標準の意味 | きゅうの独り言

きゅうの独り言

『治療院きゅう』は枚方市養父元町にある、あん摩・マッサージ・はり・お灸の治療院です。

Tel 072-845-5357

受付時間
AM10:00~PM6:00(最終受付時間)
定休日
水曜日・第2,4日曜日

御来院の際は、御連絡をいただけましたら幸いです。

癌などの命に関わる病気の患者さんには、病院から治療方針や予後などの説明があります。

 

ある患者さんも今後の治療方針の説明があり、ネットに載っている未承認の方法や、サプリメントを飲むことで治療にならないかと質問をしたそうで、医師からは「現状では、標準医療による治療が最善だと思います。」と言われたそうです。

 

患者さんは「命に関わる病気なのに、標準的なことしかしてもらえないなんて!」と憤慨したそうです。

 

標準という言葉は『平均、並、普通』という意味で使われることが多いのですが、『物事のよりどころとなる手本や模範』といういみもありまして、医療の場合は後者の意味になります。

 

イメージとしては車の『標準装備』をイメージしていただければ良いと思うのですが、エアバッグやABSのような命を助けるものの多くは標準装備されますね。

 

ところが運転を快適にするものや、より便利にするものはオプションで追加していきますね。

 

つまりやらないとマズい治療が標準医療と思っていただいて、お気持ちの充実や満足感などがネット情報のサプリメントや未承認の方法というようなイメージでは無いかと思います。

 

ですので標準医療を否定して、未承認の方法やサプリメントを選択するということは、ご自分の趣味に合うカスタムをした車ですが、ABSやエアバッグが付いていなくて事故が起こりやすくて、事故が起きると命に関わる車のようなものなんですね。

 

ですので標準という意味は医療においては『平均』という意味では無く、今の治療法の中で必要なもの、最善であるものと思っていただければ良いと思います。

 

長々と書きましたが、命に関わる病気を患うと、あらゆる情報を取得して、選択を誤ることがあります。

 

迷ったときはネットやテレビではなく、専門医の意見を参考になさっていただければと思いますm(_ _)m