想いの温度差~九霄寒夜暖~/九霄寒夜暖、観ました。
2023年、全36話。ネタバレ注意。
今回はかなり細かく書いてしまったので前編・後編の2回に分けることにしました。後編もぜひ読んでくださいね。主要人物紹介も後編に載せます。
【あらすじ】
乾国の機知に富むが奇病に罹り、体が弱く、よく失神するため督査衛で雑用係をしている女性巡衛・苏玖儿/蘇玖児(そきゅうじ)と、相棒の人型にも獣型にも姿を変えられる祺族で三本傷の男を探しに来た冷酷沈着な祺国の皇太子・寒狰/寒猙(かんそう)が九霄で起こる事件を探っていく、甘い“温度差恋愛”物語。
物語は苏玖儿と寒狰が出会うきっかけとなる童謡事件と、画家事件、生き返り事件、芍薬事件、海妖事件そして、先祖返り事件が起こる。乾人は普通の人。祺人は五感が優れている。祺国は雪祺族,赤祺族,蒼祺族,玄祺族がいて、空を飛べる部族もあれば飛べない部族もいる。体温が乾人に比べて高いため、九霄城にいる時は熱くて常に氷で部屋を冷やしている。
『童謡事件』
郊外の別荘で親祺派の役人4人が頬に3本傷がある黒衣の男に殺される事件。祺族の童謡に歌われている通りに3人の遺体が発見される。人型にも獣型にも姿を変えられる祺族が犯人だと思われ、容疑者として寒狰が尋問されることに。張大官が4人目の遺体だと思われたが、偽者だと気づく苏玖儿。苏玖儿が寒狰に触れると冷えた体が温まり体調が良くなることに気づく。気持ちよさそうに自分に触れている苏玖儿を見て普通に引く寒狰。3本傷の男を探している寒狰は、自分が祺国の皇太子である事を隠して苏玖儿の相棒になる。
では、4人目の遺体は誰なのか?扎木克(ジャームーコー)という祺族である可能性が。苏玖儿は母親から戯曲の登場人物だと教えられ、劇団へ。そこで芝居作家の文骏/文駿(ぶんしゅん)と出会う。文骏は乾国の第二皇子駿王だった。文骏から扎木克に妻を奪われたのは宮廷の料理長・张森/張森(ちょうしん)だと教えてもらったので、宮廷に招いてもらい、张森を探る。冷凍室で张森の妻の遺体を見つけるが閉じ込めらてしまい万事休す。一方、寒狰は张森の家を捜索。苏玖儿が危険だと察知し宮廷に向かうが見つけられない。やむなく禁止されている獣型に変身して苏玖儿を見つけ出す。
無事助けられた苏玖儿は、皇帝に童謡事件の犯人が张森だと証言する。张森の妻の遺体も発見され事件は解決。となったが、宮中で獣型になって騒ぎを起こした寒狰は投獄されてしまう。しかも祺国の皇太子であることもバレてしまう。乾祺六約を締結するために来た祺国の大将軍・叱兰/𠮟蘭(しつらん)にも口添えをしてもらい、減刑され杖刑に。苏玖儿と文骏も杖刑を受けてくれ、寒狰は督査衛の遊巡の身分で苏玖儿に協力することに。
叩かれたお尻が痛くて不貞腐れてる文骏
『絵師事件』
3本傷の顔が描かれた絵「狼頭人の夜遊」を見に行った苏玖儿と文骏。その帰りに絵とそっくりな遺体を目撃する。そこで絵を描いた絵師・徐有道(じょゆうどう)に会いに南風斎を訪れる。徐有道の部屋から同じく画家の王计容/王計容(おうけいよう)の頭が見つかり、狼の頭が縫われた遺体と一致した。徐有道の証言から寒狰は祺族の護身符というべき霊石、祺元石が利用されているのではと激怒、叱兰たちに調べてもらう。その間に徐有道、林知行(りんちこう)も絵をまねた遺体となって発見される。
文骏に教えられた無名画社に訪れ、師匠・魏公麟(ぎこうりん)に可愛がられていた才能あふれた女弟子・孟准芸/孟淮蕓(もうかいうん)の存在を知る。彼女は数年前に故郷に帰ったという。弟子の冯慕远/馮慕遠(ふうぼえん)の証言から魏公麟が犯人だと思われた。しかし、苏玖儿たちは冯慕远の嘘に気づき、冯慕远を追いかける。孟准芸と互いに想い合っていたこと、なぜ3人が彼女を殺したのか、真相を話し終えた冯慕远は自らの喉を切り、孟准芸の遺体が捨てられた湖の底へと沈んでいく…三本傷の男が協力してくれた際に彼から寒狰に伝言があると言うが、伝えることなく。。。
