障害)の

対策については、

次回に飛び出すハート

 

 

まる。

 

 

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