手みやげに持って行く巻き寿司の作り方をイメージトレーニングします。
事前に友達に、
「みんなっ、あたし手巻き寿司持ってくから楽しみにしててねっー!!」
なんて言い回っていたのですが、作る直前にあることを思い出したのです。
あたし、巻き寿司なんて作った事ねーやって。へへっ。
炊けたごはんと具材を目の前にして、呆然と立ち尽くします。
「えー、、、、っと。ほんで、どうやって巻くんだって?」
私のイメージではこうなってああなって、あそこをああすればこうなるはずだから、ちょくら巻いてみっか。ってことになりました。するとクルマーシー感激!これは手巻き寿司じゃないですか。
よーし、いいよー。いい感じよー。この調子で次はほんじゃあサーモン行ってみよー。とまあ巻く事2時間。
いいあんばいにできました。
そしてちょうど時間ですから、家を出ます。
今日のお宅はスイスコテッジというなかなか金持ちエリアのお宅です。
クールな人々はいつでもパーティーには遅れてくるというのが世の中の常識ですが、あたしはどっちかっていったらクールでもないしホットな存在でもないし、どうでもいいからご飯楽しみだなあーえへへってな具合に真っ暗の冬の夜に繰り出したのです。
やはりかなり素敵なお家でございました。
着いてみるとそりゃあまあテーブルの上にはナイスでグッドなルッキングのディナーたちが並んでいます。
しかもワインも冷蔵庫にわっさわっさ入ってます。
いいよー。いいよー。

いやあ、しかし本当にどれもこれも美味しいわけです。
イタリアのラファエラちゃんはほっぺたが落ちるほどうんまいラザニアを。
ベルギーのローラちゃんはとろけるうまさのチョコレートムースを。
韓国のジヘイちゃんは上品テイストなトッポギを。
コロンビアのマリアちゃんは魚とエビの最高金賞受賞的マリネを。
イギリスのルーシーちゃんはポテトチップスとピスタチオを。
そして、ちょこんと私の巻き寿司も。
その他様々な各国の料理が、それはもうほんまに口から光線を出すほどの美味しさでした。
パーティーはそれはもう楽しく、素敵な時間を過ごしました。
そしていつの間にか、そしてなんでか、私は頭にケーキが入っていた箱をかぶせられ、人々の記念撮影の的となり、最終的にはその空っぽの箱を家に持ち帰らなければならないはめとなりました。
気分上々で岐路につきます。
バス停で空っぽのケーキの箱を見て、見知らぬキューバからのお越しの方が話しかけてきました。
「おいしそうなパネトーネだね。」
私は押さえていた箱の下の空いた部分をはなし、「残念、これ空っぽなのです。」と空っぽ具合を見せました。
お兄さんは笑って、「あはは、これは君が今までで一番おいしいパネトーネを食べたっていう証拠なんだね。」と言うので
「そう、今までで一番おいしいパネトーネだったのです。」
と言いました。
おわりっ。
