松岡醸造(株)・松岡良治さん-3 | ようこそ、黒豚劇場へ!

ようこそ、黒豚劇場へ!

黒豚劇場の舞台には、彩の国・さいたまの黒豚を中心に、テーブルを彩る様々な食材、地酒、そして人々の物語すべてが主役として照明を浴びています。そのひとつひとつを丁寧に、紹介して参りたいと思います。

「松岡醸造」さんの仕込み施設は、
約10年前に新しく建てられ、
設備も整えられました。



2階から中を覗いたタンクの、1階部分です。

室温を12~13度に保てることで、
夏でも仕込みが出来る設備ではありますが、
現在は大量ではなく、少量でもいいものを、
という生産体制にしたため、完全寒仕込みで
行っています。

コンピューター管理により、
どうしても出てしまうタンク毎の味のばらつきが
抑えられ、品質を保てるようになりました。



築140~150年ぐらいになるのでしょうか。
こちらは古くから残る蔵で、
現在は貯蔵庫となっています。

自然が保つ蔵の室温でも、ひんやりとしています。



ホーローの貯蔵タンクはガラスと同じような
素材のため、振動に弱いところが欠点です。

そのため、神戸の震災では
多くの蔵がタンクの損傷からお酒が腐ってしまい、
存続出来ない状況になりました。

それを受けて、先の仕込み蔵を
約2億円の投資をし、新しく建てたのだそうです。

タンクに書かれた年号をみえると、
新しく購入した年がわかり、少しづつ買い足して
いったことがうかがえます。

「税務署がタンクの容量を量りに来て、タンクに記す」
とのことですが、酒税が国の予算の大半を占めていた
時代もあり、税務署と酒蔵との関係は深そうです。

次回は、そのあたりのお話をお伺い致します!