父のこと。膀胱ガンと認知症と。 | ヨウコのブログ

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日々のあれやこれ、2024 3/4に10歳で旅立った愛娘の柊子(柴犬メス)との思い出、旦那や家族のことを備忘録&ボケ防止かわりに記録

映画に時事ネタなどの持論や私見を無責任に綴り中。幸か不幸かお目にされた方はご来訪に感謝申し上げ候m(_ _)m





「父の日」にはホームに行けなかったので、先日に面会へ花




今月も旦那の病院とかバタバタあったので久しぶりの面会にっこり

すると。ついに恐れていたことが……






いつものように。ぽーっとして共有スペースのリビングの椅子に座っていた父に近寄り、声をかける。


スタッフさんが最初に「◯◯さーん。ほら娘さん来てくれましたよ♪  良かったねぇ」などと声がけしてもらった後、ごゆっくり~音譜とスタッフさんに言われてからご対面。父の自室だったり、面会用の談話室だったり。この日は父の自室にて





「お父さん、久しぶりになっちゃったね。元気だったあ?」🐷


「ハイ」(*^-^)


「元気そうだね~良かった。元気なら、もう少し声のボリュームあげてごらん?  ほら、お腹に力入れて、」



「ハイ(掠れ気味のささやきヴォイス)」(^-^)





父はここ2年くらいですっかり小声で喋るようになってしまった。返事はいつもこそこそナイショ話のボリュームで、囁くように、そしてなぜだか丁寧語で話す(笑)


きっかけは、入居当初にちょっと別の入居者のお婆さんと衝突してしまった時か💦



声にもともとボリュームがある人なので。何か意見した言い方で、先輩入居者のお婆さんを、共有スペースでビックリさせてしまったことがある💦



その時には私とスタッフさんとでなんとかなだめすかし。会うたびに


「父さん。声のトーンをちょっとだけ、おさえてね。誰かに声かける時は、静か~にお話しして。大きな声を出して、お婆さん達を驚かせてはダメよ? 」


とたびたび言い聞かせたせいか、段々と声量が落ち着いていった花



一時期はなかなかホームに馴染めなかったのか。新しい居住空間の戸惑いと不安、コロナで外出や我々家族との面会制限が重なってしまったりもありイライラした様子だったそう。突然に荷物をまとめて



「もう帰るよ! むかつき」とおかんむり。老人ホームのお年寄りアルアルの帰りたいシンドロームなんかもあった。


「この先の廊下の窓の鍵は下と上のロックを外せば開くんだ」とか、脱走を企てている計画も話してくれたり(笑)




ホームドクターの精神科医の先生には、あんまり興奮して大きな声を出してしまうのが続いた場合、安定剤なり増やしてもらえるようならお願いします、と頼んだ


ホーム側は安定剤の服薬はぽーっとして無気力になってしまう等の副作用もあり、本人の自立性が失われてしまう懸念もあるとかで、ギリギリのところを見極めて相談して、処方してくれることになった。



なので、軽めの安定剤を処方してもらってる影響はあるのかもしれない。かといって無気力で表情がなくなった~ワケでもなくニコニコ笑顔は常にある。以前のような怒りっぽくなることが全くなくなったので、これにはホッと胸を撫で下ろしていた家族一同花

ホームで怒鳴り声をあげ続けてしまう方とかは、あんまりひどい場合は退所を促されてしまうから💦




最近はだからすっかり好好爺。面会に行ったり、スタッフさんと接する時にはニコニコ笑顔。昔のがんこ職人オヤジとは思えないくらいの優等生ぶり(笑)





頭のしっかりしていた義父なんかは生前、病院や近所で誰彼構わず悪態ついたり(たぶん認知症の初期だったかもしれない)と、義母がうんざりして離婚を考えるのも納得の困ったサンで💦




以前はウチの父もあんな感じになるだろうな💦と家族一同恐れていたので、これは嬉しい誤算だった音譜音譜





だもんで、私も可愛いニコニコ顔の父に会いに行くには苦にもならない。差し入れの大好きな🍎リンゴなんかを渡すと、子供のような笑顔で大事そうに受けとり、嬉しそうにするのがなんか可愛い(笑)