李砚は「镇魂」の大庆役も演じてるよ
同僚の岳大仁(がくだいじん)に飲まされた寒狰の祺元石の影響で玖儿は夢の中で冯慕远と孟准芸の2人の睦ましい姿を見る。そして現れた寒狰をからかう。寒狰は玖儿がどこの誰かも分からない祺族の祺元石を飲んだと思って腹立たしく思っていたが、自分のだと分かり胸をなでおろす。
『生き返り事件』
画家事件解決後、2人は゛祺乾恋愛”だと噂される。しかし、祺人との恋愛は良く思われていない。更に2人とも自分の気持ちが恋愛感情であることに気づいていない。
ある日そんな2人を文骏は西湘堂に招く。冯慕远と孟准芸の話から作った芝居を見てもらおうというわけだ。芝居中、看板役者の任风阳/任風陽(じんふうよう)が突然苦しみ出し、舞台から転げ落ちて死んでしまう。
すると、周囲の人たちが最近亡くなった役者・石露清(せきろせい)の呪いだと怯える。
西湘堂の堂主・陈伯良/陳伯良(ちんはくりょう)に雇われた祺族の男が怪しいと捕らえる。その男は寒狰や叱兰と幼馴染の克云察/克雲察(こくうんさつ)だった。
克云察と話をしていると、石露清と仲が良かった任风阳の下働きの小梅(しょうばい)が現れる。次に殺されるのは自分だから守ってほしいとお願いする。克云察が小梅を家まで送っていったが、小梅は首吊りした遺体で発見される。寒狰は現場に残された足跡についていたものから刺客を捕まえ、雇ったのは豪商の周广林(しゅうこうりん)だと吐かせる。しかし物証がないため、苏玖儿たちは一芝居を打つ。石露清は任风阳、周广林、そして陈伯良に汚されたのが原因で命を絶ったことが分かる。
石露清の家で苏玖儿は克云察が石露清の恋人だったと気づき、次に狙われるのは陈伯良だと考え、急いで陈伯良の元へ。部屋を爆発させて殺されかけたところを、寒狰が危機一髪助け出す。犯人は南国賀一座の主で石露清の父親贺余秦/賀余秦(がよしん)だった。父親も克云察も真実を探るために西湘堂に潜り込んでいたのだ。
贺余秦が供述しているのを、優れた聴覚で聞いていた克云察は獣化して自分の腕をかみちぎって逃げ、陈伯良を追い殺してしまう。それを見た胡八道は寒狰が克云察を逃がすのを止めるが逃げられてしまう。追い詰められた克云察は寒狰を引き離し自害する。
苏玖儿が西湘堂に駆けつけると胡八道が息絶えていた。現場の状況と証言から寒狰が犯人とされ投獄されてしまう。義父を失った苏玖儿は故意じゃないとしても寒狰を許せず会おうとしない。悲しみから抜け出せない苏玖儿を元気づけるには事件の調査をすること。それを聞いていた祺族の卡卡(かか)は、自分の母親が殺された芍薬事件を調べてほしいと…
『芍薬事件』
芍薬事件は亡き父・苏涣/蘇渙(そかん)と刘伯/劉伯(りゅうはく)が担当していた。 苏涣
当時の記録を調べ始めたころ、誰かが寒狰の脱走を促したので、脱走した寒狰は苏玖儿の家に居座る。当時の記録や犯行現場をそれぞれ調べていくうちに、2人は同じ意見に達する。父親が残した公文書には苏玖儿がすぐ気づく点が書かれていなかった。更に大雨で倉庫が水浸しになり、大半の公文書が浸かってしまった。そして刘伯の話から卡卡の母親を殺した犯人が判明。それは、7歳で知能が止まってしまった刘伯の息子・小斌(しょうひん)だった。雨が降って雷が鳴ると暴れてしまうのだ。刘伯は現場にあった簪が芍薬だと勘違いし、芍薬事件の犯人に罪を着せようとしたこと、わざと倉庫を水浸しにしたこと、公文書を改ざんしたことを白状する。そして、胡八道も小斌が殺してしまったことも…
後編もよかったら見てください。