前回までに続き、かすみがうらマラソン2024の記憶を記録します。
ハーフを過ぎ、最後の下り坂をこなし、その後は永遠に続くかの如く、細い道と民家と蓮田が続きます。
いくら走っても変わらない風景
「かすみがうら」というよりは「レンコン畑」が目の中に入ってきます。
でも、この事は、事前の視察でわかっていたこと。気持ちの切り替えに徹しようと、淡々と進みます。でも…
太陽が。
身体を照らす。
予報と裏腹に太陽が時折出てきて身体を照らします。暑さが身体を痛めつけてきます。
曇りじゃなかったのかよ。
虚しい恨み節が口をついて出てきます。
でも、みんな同じ条件です。
ちゃんと走れているランナーも多い。
自分が弱いだけです。
そして、25km手前で、ふくらはぎが存在を主張し始めます。
ふくらはぎは、
これ以上走ったら、
容赦しないぞっ
と私に語りかけていました。
脅迫…のような感じです。
この時私は、生まれて始めて、
怖い
と感じました。
周囲を見ると、これまでこのペースで走った時には見たこともない位、歩いている人、攣りまくってストレッチしてる人を目にしました。
まるで、初レースの水戸黄門漫遊マラソンで歩きまくって6時間ギリギリでゴールした時に見た風景と似ています。
救急車のサイレン。担架に乗せられた人も現れ始めました。水戸以上に過酷。
容赦しないぞっ
ふくらはぎの強い主張。初めての経験です。
どうして良いかわからない。
ペースを落とします。もう、それしか出来ません。
両足痙攣で転倒、完全停止。
意地で泣きながらゴール。
2023-2024シーズンのレースは、これで全て終了。
実力不足が顕在化し、ほろ苦い結果でしたが、
大きな収穫がありました。
それは、
経験値が上がった
ことです。
走り始めたのは50代半ばからと遅いけど、まだまだ挑戦出来る事を教えてくれたマラソンに感謝
本当に、ありがとう。