2024.5.18 笠取山 ③水干・そして下山 | ムサママのおめでたい日々

ムサママのおめでたい日々

たのしいこと、みつけた!?

②の続きです。今回でおしまい

 

10:55 笠取山(1,953 m)山頂

 

 

シャクナゲも咲いてます

 

山頂には先に来ていた方達がいました。

もう一度、この先に下山道があるのかどうか、不安なので聞いてみます。

その方達も、初めてだったみたいで、やはりそちらから下りる予定だったようなのですが

あまりにも岩だらけで、先に道がついているのかどうか不安になっていたようです。

とりあえず進んでみます、と言って、先に行かれました。

 

私たちも進むことにします。

 

 

しばらくは、岩とシャクナゲの道

 

 

 

 

 

 

そのうち道標が出てきてホッとします

 

 

11:18 15分ほどで岩とシャクナゲの道が終わり、やっと登山道へ

 

 

 

 

  水干(みずひ)

 

11:28 水干にやってきました

 

 

ここに多摩川の最初の一滴が…

と思ったんですが、全く出ていませんでした。残念!

 

 

水干(みずひ)とは…

多摩川の最初のひとしずくは見えたでしょうか?

ここが、沢の行き止まりの意味で「水干」と名付けられた多摩川の始まりです。

すぐ上の稜線付近に降った雨は、いったん土の中に染み込み、ここから60mほど下で、湧き水として顔を出し、多摩川の最初の流れとなります。

この流れは水干沢→一ノ瀬川→丹波川となり、奥多摩湖(小河内貯水池)に流れ込み、そこからは、多摩川と名を変え、東京都を横断しながら合計138㎞の長い旅を経て、東京湾に流れ込みます。

(説明板より)

 

 

久しぶりの黄色いスミレ、キバナコマノツメ!

 

トウヒの松ぼっくりでしょうか。ワチガイソウも咲いてますね

 

ワチガイソウ

 

トウヒの松ぼっくりが落ちていたのは、この辺が針葉樹の天然林だからだそうです。

 

針葉樹の天然林…

多摩川流域の天然林は、大きく二つに分けられます。

ひとつはブナ、ミズナラなど広葉樹を中心とする森林で、他の一つはこの場所のようにコメツガやシラベ、トウヒなどの針葉樹を中心とする森林です。

なぜ、このように、場所によって異なる森林になるのでしょうか。

土壌が深いなど、樹木の生育条件が良い場所では広葉樹との生存競争に負け、針葉樹は森林となりません。一方、岩場などの厳しい生育条件のところや、標高が1800mを超える寒冷なところでは、広葉樹との競争に勝って、針葉樹は森林となります。(説明板より)

 

 

さて、水干も見たし、あとは下山するだけ♪

 

 

大菩薩と富士山を見ながら…

 

 

さらに200mほど進むと、水場口。

ここで痛恨のミス。60m下ったところに、多摩川の最初の流れが見られる場所があるというのに

下山のことばかり考えていて、道標をろくに見ないで、先に進んでしまいました。

 

次回(いつだ?)見てみます汗

 

目の前のことに必死で、思い込みが強くなっていたようです。

視野が狭くなって判断を誤るって、山あるあるですよね。

毎回、同じようなミスをするのに学ばないムサママです。

 

 

二つの山頂と、岩とシャクナゲの道、水干、水場の位置関係はこんな感じ

地図にはあまり詳しく載っていません

 

赤い線は普通の登山道青い線は岩とシャクナゲの道

 

 

 

  再び分水嶺と笠取小屋

 

カラマツ林を通って、下山します

 

 

 

森をつくった人々…

下の写真は1922(大正11)年、東京市の市議団一行が、水源地を視察した際に、この付近を訪れた時のものです。当時の水源地域一帯は、明治年代に行われた焼き畑を原因とする山火事などにより、裸山が広がり、少し雨が降っただけでも山崩れや洪水がたびたび発生していました。
そこで、当時水道事業を担っていた東京市では、これらの災害を防ぐため、苗木を植え手入れをし続けてきたのです。そして、今、皆さんの目の前に広がる森林があります。(この辺りのカラマツは、視察の後すぐ植えられたものです)(説明板より)

 

 

