「秩父菊水酒造」杜氏・綱島睦彦さん-3 | ようこそ、黒豚劇場へ!

ようこそ、黒豚劇場へ!

黒豚劇場の舞台には、彩の国・さいたまの黒豚を中心に、テーブルを彩る様々な食材、地酒、そして人々の物語すべてが主役として照明を浴びています。そのひとつひとつを丁寧に、紹介して参りたいと思います。

埼玉の酒蔵巡りを始めて10蔵目。
「秩父菊水酒造」さんをご紹介しております。

10
蔵目にして初めて、
杜氏さんにお話をお伺いしました。

というわけで、本日は
杜氏の網島睦彦さんご自身について
ほんの少しですがご紹介させて頂きます。

東京農業大学の醸造科在籍中に
たまたま偶然、前回ご紹介しました
「武甲酒造」さんに、研修に行かれたそうです。



秩父にはご縁があるようですね♪



大学で、お味噌やお醤油など
醸造関連の勉強は一通りしましたが、
やはりお酒が一番ご興味があった、ということで、
埼玉県羽生市にあります
「東亜酒造」さんに就職されました。



網島さんの場合、
「東亜酒造」さんで営業から酒造りまで、
総務・経理以外の全てを担当してきたお陰で、
杜氏(酒造りの責任者)になられたそうです。


前回ご紹介しました通り、
この蔵は元々「東亜酒造」の秩父工場でした。

蔵の閉鎖が危ぶまれた際、
引き継ぐことを名乗り出てくださった
地元の名士であり、電子部品会社の
笠原社長のみならず、社員も全員
酒造りの素人でした。

そこで5年前、網島さんが「東亜酒造」から
こちらの蔵へ異動され、試行錯誤しながら
電子部品会社の社員だった方々との
酒造りが始まったのでした。


代表銘柄「秩父小次郎」は、
今流行りの端麗ではなく、
しっかりとお米の味がする個性豊かな
お酒にしよう、と心に決め、

スタッフ一丸となって蔵の新しい幕開けに
精進された4年間。今年になって、やっと
「秩父小次郎」らしい味が出来てきた、と
おっしゃっておりました。

とはいえ、毎年チャレンジの連続なのだとか。

そんなストイックな姿勢とやさしい口調が
とても真摯なイメージを与える網島さんです。

次回は、蔵の中をお見せ頂きたいと思います!