M氏のことの続き備忘録
なんやかやと甲斐甲斐しく、最期の最期まで身の回りの世話をしてくれた彼女さん
入籍は叶わなかったけど。すっかり自分の女房のつもりでM氏はあれこれ頼み事をしていた……職人風の語気強めで💦
彼的には絶大な信頼を寄せていたからこそ、愛情からの接し方ではあるんだけども。もうちょっと優しい言葉や感謝の念をしっかり示して欲しかったな~と💦
通院と入院時には仕事を休んで付き添って。最後のほうも毎日毎日、病室に行ってくれた亡くなってからは連絡係、M氏の仕事の関係先まで赴き挨拶に回ったり
そこまで献身的だったのに
「(ありがとう)その一言でもあれば、少しは救われるんだけどもねぇ~。今の段階で一言もないわ」と💦可哀想すぎる~
見舞った時にみかねて、彼女が席を外した時
「ちゃんとその都度にお礼を言うんだよ◯◯さんのこと感謝しているんでしょう? 」と聞くと
「もちろん感謝はしているよぅ~」と涙目でしみじみ言ってたので、恩には思っていたのは間違いない。なので、そのことを彼女に伝え労ったんだけども…
しかし。状態はどんどんと悪くなり💦後半は当然と子供達がメインで世話することに。彼女の存在と紹介が遅れてしまったのもあり、許可はしてもらったてたが、小さな病室ではさらに肩身が狭くなってしまい、彼女もだんだん遠慮がちに💦やがて意識は混濁し始め、二人きりの時間もついになくなりそのまま……
火葬場は本当は家族のみで行く予定だったんだけど。棺にすがりついて泣いていた彼女さんがあんまり気の毒で💦旦那と相談し「旦那の名代ということで参加させて~」とお節介オバサン(私🐷)がついにしゃしゃり出て、彼女さんと共に最終日に参加させていただくことに
集骨までの待合室の片隅で二人でお喋り
するとやはり「結局、お礼らしいことはなーんにも言われなかったわよ」とのこと💦
「こんなことになる前には、楽しい思い出をた~くさん貰ったから、良いんだけどね。その恩返しができたし」って寂しそうに泣き笑いする彼女がまた切なかった
うちの義父とそんなところが似てるM氏。M氏はまあ、身内以外には人当たり良くて普通なんだが。間近な人間には、昭和の頑固親父のぶっきらぼう口調で💦それでも子供達は離れなかったし、長年付き合ってる者ならそれも彼らしいと理解できるのかもしれないけど……
義母もよく
「まったく‼️ ありがとうの一言くらい言ってくれないから腹立つのよ女房なんだから旦那の世話するの当たり前‼️ ってのが最後まで治らなかったわ! 」とこぼしてたっけ💦
誰かになにかしてもらったら「ありがとう」「ありがとうございます」「ありがとうございました」は基本中の基本と思う
仕事先のお客さんにもたまにいるが、お金払ってんだからいいじゃない。何か? 的に、こっちがロボかタッチパネルのAIとでも思ってる? まったく無言の方もいらっしゃる
ありがとう、がすんなりと口から出ない性分の人って、残念というか個人的には気の毒にな~思う。いいオトナなら口にすべき
謝意を述べたら、また謝意も返ってくるし。そんな見返りを求めているワケでは勿論ないけれど。そうすること自体、とにかく自分自身が気分が良い気が巡り浄化されるというか。パーッと明るくなり、スッキリ清々しい気分を貰える
旦那は必ずレジ先のやりとりで最後にお礼を言う。言葉が届きそうにないときは謝意を込めて頭を下げる。牛丼屋さんでもラーメン屋さんでも立ち食いそば屋でも、同じ業種だから、返却口からとかでも、洗い場のオバサンでも店員さんのほうを向いて「ごちそう様でした~」としっかりハッキリ伝えてる
我が家でもご飯時には「いただきまーす」は必ず。何かしてやった時には、ありがとうは照れ臭いからか「サンキュー」がかえってくる。韓国映画なんか見たあとはカムサムニダー、人差し指と親指のハートマークは最近やりはじめた可愛いオジサン。サランヘヨー(笑)
オジサンも愛嬌は大事だ。容姿がヘタっていくオジサンオバサンこそ愛嬌で媚び(言い方)、人様にすがって生きてゆかなきゃならんのだ~
これは入院中に旦那が骨身にしみた事。本当に感謝の思いでいっぱいになったそうだし、それはしっかり言葉で伝えないといけないのだと悟ったと。お世話になった看護士さんやリハビリの先生はもちろんのこと、お掃除の方や事務員さん、タクシーの運転手さんもちゃんとお礼を言う
当たり前だろうけども、受診が終わったら、先生には頭を深々下げて「ありがとうございました」とお礼を言う。私も
マ・ドンソク似のM氏も娘ちゃんと旅行へ行くくらいに韓国ドラマ好きだから、あちらの男性風(実際は知らんけど)に感化されて、昔よりは愛情表現はあったと思う。単に口ベタなだけで。じゃなきゃ、とっくに捨てられてるはず(笑)後半は病苦に侵されて心のゆとりが失くなり、なかなかしっかりと伝えられなかったのかな…
「ありがとう」はでも、普段から習慣にしてないとダメだとしみじみ思った。お礼も言えないような偏屈で可愛いげのないクソジジイorクソババーにはなりたくないねぇと、反面教師の義父をみて夫婦の意見は一致。認知症になったら、うちの父みたいな笑顔もないだろう。苦味ばしった小憎らしい意地悪そうな顔つきのはず(あくまでも個人の主観)。
そんな可愛いげのない老人に手を差しのべてくれる者はいないだろう。だから、笑顔は絶やさず謙虚に、これからは気をつけて生きてゆかなきゃ~