大正時代に植えられたカラマツたち…水源の森を守ってきた人々の努力が偲ばれます。

 

 

12:00 謎のオブジェのところに戻ってきました

ニホンジカ捕獲実施中とのこと

 

 

分水嶺経由で戻ります

 

笠取小屋への道

 

草原の向こうには奥秩父の山々。乾徳山・黒金山・北奥千丈岳・国師ヶ岳

 

こちらは古札山

 

笠取山に別れを告げて…

 

 

笠取小屋の近くで休憩していたら、鹿の群れがいました

 

捕獲実施中って書いてあったけど…

 

逃げて行った

 

笠取小屋の前を通って帰ります

 

 

  一休坂で下山

 

13:00 一休坂から下山します

 

 

一休坂は急登とのことで、下山に使ったのですが、とても気持ちの良い道でした。

 

 

沢沿いに下っていきます

 

 

結構バラエティに富んだ道。植林あり、自然林あり…沢と新緑はずっと…

 

 

 

この自然林は素敵ドキドキ

 

 

ミズナラの天然林…

目の前の太く立派な樹木は、ミズナラです。森の母と呼ばれるブナとともに、日本の山地に広がる森林の代表的な樹木です。ここに根をおろしてから、300年をこえているのではないでしょうか。
この森林は、ミズナラだけのように見えますが、ほかに数種類のカエデの仲間やリョウブ、ブナ、コシアブラなど、多くの樹木が混ざっています。そして、これらの樹木が多くの動植物を育て、”森林の豊かさ”を高めているのです。(説明板より)

 

 

 

13:33 一休坂

 

ミツバツツジが咲いていました

 

 

キラキラ✨

 

 

 

 

 

13:43 一休坂分岐に戻ってきた

 

この辺りは、朝はたくさんサンリンソウの蕾があったのですが

 

 

お昼を過ぎたらみんな開いていました

 

 

なかなかピントが合わなくて難しい…

 

 

 

きれいな多摩川の最上流の流れ

 

 

この時は、サンリンソウではなくてツルシロカネソウだと思い込んでいました。

 

 

花はニリンソウに似てるけど、葉っぱが違ったので…

 

 

元の道を戻り…

 

 

14:18 登山口に戻ってきました

 

ということで、小学校の小遠足はここで完結しました(中流を全く歩いてないけど)

あんなに嫌いだった多摩川下流の小遠足でしたが、最後は素敵な山歩きで終われてよかった(笑)

水の流れやお花を撮ったりして、とにかくゆっくりのんびりの山行でした。

 

メモコース: 6:48 作場平口 〜 7:23 一休坂分岐 〜 7:46 ヤブ沢 〜 8:27 ヤブ沢峠 〜8:46 笠取小屋 〜9:03 雁峠分岐 〜 9:10 小さな分水嶺 〜 9:45 笠取山(西峰)山頂 10:40 〜10:55 笠取山(東峰)山頂 〜 11:20 将監峠方面分岐 〜11:23 中島川口方面(黒槐尾根)分岐 〜11:28 水干 〜 11:45 水場口 〜 12:00 笠取山西 〜 12:08 小さな分水嶺 〜 12:25 笠取小屋 13:00 〜 13:33 一休坂 〜 13:43 一休坂分岐 〜 14:18 作場平口(赤は往路青は復路

メモタイム:9時間30分(うち休憩等2時間半くらい)

メモ距離:11km 歩数:21,800歩

 

 

いっぱいだった駐車場は、少し車が減っていました。

帰りにクリンソウが咲いている場所がありました。

 

 

久しぶりに見るニョイスミレも

 

帰りは渋滞の中央道を避けて、奥多摩経由で帰りました。

途中、道の駅たばやまでちょっと休憩して、日の出ICから圏央道に乗って帰ったので

渋滞に巻き込まれずに帰宅できました。

 

笠取山、多摩川の源流の山、ということしか知らなかったのですが、本当に素敵な山でした。

道もなだらかなので、気持ちよく登れます。沢の流れも、新緑も、小さな分水嶺も、山頂への急登も、

絶景も、岩とシャクナゲの道も、水干も、カラマツ林も、原生林も、

変化に富んでとてもお得感のある山。紅葉の時期にも来てみたいと思います。

次は「最初の一滴」を、ぜひ見てみたいものです。