スキー | ほのぼの街のほんわか通りに、ふわっと風がふく

ほのぼの街のほんわか通りに、ふわっと風がふく

笑顔がにじみ出る(はずの)
「ゆるイラスト」とともに、
なんてことはない日常をつづったエッセイ

運動神経が存在せず、スキーは、若かりし頃、体験したことがある、という程度であるにもかかわらず、無謀にも息子のスキー旅行にくっついてニセコへ行った私。当初は、雪の上を歩けるスノーシューで森を歩くツアーに参加するだけで、あとは、温泉で、ふやけている予定でした。

 

*ホテルのお部屋に、ミニ露天風呂がついていました。顔が寒かったです。

 

しかし、幻想的な雪景色の中のリフトが楽しくて楽しくて、結局、1日中、スキーをしていました。楽しいリフトに乗るためには、スキーで降りてこないといけない。ファミリーゲレンデとはいえ、私には急で、私には怖い。小さな小さな子たちが、ボクシングポーズをきめながら、ノリノリで、スイスイ降りて行くのに、へっぴりおばちゃんには、怖い。ズズズズ ズズズズと、スキーを大きく開け、利き足である右足に頼って、横向きにズリ降りていく。シュプールらしきものを描けるのは、最後のほぼ平坦な場所のみでした。

 

*ホテルから出たら、すぐそこにファミリーゲレンデのリフト乗り場!

 

息子が、ゴーグルだの、ネックウォーマーなどを貸してくれようとしましたが、ちょびっとだけ、スキーをするつもりでしたので、そんなの、いらない、いらない、と言っておりました。しかし、北海道の雪山をなめてはいけませんでした。ただ、リフトに乗っているだけでも、吹雪が顔を直撃するので、ゴーグルや口を覆うウォーマーが、ありがたくて仕方なかったです。ジャケットも街で着るダウンでいいと言い張っておりましたが、しばらく着ていると防水加工をしていないことに濡れた肩が冷たくなってきて、身にしみて気づき、息子にスペアのスキージャケットを借りました。息子は背が高いのですが、今は、ダボダボファッションなので、助かりました。中に着るジャケットも、スキーグラブの中につけるインナーの手袋も、長い靴下も、これをつけなきゃダメだ!と、貸してくれました。

 

なんだか、立場が逆転したな~~ 息子は今26歳なのですが、小学校の頃は、冬でも、ショートパンツで学校へ行くので、いつも、寒い思いをしているんじゃないかと、心配したものでした。ジャケットも、前のジッパーを閉めるように、何度、言ったか分かりません。それが、今や、私が寒い思いをしないように、面倒をみてくれている、、、

 

当然(必然)のことながら、下手なスキーをしていると、ずっコケました。派手にコケたわけではなかったので、両方のスキーがまだブーツについている。そうなると、両足がツルツル滑って、私の弱弱の足腰では、一人で起き上がるのが、それはそれは大変。もうひっくり返り、開き直り、天を仰ぎ、諦めかけましたが、なんとか、最後の力を振り絞って起き上がりました。

 

コケるとこんなに大変なんだということがわかりましたので、それからは、ますます、私のスキーの速度は、カメのようになりました。

 

無理は禁物、、、この歳になると、人生、守りに入らないといけないという教訓だったのかな?