〈後編〉想いの温度差~九霄寒夜暖~/九霄寒夜暖の感想 | 中国ドラマの備忘録

中国ドラマの備忘録

中国・台湾ドラマの備忘録。注目する俳優さんの紹介。

 想いの温度差~九霄寒夜暖~の感想の後編です。前編もよかったら見てください。ネタバレ注意です。

 

 

 『海妖事件』

 寒狰と苏玖儿のわだかまりは解けたが、寒狰は督査衛をクビになる。そこで苏玖儿が雇う形(給料は寒狰持ち)で幼馴染で3本傷の男・穆延(ぼくえん)と彼が盗んだ火種を探すことに。母親が薬と思って買った祺元石を服用した苏玖儿は海妖に襲われる夢を見る。

 宮中に招かれている時に、海妖が現れ船の乗客100名もの人が行方不明になる事件が起きたとの報告が。苏玖儿と同じ夢を見た人を探していると、文骏の従妹で祺人嫌いな贤/賢侯爵の娘・和音(わいん)から海妖の歌声が通天螺の音だと聞く。

 和音

 贤侯爵の狩場に行方不明者たちが捕らえられていると推察し潜入するが、刺客に襲われる。苏玖儿を守ろうとした寒狰が池に落ちたまま、行方不明になってしまう。寒狰の祺元石を飲み、安否を確かめようとする苏玖儿。大量に服用してはいけないって言ってなかったっけ?寒狰は贤侯爵が祺元石を祺族から少しずつ取り出し、密売していたこと、吟雪閣のこと、祺族に何か大きな礼をすると寒狰に教えてしまう。もう助けは来ないと思って。苏玖儿たちの後をつけてきた和音に洞窟を案内してもらい、寒狰を見つけ出す。何かなんだか分からず困惑する和音。贤侯爵は和音だけを助け出し、洞窟を火薬で爆破し逃走しようとするが、仲間と思われた男に殺されてしまう。この一件で乾人と祺人の関係が悪化してしまう。

 

 この時になってようやく母親と隣人阿花(あか)に密かに見守られながら、寒狰から告白され両想いになった2人。

寒狰は復職。2人の関係を公にしようとするが、乾人と祺人の関係が悪化している中、苏玖儿は言い出しにくくなる。和音は乾人から贤侯爵のことで責められ、自殺しようとする。そんな和音を見て、文骏は苏玖儿をあきらめ、父親のように和音を大切にすると決意。

 阿花

 

 『先祖返り事件』

 督査衛の陈力/陳力(ちんりき)が、夜に人を食う怪物を見たという。陈力の話から襲われた人を推理した文骏の案内で曹おばあさん家を訪ねると、そこには本人が。尋問から解放された曹おばあさんの後をつけていくと、長い牙が生え、体毛が増え、発作が起こる先祖返りの症状を見せる祺族たちが。苏玖儿たちは彼らを世話するために匿う。すると寒狰や克哈も症状が出始める。調べていくと毒キノコが原因であることが判明。更にネコの鳴き声で毒性が増すとのこと。解毒薬を作ろうにも必要な薬草は極夜の影響で生息していないという。

 こんな感じ。

 

 その頃祺国では、開戦派の玄祺王と友好派の雪祺王の対立が深刻化していた。寒狰と叱兰は戦を防ぐために乾祺六約の締結を急ぐことに。毒を盛られた方法から氷を好む祺人を狙ったことが分かる。そして、吟雪閣が関与していることも明らかに。

 李番頭が供述した邓/鄧宰相が吟雪閣に関わっていると考え、またもや一芝居を打つがどうやら潔白のようだ。ではなぜ邓宰相の名前が?寒狰と苏玖儿は李番頭を尋問した太子・文婴/文嬰(ぶんえい)が怪しいと文骏に告げる。困惑する文骏。兄の潔白を証明するためにも文骏は協力し、策を練ることに。

 策とはこうだ。文婴が黒幕というのが前提で、解毒薬を手に入れるために朔北に連れ去ると脅すのだ。決行日は亡き王妃の命日で墓参りの日。苏玖儿は家に残ってみんなの帰りを待つが、文婴に拉致されてしまう。文婴から父親が自分のために火種を盗んだことを聞かされる苏玖儿。文婴は寒狰が先祖返りの発症を抑えられたのは、火種が解毒剤にもなるからで、常に火種の近くにいたのではと推測したことから火種のありかに気づいたらしい。???では童謡事件の時に苏玖儿が襲われたのはなぜ?という疑問が残るのだが、一旦置いといて。文婴は苏玖儿を崖から川に落としちゃう。これで火種を誰も見つけることができなくなったと安堵し、寒狰たちが待っている亡き王妃の墓参りに行く。

 文婴と対峙する寒狰と叱兰。その正体は穆延だった。火種を使って吟雪閣の頭目・文婴をおびき寄せ、殺し、成り済ました。火種が乾国にあると思わせ、雪祺王に開戦させる計画だったと。一連の事件は全て開戦させるため、乾祺六約を締結させないためだと。

 そこに苏玖儿が現れる。計画の種明かしの時間。火種については苏玖儿たちも見当がついていて、文骏が攫いに来るかも。寒狰の祺元石を飲んで情報共有しておこう!となってたので無事助けに行くことができたのでした!

