前回に引き続き、1年2か月前の出来事を記録しておきます。
奇跡的に「東京マラソン2023」出走権を手にしてしまった私は、エントリー費用までASICSが負担してくれることに、申し訳ない気持ちになっていました。
そこで、初フルマラソンで重いと感じていたナイキのシューズをASICSに変えよう(ASICSのシューズを購入しよう)と考え、色々調べスポーツショップを巡りました。
そんな時、ある店で、陸上経験があるという女性店員から「思い切って、これどうですか?初代はカーボンが一部しか入っていませんでしたが2代目の今回はフルカーボンですし、転がる感覚でお勧めです」と熱心にアドバイスをもらいました。
店員が差し出したのは、ASICSのMAGIC SPEED2でした。
足を通し、立ち上がった瞬間衝撃が走りました。
なんだ…これは・・・
前に転がるような感覚。店員が話していた通りの感覚に正直驚きました。シューズってこんなに印象が違うんだ。
・・・当たり前のことなのかも知れませんが、当時の私には、全てが未知の世界で驚きの連続だったのです。
購入を即決し、私はリベンジに向けた相棒を手に入れました。2022年11月下旬の話です。
それに加えて、「ASICS Running Program Road to東京マラソン2023」というランニングプログラムに参加することにしました。有料ですが、毎週のバーチャルレースを活用したトレーニング機会や、東京マラソン本番に向け、コーチからのアドバイス配信があるようだったので、その時の私にはとても有益だと思えたからです。
このプログラムでは、レースに向けた準備全般を丁寧に教えて下さり、バーチャルレースをこなすことで脚力もついた印象がありました。それから、一番有益だったのは「フォーム」の解説でした。いかに基本フォームが大切なのかを知りました。
私は何も知らずに初フルマラソンに挑戦していたのです。
54歳で陸上経験もなく、何となくエントリーした初フルマラソン。泣きながら「歩いて」ゴールした初フルマラソン。
惨敗には、ちゃんと理由があったのです。
年齢的に、もう無理かも知れないけど、このまま終わらせることは出来ない。やるだけやってみて、それでもダメだったら終わりにしよう。当時は、そんな気持ちだったように思います。
次回は、「装備」について記録しておこうと思います。