前回の記事、「図書館の中に神社が建った理由」を省いたら、去年の9月に書いた記事とあまり変わらなくなったような…
基本的にいい話なんですが、ネットには様々な受け取り方をする人がいるので、もしかしたら大和天満宮に迷惑が掛かるかも…ということで省かせてもらいました。
それでも読みに来てくださってありがとうございます。
さあ、本日のメインテーマ。
前から、ネットで調べるたびに「諏訪信仰って面白いなぁ…」と思っていまして。
今でこそ普通の神社とあまり変わりませんが(それでも御柱祭は「日本三大奇祭」と呼ばれていますが)、かつての諏訪信仰はとってもユニークな信仰だったのですね。私だけではなく、偉い人もそう思っていて、民俗学者の柳田國男をはじめ様々な学者や文筆家が研究して、本や小説にまとめています。
「いつかそれらの本を読んでみたいなぁ…」と思っていましたが、本に関しては、私は文章に対する好き嫌いが激しいので、どれから入ったものかと悩んでおりました。
そんな、今年の5月、ゴールデンウィーク明けごろのことです。
クロウサギ「(スヤスヤ…)」
諏訪明神「(クロウサギの背中をつんつん、とつつく)」
諏訪明神「中世の諏訪を舞台にしたマンガが、今年の7月にアニメ化されるぞ。」
諏訪明神「お前、殺せんせー好きだったよな。作者は『暗殺教室』を描いた人だよ。」
諏訪明神「まずは、NHKで再放送される『歴史探偵』の『南北朝の若君たち』をチェックだ。」
諏訪明神「( ゚ー゚) ( 。_。)ウンウン じゃあな。」
クロウサギ「(………ハッ?!)」
…という霊夢を見た、わけではありませんが(笑)。
たまたま深夜に再放送をしていた『歴史探偵』を途中から見て、「へー、そうなんだー、昔の諏訪が出てくるんだなー」と思いつつ、そのままにしていたら、翌日にもたまたまテレビをつけたところ、また再放送をやっていました。私はそんなにテレビを見るほうではないのに立て続けにタイミングが合ったので、「これはアニメを見ろというお達しでは…」と思ったのです(笑)。
で。原作を読まずにブログを書くのも何なので、買いました!第一巻!
松井優征作「逃げ上手の若君」です!少年ジャンプ連載だから面白さは間違いないね!
これは1333年、足利尊氏に鎌倉幕府を滅ぼされた鎌倉の若君・北条時行が、諏訪からやってきた謎の神官の不思議な力とか、屈強な諏訪っ子たちとか、とにかく諏訪の支援を全面に受けつつも逃げて逃げて逃げのびて英雄になろうとする様を描いた歴史スペクタクルロマン大作です!
2024年7月6日(土)23時30分よりTOKYO MXほか全国30局にて放送開始。各種配信サービスもあるそうです。
☆第一巻の感想
ええ。もちろん読んでみました。諏訪頼重の描かれ方。(爆笑)
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、スピリチュアルなんて案外そんなもんかもしれないので、大きく間違ってはいない気はします(笑)。
諏訪頼重、声は中村悠一さんか~。スキャンダルが無かったら櫻井孝宏さんでもよかったかもね(笑)。
諏訪の人物がメインではないものの、諏訪の信仰のユニークさはよく描かれています。日本では長く鳥肉以外の獣を狩って食べるのが禁忌とされていましたが、諏訪信仰では狩猟と肉食が擁護されていたこと。神官長が「現人神(あらひとがみ)」であったことなど。この漫画を盛り上げているエンターテイメント性のかなりの部分を諏訪神官のスピリチュアルな力が担っているので、彼らの存在無くしてはこのマンガは語れませんね(笑)。
※ちなみに諏訪大社では今でも「鹿食免」という、「諏訪明神が鹿を食べていいと認めます」という趣旨のお札を授与しています。今は食の安全を祈念するお札になっているそうです。
ネタバレにならない範囲で、気になった点をいくつか。
かつて、諏訪の神官の最高位を「大祝(おおほうり)」と呼んだのですが、この呼び方は第一巻にはでてこないな~と。単に呼び方が多いと読み手が混乱するから省いたのか、何か他に理由があるのか。諏訪固有の呼び方なので、出てくると個人的には嬉しかったんですけども。
あと、個人的に諏訪と言えば「龍と蛇」ですが、蛇はともかく龍は少年マンガ受けするモチーフなので出てくるかなと思ったのですが、一巻には出てきませんね~。
他に難点と言えば、足利尊氏が好きな人には向かないマンガかな(笑)。
他にも思ったことはありますが、長くなるのでまたの機会に。
様々に脚色はされていますが、南北朝時代を面白く描いていて勉強になりますし、「若君が落ちのびて味方を増やして敵討ちに挑む」という王道ストーリーなので、単に少年マンガが見たい人にもおすすめです。
放送時間が遅いけど、最近のアニメってそんなもんだから仕方がないね(T▽T)。
こちらのブログにもアニメの感想を書いていこうと思っています。
時間があって気が向いたら見てみてね(゜▽゜)ノ
では、また。