下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【16】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1945401266&owner_id=5019671
下記の仲間。
【「表記の話」のバックナンバー】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2902.html
アップし忘れていた(泣)。
某所で「理由を追究する」という言い回しを見て、首を傾げた。
通常は「追及」だろうと感じてそうコメントした……心の広い好青年とは思えない感じの悪い行為だな。書き手は調べたうえで「追究」を使ったそうな。
ちょっと考えてみると、微妙な気がしてきた。表記の使い分けは、あやしいのはひらがなにすればいいのだが、ツイキュウの場合はそうはいかない(笑)。そうなると、書き手の意思(こいつがまた微妙)に従うべきだろう。
↑の書き手が何を調べたか知らない(←オイ!)が、こういう場合に、辞書はあまり役に立たない。根本的な思想が違うから、「OK」の根拠にはできる場合があっても、「NG」の根拠にはしにくい。
まずネット検索してみた。
【追及 追求 追究】の検索結果。約54,400件
いろいろな人がいろいろなことを書いていて、わけがわからない(泣)。
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E8%BF%BD%E5%8F%8A%E8%BF%BD%E6%B1%82%20%E8%BF%BD%E7%A9%B6&sp=1&search.x=1&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&SpellState=
こういうのは、用字用語集の類いを調べるのが早道。
『朝日新聞の用語の手びき』(初版?)
==============引用開始
ついきゅう
=追及〈追い詰める〉責任を追及、犯人を追及
=追求〈追い求める〉目的を追求、利潤の追求
=(追窮)→追究〈追いきわめる〉真理を追究
==============引用終了
『記者ハンドブック』(共同通信社)
==============引用開始
ついきゅう(追窮)→追究
追及〔追い詰める〕責任を追及、犯人を追及、余罪の追及
追求〔追い求める〕幸福の追求、真実の追求、目的を追求、利潤の追求、理想の追求
追究〔追い究める〕学問を追究、原因を追究、真理を追究、本質を追究
==============引用終了
o( ̄ー ̄;)ゞううむ
『朝日新聞の用語の手びき』の用例は全部『記者ハンドブック』に含まれている。
「を」と「の」を使い分ける基準はまったく不明(泣)。
昔から、こんな感じで使い分けていた。とくに悩んだ記憶もない。
で、「理由をツイキュウする」の場合はどうなるか。
仮になんらかのミスの「責任を追及する」意味合いで「理由をツイキュウ」するのなら、「追及」だろう。
ただ、ミスの「原因を追究する」意味合いで「理由をツイキュウ」するのなら、「追究」になるのかな。
個人的な感覚では……「原因を追究」がちよっとヘンなのでは。
なんとなくだけど、「追究」にはアカデミックなニュアンスがある。ついでに書くと、「責めたてる」のが「追及」で、「追求」が一般的な用語。
学問、真理、本質などは「追究」だと思う。
しかし、「理由」や「原因」は……「追求」が一般的なのでは。
もしかすると、ジャンル?によってかわってくるのかも。
化学(これがまた微妙)などの実験の失敗の「理由」や「原因」だと、明らかに「追究」って気がする。
重大なミスの「理由」や「原因」を調べる場合は「追及」。
一般的な「理由」や「原因」だと「追求」?
これはむずかしい……(泣)。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【16】
http://
下記の仲間。
【「表記の話」のバックナンバー】
http://
アップし忘れていた(泣)。
某所で「理由を追究する」という言い回しを見て、首を傾げた。
通常は「追及」だろうと感じてそうコメントした……心の広い好青年とは思えない感じの悪い行為だな。書き手は調べたうえで「追究」を使ったそうな。
ちょっと考えてみると、微妙な気がしてきた。表記の使い分けは、あやしいのはひらがなにすればいいのだが、ツイキュウの場合はそうはいかない(笑)。そうなると、書き手の意思(こいつがまた微妙)に従うべきだろう。
↑の書き手が何を調べたか知らない(←オイ!)が、こういう場合に、辞書はあまり役に立たない。根本的な思想が違うから、「OK」の根拠にはできる場合があっても、「NG」の根拠にはしにくい。
まずネット検索してみた。
【追及 追求 追究】の検索結果。約54,400件
いろいろな人がいろいろなことを書いていて、わけがわからない(泣)。
http://
こういうのは、用字用語集の類いを調べるのが早道。
『朝日新聞の用語の手びき』(初版?)
==============引用開始
ついきゅう
=追及〈追い詰める〉責任を追及、犯人を追及
=追求〈追い求める〉目的を追求、利潤の追求
=(追窮)→追究〈追いきわめる〉真理を追究
==============引用終了
『記者ハンドブック』(共同通信社)
==============引用開始
ついきゅう(追窮)→追究
追及〔追い詰める〕責任を追及、犯人を追及、余罪の追及
追求〔追い求める〕幸福の追求、真実の追求、目的を追求、利潤の追求、理想の追求
追究〔追い究める〕学問を追究、原因を追究、真理を追究、本質を追究
==============引用終了
o( ̄ー ̄;)ゞううむ
『朝日新聞の用語の手びき』の用例は全部『記者ハンドブック』に含まれている。
「を」と「の」を使い分ける基準はまったく不明(泣)。
昔から、こんな感じで使い分けていた。とくに悩んだ記憶もない。
で、「理由をツイキュウする」の場合はどうなるか。
仮になんらかのミスの「責任を追及する」意味合いで「理由をツイキュウ」するのなら、「追及」だろう。
ただ、ミスの「原因を追究する」意味合いで「理由をツイキュウ」するのなら、「追究」になるのかな。
個人的な感覚では……「原因を追究」がちよっとヘンなのでは。
なんとなくだけど、「追究」にはアカデミックなニュアンスがある。ついでに書くと、「責めたてる」のが「追及」で、「追求」が一般的な用語。
学問、真理、本質などは「追究」だと思う。
しかし、「理由」や「原因」は……「追求」が一般的なのでは。
もしかすると、ジャンル?によってかわってくるのかも。
化学(これがまた微妙)などの実験の失敗の「理由」や「原因」だと、明らかに「追究」って気がする。
重大なミスの「理由」や「原因」を調べる場合は「追及」。
一般的な「理由」や「原因」だと「追求」?
これはむずかしい……(泣)。