総頚動脈は、左は大動脈弓からの分枝で、右は腕頭動脈が総頚動脈と鎖骨下動脈に分岐することで起始します。
その後、第4頚椎くらいの高さで『内頚動脈』と『外頚動脈』に分岐しまして、内頚動脈は脳へ向かい、外頚動脈は顔や頭部など頭蓋骨の外へ向かいます。
この『第4頚椎くらいで分岐』というのが意外と大切でして、この高さに『頚動脈洞』があり、内頚動脈と外頚動脈の間に『頚動脈小体』があるんですね。
また倒れている方がいたとして、脈拍の確認をするのが総頚動脈で、この第4頚椎くらいの高さで確認します。
触診で見つけるなら、甲状軟骨の上縁くらいの高さですので、甲状軟骨もイラストを見ていただいたり、実際に触診したりして確認してみてください。
ただし頚動脈洞は『圧受容器』ですので、強く触れてしまうと徐脈や血圧の低下が起きて、いわゆる『おちる』状態になりますので要注意です。
イラストをしっかり見ていただいて、甲状腺や舌骨の位置なども確認いただけると嬉しいです(^-^)