张若昀【鸣龙少年】お受験青春学園ドラマ…では済まない重さ。 | 中国ドラマ・台湾ドラマ 備忘録

中国ドラマ・台湾ドラマ 備忘録

留学から約10年、気付いたら中国語をほぼ忘れてたので勉強を兼ねてドラマ見てます。
あらすじ&感想書き始めました。
まずは主に大陸の古装系、時々現代ドラマ。
基本長文。山場終盤ネタバレ記事はアメンバー限定。
簡体字繁体字日本漢字ごちゃ混ぜ適当ブログです。

中国ドラマ
【鸣龙少年/鳴龍少年】
45分 × 30集
男主 雷鸣(雷鳴)…张若昀
优酷
首播时间2023年12月10日
 
【庆余年】を観てるのでこの機会に昨年のこちらをアップ。

優等生ではない生徒たちを熱血教師が引っ張ってお受験する青春ものだろうとKumiは勝手に思い込んでて、楽しみに見始めたらどうも様子がおかしい。
すごく暗い…😥
あまりにも重い…😰
 
しんどくてもう見たくないと思っても、この先この子達はどうなってしまうのかと心配で心配でリタイアできない。
結局完走してしまった。
あまり深くは振り返りたくないので以下簡潔に記録。
 
雷鸣(雷鳴)…张若昀
塾講師時代にある事件が起き大きなトラウマを抱えている。
そのため高校で教師として働き始めても生徒一人一人と深く関わるのを避けたがる。

雷鳴の父
この人はね…教師としては素晴らしかったのだろう。
でも妻や子供には… 
赤の他人である生徒には人としてきちんと接するのに息子には暴言、怒鳴る、全否定。
あれはダメだと思う。
他人の子を救う前にまず自分の子を奈落の底に突き落とすのをやめてほしい。
この先生がいなかったら多くの生徒たちが人生に絶望していたかもしれない、という事実もあるんだけど。
誰が正しいとか悪いとか簡単には言えない。
それでも。
それでも…

 
桑夏…黄尧
 心理カウンセラー。
最初は反発し合っていた雷鳴と共に、大きな問題を抱える生徒たちと向き合っていく。
 
鸣龙中学高三11班学生
李燃…王锵
両親は既に亡くなり祖母と二人暮らし。
高校を卒業したらすぐに働いて生計を立てたい。
一方、祖母は経済的な問題で息子(李燃の父)に大学受験を諦めさせてしまったことを今も深く悔やんでおり、李燃にはなんとしても進学してほしいと望んでいるが、今も貧しい暮らしに変わりはなく自力ではどうにもならない。
 
程雨杉…徐若晗
母の再婚相手が最悪な男で、麻雀店を営んでいるが妻1人に働かせ自分はダラダラと遊んでばかり。
店の人手が足りなくなると程雨杉に手伝わせる。
実の息子(程雨杉の異父弟)のみを可愛がり、程雨杉を進学させるつもりなど全く無く高校を卒業したらさっさと働いて稼いでこい、という考え。
程雨杉の自宅の部屋は、ドアを開けたらもうそこが麻雀店という作り。
この環境がもう地獄だよ😨プライバシーのかけらもない。

その上、義父が程雨杉の部屋にカメラを仕掛けて盗撮。

この盗撮を知ったときは正直早く死ねばいいのに…と思った。

だが彼は体面を気にし外面は良いため誰も気付かない。

程雨杉は今はとにかく耐えて、早く成長してこの地獄から母を連れて逃げ出したいと思っている。

 
禹洋…张琛
禹洋については…書きたくない。
思い出すだけで心臓がギュッと縮むような気さえする。
彼は彼で、なんとも表現できない苦しみを背負っている。
親が厳しいとか、貧しいとか、そういうふうに言葉で説明できる苦しみではないのがまたしんどい。

人としての尊厳を親が奪ってはいけない。
悪気のなさも愛情も言い訳にはならない。

それでも、禹洋はとても善い子で母を愛している。
母も禹洋を愛している。
人の心の難しさよ…😢
 
 
边晓晓…曾宥臻
边晓晓は唯一、親との関係性については問題はない。
ただ、家が農家ということを引け目に感じている。
お洒落を追求する女子の集団にいると、それも分からなくはない。
彼女の場合は友達関係が悩み。
 
江晴朗…许淇杰
両親からは優等生であることを求められ、当然大学受験に挑むレールが敷かれているが本人は歌で生きていきたい。
才能が無いなら諦めもつくが、それなりに才能があるならやりたいことをやったほうが良い。とkumiは思う
ただ、本当に才能があるのか?確かではない道に進ませて良いのか?と親の立場であればそう考えるのも無理もないとも思う。
 

正直に言うと、これはオススメかどうかは微妙。
とても良いドラマだとは思う。
励まされる台詞もたくさんあった。
受験に関してはリアリティーないハピエンだけど😅でも報われて良かった。泣きました。
 
ただ、自分にはどうしようもない理由(家庭環境とか親子関係とか)であまり恵まれてない子供時代、辛い学生時代だったなという自覚がある人は見るとしんどいと思う。
男主自身や生徒たち一人一人が直面している問題があまりにも生々しくてかなりメンタルを削られます…
 
優秀であることを過度に求められるのも辛いけど、勉強したいのにさせてもらえないのもきっと同じくらい辛い。
勉強に限らず人間関係も歪んでいる。
どの子もベクトルが違うだけで根っこは同じ問題な気がする。
一人の人間として尊重してもらえない子供たち。
見てるとほんとに辛くてなんとかしてあげたくて焦燥感がつのる。
そして親の側も簡単には解決できない問題を抱えてたりする。
 
それでもこのドラマをなんとか完走できたのは今の年齢だからかも。
歳を重ねながら少しずつ、いろんなことに諦めがついたり理不尽への耐性がついたり、清濁併呑を覚えたり(昔よりはそう出来るようになっただけで理想としては今でも濁は出来れば呑みたくないし呑めてないけどw)して、なんかちょっと楽になったなと思えたのは30代になってからだったと思う。
アラフォーになったら、より楽になった。
 
まさに今、辛い思いをしている子達が一人でも救われて欲しい。
今すぐ全部解決はできなくても、大人になると楽になるよと言ってあげたいけど…
10代の子に「30越えたら楽になる」なんて言っても何の救いにもならないことも知っている。

言えることがあるとしたら、少なくとも私は社会人になってからのほうが確実に生きやすいよ、ということだけ。
自分の力で生きていける。
自分で稼いだお金で自由に勉強や習い事、留学、何だって出来る。
強制も邪魔もされず、自分の意思で、やりたいことを。
それがどんなに幸せなことか。

だけど、色んな事情で大人になっても少しも楽になれない子も中にはいるだろう。

胸が痛い。