他の入居者さんのご家族よりダントツで面会数が多いらしいとお褒めの言葉をスタッフさんより賜ってるから、良い娘ぶって甲斐甲斐しくせっせと通ってるつもりではあった……



先々月くらいまでは💦煽り






先々月からはしかし、旦那が網膜剥離&入院手術、やらで、ちょっと離れている街の病院や朝夕の勤務先の送り迎え🚙が始まり、体力的にも精神的にもなかなか大変だった💦ので、ついつい面会がおざなりになってしまったいた💦



時々、電話連絡で父の様子を教えて下さる看護士さんには事情を伝えていて。父のほうも、血尿など異状ないですとご報告受けていたので、すっかり安心してしまい、ついご無沙汰して……



そんなこんなもあっての先日。いつものやりとりの次の確認の時に、悲劇がガーンガーン




「お父さん。これダーレだ? ニコニコほら!  」と毎回しているマスクをちょっとだけずらして顔を見せると




「……ハイ」(^-^)


「いやいや、お返事はもういいよん。名前よ、この人、私はだあれ? 」と指さしを鼻につけて見せても


「?……ハイ」(^-^)




「あれれ💦 もしかしてもしかしたら忘れちゃったかな?  面会が2週間空いちゃったもんね💦  名前だよ?  あなたには子供が三人いるでしょう?  そのうちの娘の名前、これは誰ぇ?驚き



「……ハイ」(^-^)




「え……🐷えぇ……」









お父。とうとう私の名前を忘れてしまう〰️〰️💦💦




いつかはこの日が来るだろうな💦とは覚悟はしていたものの……


本当の本当に。こんな感じで忘れられちゃったとなると、う~ん。わりと哀しみ~💦えーん

ツライかもしれないガーンガーン




もう

スタッフさんと家族の顔の区別もつかない様子💦


なんかで見たんだけど、みんな同じお面をかぶってるような感じ?  


こちら側の声のトーンからは感情というか雰囲気を理解できるから、ニコニコ笑顔で応えてはくれてるぽい。なのでお面はお面でも









こんなホラーチックなお面集団がまわりにいる様子、ではないらしいのが、せめてもの救いなんだけども……




その後に「トイレに行きます」と言って

自室へ戻ってしまい(移動は、トイレor自室、その単語の意味合いが混乱しているため💦)扉もぴったり閉めてしまって💦




あんまりしつこく質問して、疲れてしまったのかな?  と思い、「父さん。んじゃあ、そろそろ帰るねぇ🐷」と声をかけながら自室を覗くと



サイドテーブルに父さんの眼鏡が置いたままになっていたのに気づいたひらめき電球ひらめき電球




そういえば。今日の父さん、眼鏡ナシだったね!  とここで初めて気づいた。んで、もしかしたら?  と思い直して


「父さん。眼鏡忘れてたんだね。ホラ眼鏡してごらん」と渡してから


「父さん。これダーレ?  目の前のこの人、これは誰ですか?  」とダメ元で再び聞くと……








「……ヨウコ」(^-^)











なんだよ~脅かせやがってオヤジめニコニコ

単によく見えてなかっただけかぃ(笑)




そうそう。たぶん眼鏡のせい➰



しかし。こんな薄暗いカーテンの閉じられた(自分で閉めた)部屋で、じーっとなんにもせず1日いるのかと思うとやるせない気持ちになるネガティブ

テレビは設置しているが、今はもうまったく視聴していないそう。ただ画面がガチャガチャ動くだけで、映像の内容などは認識できないみたい💦大好きだった野球や相撲サッカーなどの中継ももうわからないし、興味も失せてしまったらしい💦

絵を描くのは好きだったので、水彩絵の具セットや色鉛筆、スケッチブックなんかも揃えてすすめたが、最初の数回だけ富士山を描いて、あとはもうお蔵入りしている💦


共有スペースで、他のお婆さん達がしているような、塗りえをしたり、折り紙をしたり、なんかは男だからかこれも興味無し💦

軽い体操はしているらしいんだけども、だいたいはリビングのソファーで、流れてるテレビ画像をぼんやり見つめているだけ。食事の前だけはテンション上がって、いそいそとお決まりの定位置へ座って待機するくらいか。食後のあとは自室に帰ってお昼寝。お昼寝が多いので、必然的に夜中は眠りにくくなる。

夜勤のスタッフさんからは、薄暗いリビングルームの中、片隅の椅子に1人でポツンと座っていることが多いですねぇ、とのこと。その姿を想像するとなんとも侘しい思いでいっぱいになる…🐷