 穆延から苏玖儿を戦いながら守ろうとする寒狰と叱兰。終始押され気味だったが、穆延を仕留めるチャンスが来る。が、寒狰は旧友であるがゆえに殺せなかった。穆延をずっと想っていた叱兰は2人を助けるために穆延の祺元石に彼からもらった刀を突き刺して防いだ。この時の2人の心境はいかに?穆延は寒狰に「この先の道は自分で決めろ」と言い残して去る。祺族を救うのか、それとも苏玖儿を救うのかを決めろって簡単に決められないよ。だって火種を使って解毒=苏玖儿から火種を取り出す→苏玖儿の寿命が一気に縮む。ってことだから。

 

 穆延がいなくなる=太子・文婴もいなくなるということで、九霄城は大騒ぎだ。文骏から文婴(穆延)が持っていた絵を渡された叱兰。それを見て、以前話していた亡き王妃との話は自分たちのことだったのだと思う。火種以外の解毒方法を探る苏玖儿・2人で朔北で月下節を過ごそうと話し、眠ってしまった寒狰。目覚めたら克哈(こくは)が泣いてるし、3日経ってた。

 この人も「镇魂」に出てるよ。あと、「周生如故(美人骨~前編)」にも何話か忘れたけど、登場したと思ったら、すぐに戦死しちゃった役やってる。

 

苏玖儿の元へ駆けつけると、既に火種を取り出した(どうやって?)息も絶え絶えの苏玖儿が床に横たわっていた。俺を一人にするな!と寒狰は文骏たちが止めるのも聞かず、自身の祺元石を取り出し苏玖儿に飲ませる。一縷の望みを託して…おおお!二人とも死んでしまったのか?えーん

 

 督査衛で結婚式が行われる。雪祺王、国師の寒凛(かんりん)そして太子になった文骏の姿も。どうやら乾祺六約は無事締結したようだ。祺王に即位した叱兰もいる。誰の結婚式か。もうお分かりであろう、寒狰と苏玖儿の結婚式だ。

 寒狰は普通の乾人に、苏玖儿は祺族で最強の力を持ったらしい。能力によって種族ってころころ変わるものなのか?

 

 あと、叱兰の帽子がいくつかあって。将軍だけどオシャレぐらいするわよ!ってことかな?

   

 

最後のはオマケ。

 

 今回は長々とドラマの中身を書いてしまいました。結論、私が流した涙を返せ。この一言に尽きる。

 

【主要登場人物紹介】

 

苏玖儿/蘇玖児(そきゅうじ)    李一桐(リー・イートン)  1990.9.6生まれ  165㎝

代表作:鹤唳华亭(鶴唳華亭〈かくれいかてい〉~Legend of Love~)、骊歌行(大唐流流~宮廷を支えた若き女官~)、海棠经雨胭脂透(海棠が色付く頃に)、剑王朝(剣王朝~乱世に舞う雪~)

寒狰/寒猙(かんそう)       毕雯珺/畢雯珺(ビー・ウェンジュン)1997.11.21生まれ  187㎝

代表作:少女霓裳(霓裳(げいしょう)~七色に輝く虹の如く~)、漂亮书生、(トキメキ☆雲上学堂スキャンダル~漂亮書生~)淑女飘飘拳(お嬢さま飄々拳~プリンセスと御曹司~)

文骏/文駿(ぶんしゅん)      陈鹤一/陳鶴一(チェン・ホーイー)2000.10.12生まれ  183㎝

代表作:你是我的荣耀(プラチナの恋人たち)

叱兰/叱蘭(しつらん)       何瑞贤/何瑞賢(ホー・ルイシエン)1994.11.4生まれ  166㎝

代表作:鬓边不是海棠红(君、花海棠の紅にあらず)、一家人之名(家族の名において)、尚食(尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~)

胡八道(こはちどう)        王茂蕾(ワン・マオレイ)1976.11.27生まれ  175㎝

代表作:玉楼春(玉楼春~君に詠むロマンス~)、成化十四年(成化十四年~都に咲く秘密~)、鬓边不是海棠红(君、花海棠の紅にあらず)、皓镧传(コウラン伝 始皇帝の母)、延禧攻略(瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜)

秦湘宜(しんしょうぎ)       邓英/鄧英(ダン・イン)

代表作:嫣语赋(策略ロマンス~謎解きの鍵は運命の恋~)、燕云台(燕雲台-The Legend of Empress-)、锦绣南歌(驪妃-The Song of Glory-)、清平乐(孤城閉~仁宗、その愛と大義~)