「どこに行ってたのさー。スキー?」なんて聞かれても困ります。
スキー場にはドライブに行きました。山道を車でぐねぐね進み、白樺林をすり抜け、スキー場で雪を蹴ったりしました。そんな素敵な冬の思い出。
あとは、ひなたぼっこしながら読書でした。おそらく、それで焼けたんだと思います。
さあさて、前回に引き続き小津映画を見ています。
今回は「晩春」(1949年)です。

原節子さん演じる娘、紀子と笠智衆さん演じるお父さんというスタイルを確立させた最初の映画です。
そりゃあ、いつもと同じように話は進みます。
紀ちゃんとお父さんは二人暮らし、仲良し暮らし。だけど紀ちゃんだってもういい年頃、お嫁にやらなけりゃとお父様は考えますね。でも早くにお母様を亡くした紀ちゃんは「あたしがいってしまったら、お父様がお困りになるでしょ。」といってなかなかお嫁にいきたがらない。ええ、いっつものパターンです。
お見合いの話が持上がってくるものの、紀ちゃんはいったいお嫁にいくのか、いかないのか!!
だけど、なんだかこの作品ではこの後の映画のスタイルとは少し違うショッキングな内容がちらほらしております。
まずは、あんなにいつも綺麗でいい子の紀ちゃんがちょっとお父様に腹を立てた時に見せる恐ろしい形相です。「こんな紀ちゃん、見た事ないよ!」と私も気が気でありません。
美人が怒ると恐ろしいもんです。
今まで私の中で憧れのマドンナ的存在だった紀ちゃんのあんなするどい目つきは、相当ショックです。
さらには、いつも優しくて紳士なお父さんです。
いやあ本当に寡黙で素直で、しかし厳格なお父さん。りっぱなお父さんです。
だのに、この作品の中で紀ちゃんの友達のあやちゃんにおでこにチュっとキスされて目ん玉飛び出すほどびっくりしたお父さんが「ぜったい遊びにおいでよ。おじさん、待ってるよ。」と突然今まで見た事ないほど嬉しそうです。
これもいささかショックでした。
そんなくだらない些細な個人的ショックにより、この作品は私の小津リストの中では「ちょっと変ゾーン」に入りました。
さあさあ本日は授業が終わったのが夕方4時。その時点でまだ外が暗くなっていませんでした。
春に近づいているのだと思うと心が弾みます。
