熊野古道 | ほのぼの街のほんわか通りに、ふわっと風がふく

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笑顔がにじみ出る(はずの)
「ゆるイラスト」とともに、
なんてことはない日常をつづったエッセイ

 

「国産伊勢海老・鮑黒潮蒸し・熊野牛すき焼き・北紫雲丹を食す&語り部と行く麗しの熊野古道」という、そうそうたる名前のバスツアーに、参加してきました。

 

難波をスタートし、茶色や深緑色のレトロ感がたまらない異質の世界、堺工場地帯を車窓から眺め、和歌山へ。

 

道成寺を見学し、添乗員さんにすすめられるがままに釣鐘饅頭を買い、その近くのレストランで、ツアーの名前にずらずらと連なっていたお食事をいただきました。

 

「鮑」を何と読むのか知らなかった私は、出発直前になって、「あわび」も食べられることに気づきました、、、さてさて「あわび」を私は、食べたことがあるのだろうか? よく聞くけれど、カケラぐらい、どこかのお料理に入っていたのかもしれないけれども、確信がない。とにかく、今回は、肉厚は薄かったものの、しっかりと一個丸々いただきましたから、「私は、あわびを食べたことがある」と、これからは言えます。

 

この前は、「私は、ふぐを食べたことがあるのだろうか?」という疑念をいだき、確信を得るために、ふぐの刺身が入ったランチを食べておきました。あと、死ぬ前に、一度は食べておきたいものって、何だろ?

 

そして、語り部さんに案内してもらって、熊野古道のほんの一部を歩きました。大きな丸い石が敷いてある道で、借りた杖が大活躍。杖って、なんで必要なの?と思っておりましたが、バランスを取ったり、腰や膝への負担が軽減できるし、なかなかの優れもの。

 

ハイキングをする前のストレッチも、なんで必要なの?と思っておりましたが、ストレッチもせず、久しぶりにハイキングへ行った後、膝を痛めて以来、その必要性を、文字通り、痛感しました。

熊野古道ですが、私たちが歩いた山道は、まあ言えば、他の山道とそれほど変わらない。しかし、天香久山に登った時、何の変哲もない小山であったけれど、「”かの”天香久山を登っているんだ!」と感動をかみしめたのと同様、「”かの”熊野古道を歩いているんだ!」と意識しながら歩きました。パワーをいただけるように深呼吸を何度もしておきました。

 

崖ギリギリを歩いている時は、ここでバランスを崩すと、はるか崖下へ滑り落ちてしまうんだな、と、どこで写真撮ろうかな、なんて考えてないで、足元に集中するようにしました。昔の人は、こんな厳しい道を、歩いてらしたんだな。

 

黒部ダム建設のおり、道など通っていなかったので、背中に重い資材を背負い、断崖絶壁に取り付けられた不安定な足場を人々が歩いて運んだと、テレビで見たのを思い出していました。