登山ケーブルに乗って御岳山に登ったところに神社が鎮座しています。
今回はこちらの武蔵御嶽神社をご紹介します(*'ω'*)
○神社の位置
登山ケーブルの滝本駅から、大体6分くらいで御岳山駅に到着します。
そこから道なりに徒歩で10分ほど進むと、鳥居が現れます。
鳥居の下から続く階段は、300段続いているそうです
御岳山の頂上に、武蔵御嶽神社が鎮座しています。
○本殿
拝殿はとてもきらびやかです。
こちらの拝殿は第5代徳川将軍綱吉が改築したものだそうで。
どことな～く、東照宮感がありますよね(´∀｀)
本殿はその後ろに連なっています。
こちらの木の柵の合間から覗くと、本殿の前に青銅の狗が狛犬のように鎮座しているのがわかります。
これは、狗を大口真神（おおくちのまがみ）として祀り鎮座させているのです。
見た目かわいいワンちゃんです🐶♡
この神社のすごいところは、なんと鹿の肩の骨を焼きその割れ目の形で吉凶を占う、太占（ふとまに）という古代の儀式を今も行っている、全国で2箇所しかない神社のひとつなんです！
小さい屋根みたいなのが、その神事を行う場所です。
別角度から撮った写真です。
太占がどれだけ古くからある神事かというと・・・。
古事記で有名なエピソード、天照大御神が天の岩屋にこもってしまう事件の際に、行われたのが最初です。
古事記で有名なエピソード、天照大御神が天の岩屋にこもってしまう事件の際に、行われたのが最初です。
つまり、神話の時代から続く儀式なのです！
もともとは、崇神天皇7年（紀元前91年）の創建とされています。
天平8年（西暦736年）に、行基が蔵王権現を勧請したそうで。
明治時代に入って、神仏分離によって大麻止乃豆天神社に改称されました。
これは延喜式に記載がある神社と比定されたためですが、実は他にも比定される神社があったため、こちらの神社のほうを御嶽神社と改称され、さらに昭和の時代に現在の武蔵御嶽神社に改称されました。
ということは、御祭神は蔵王権現のまま。
当ブログは基本記紀（特に古事記）に登場する神々を祀る神社をご紹介しているのに、なぜ蔵王権現を祀る神社を紹介しているのか？
それは、この神社の奥宮の御祭神が日本武尊（やまとたけるのみこと）だからです(´∀｀)ｂ
境内の奥に、奥宮を参拝する場所があります。
残念ながら筆者が訪れたときは霧がたちこめてしまっていて、山の峰が見えませんでした(´；ω；｀)
○御祭神
というわけで、御祭神は
本殿：蔵王権現
奥宮：日本武尊
です
○御祭神エピソード
この奥宮が日本書紀のエピソードと関連があるので、今回はそのエピソードについて解説します(´∀｀)ｂ
東征に赴いた第12代景行天皇の御子・日本武尊（やまとたけるのみこと）は大山（みたけ）に登ります。
それで、とても疲れてしまったので食事をとろうとするんですね。
すると、山の神が鹿になって日本武尊の前に現れるのです。
なんで現れたかというと、この神は日本武尊を苦しめようとして登場したのです
日本武尊はこの鹿を見て怪しいと思います。
で、蒜（ひる・おそらくはニンニク）を投げつけるのです。
蒜は見事鹿の目に命中。鹿は死んでしまいます
そんな日本武尊は山から出ようとするのですが、殺した山の神の呪いなのか道に迷ってしまいます。
困っているところに、白い狗が現れ、道を示してくれました。
その狗に導かれ、無事山を脱出することが出来たのです（＾ω＾）
この狗が、大口真神なんですね
○直会（なおらい）タイム
さて、そんな神社の参道の途中に、とっても素敵な藁葺き屋根のカフェがあります。
それが、東馬場さんです。
現在宿坊としても営業されています
建物の中も、とても味わい深いです。
こんなにしっかり残っていて、しかも住居として現役というのは、素晴らしいことですね。
こちらで、お清め甘酒タピオカドリンクをいただきました。
ツッコミ要素が多すぎるのですがｗｗｗ
まずは、お清めとは？と思っていたら、つまりはお祓いした塩をかけていただくので「お清め」なのだと。
味は、けっこうしっかり甘酒です。
タピオカとの相性もよくて、全然違和感がありませんでした。
砂糖とは違う甘さと、タピオカのモッチモチな食感、そして後味にほんのり残る塩味が、とてもバランス良くて大変大変美味しかったです！
ごちそうさまでした☆
○最後に・・・
御岳山の登ることはあまりないかもしれませんが・・・。
これからの季節紅葉がとても美しいです🍁
ぜひこの機会に御岳山に訪れ、秋を愛でながら、かわいい🐶にしか見えない狗を祀るこの武蔵御嶽神社を、日本武尊のエピソードとともに思い出していただけたらと嬉しいです(*'ω'*)
その途中で、ここでしか味わえないお清めドリンクを堪能してくださいね
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玉崎 櫻（たまさき さくら）
連絡先：sakura.tamasaki@outlook.jp
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