①の続きです、
岩殿山から、稚児落しに向かいます。
「稚児落し」は、岩殿城主・小山田信茂が織田信長によって処刑された後、側室・千鳥姫が子供達と共に城外に脱出し、ここまで落ち延びましたが、赤子が泣いたため、その声が敵に聞こえてしまわないように、赤子を谷に投げ落としたという伝説から、その名が付いたそうです。
その赤子は生きていて、浅利郷の名家の子として成長した、という話もあるそうです。
余談ですが、丹沢の姫次も、小山田信茂の従兄弟、小山田行村の娘・折花姫が落ち延びた場所で、敵に追い詰められて自刃したため、姫突き→姫次となったそうです。天目山の戦いの後、小山田氏の滅亡に伴って、さまざまな悲劇がこの山中にあったのでしょう。
天神山
11:40 林間コースを抜けると、再び展望の良い場所へ。
岩殿山がよく見えます。岩殿山の左側に見えるのは、たぶん扇山と、百蔵山。
青空も出てきました。
岩殿山からとは少しだけ見え方が違うんです
再び紅葉の山の中を歩いて…
11:54 天神山(鉄塔があります)
ここからは、北側の山が見えます。あちらは青空。
そして、雁ヶ腹摺山。
敵から落ち延びた千鳥姫一行は同じ景色を見てあの山を目指したのでしょうか。
天神様を祀った祠があります
天神山山頂の鉄塔
しばらく綺麗な紅葉の山を歩きます。
下ったり、登ったり…
またまた鉄塔
お昼をまわって、お腹が空いてきました…
稚児落し
どこかでお昼ごはんを食べよう…と思っていたら…
12:18 目の前に、稚児落しがどーんと現れました!
カメラに収まりきらない大きさ!
10年ぶりくらいの貞子登場(笑)
とりあえず、危険でない林間ルートへ
…と思ったら、3分くらいで再び岩場に出てきました
ということで、結局、岩場ルート(ここも稚児落し)の上でお昼ご飯にします
風の音が凄かったんだけど、実際はポカポカ暖かくて
絶景を見ながらおにぎりを食べました。
どんな高級レストランより贅沢な特等席の展望デッキです。
杓子山と高川山の間にあるはずの富士山…一瞬、雪のしましまが見えましたが…
南側はやっぱり晴れそうにありません
30分ほど休憩して、稚児落しへ…
13:05 5分ほどで、稚児落しに出ます。
さっきご飯を食べながら見ていた崖の上です
ピンクのがさっきいた展望レストラン
岩殿山の電波塔が見えます
道志の山々(倉岳山〜高畑山〜赤鞍ヶ岳)の連なりの向こうに、
チラチラと丹沢の山(袖平山・大室山)がのぞいています
今年は道志の山にたくさん登りました。
富士山は相変わらず見えないけど…
中央道。岩殿トンネルを抜けたあたり?
たくさん写真を撮ったのに、帰って見たら、みんな同じだった💦
こちらは北の方。天神山の方からの鉄塔が続いています。
下ります。結構なザレザレの急斜面。
13:43 下って来たら、右大月駅・左大月駅の表示(左が近道)
ここは紅葉がきれいでした
中央道の下を潜ります。さっき見えていたところかな?
14:13 大月駅に戻って来ました
跨線橋の上から、岩殿山と天神山を振り返る。(左端に雁ヶ腹摺山がいる!)
秀麗富嶽十二景ということで、富士山を見に行ったのに、残念ながら富士山はお休み。
でも、懐かしさあり、スリルあり、絶景あり、紅葉ありの楽しい山行でした。
特に、稚児落し(名前は怖いけど)でのランチはとても気持ちよくて最高。
コース:大月駅 8:15〜8:55 畑倉登山口 〜9:45 岩殿山山頂〜10:50 築坂峠〜11:54 天神山〜12:18 稚児落し・岩場コース 12:58〜13:05 稚児落し〜13:45 浅利登山口 〜13:15 大月駅
タイム:5時間(休憩1時間)
距離:10km 歩数:18800歩