②の続きです
8:43 浄土山南峰を離れて、五色ヶ原に向かいます
雄山。東一ノ越に通じる道が見える。
山荘が見えているから近そうだけど、ここから五色ヶ原山荘までのCTは3時間40分です。
しかも、久々の高山でバテバテな上、前日の思いがけない「上級者コース」でビビりまくり、
全く体力にも気力にも自信がない還暦過ぎのおばあちゃんには、無謀としか言えない気がしてきた。
浄土山を振り返る
富山の街と海
左手前に見える山が鬼岳
鬼岳全貌(登頂はできないので巻いて行きます)
眼下に広がる立山カルデラ
彩雲?
荒々しい岩稜と秋の花たちが北アルプスらしい景観を作り出しています
ハナゴケ発見!!こっちはチシマギキョウかな?
ハクサンフウロ・ミソガワソウ
イワオトギリ
北アルプスの山々には雲が…。懐かしい稜線。
「ヤケーヌ」愛用の娘
トリカブトいっぱい!
コバイケイソウも終わりかけだけど…秋らしい景色
龍王岳と鬼岳の鞍部から眺めた龍王岳
9:25 鬼岳東面を通過
黒部湖が見えてくる
わかりづらいところは、赤いペンキで印がついているので迷うことはありません
この辺りはまだ夏の花が咲き残っている
ウサギギク・ヨツバシオガマ(室堂平の方は、みんな終わっていました)
ミヤマリンドウ・ミヤマアキノキリンソウ
こちらはイワギキョウ
雪渓
赤い実たち…オオヒョウタンボク(毒)・コケモモ・タカネ?ナナカマド
チングルマとイワギキョウ
整備された木道があるところも
10:16 ようやく獅子岳
獅子岳から、ザラ峠まで、一気に下ります!!
ヤマハハコもっさり
ここからどんどんガスが湧いてきた!!
天気もってくれ〜💦
あの最低鞍部がザラ峠でしょう。あそこまで下っていきますよ!!
北アルプスってこういうとこだった!!
ザラ峠からまたグーッと登ります
鎖や…
2段の梯子があったりします
すごい北アルプス感!!!ワクワクするね〜!!
ミヤマコゴメグサ・ダイニチアザミ
ミヤマキンバイ・オヤマソバ
こういう景色、嫌いじゃない!
娘の見解によれば、のではないかと思われるものがあり、慌てて鈴をつけます💦
(結構大きくて、未消化の種のようなものがたくさん入っていた)
ガスはかかってくるし、雨降りそうだし、遠いし、のはあるしで、不安になってくる…
オヤマソバが花ざかり
11:18 ザラ峠に到着!!(誰かサングラス忘れてる!)
ザラ峠は、戦国時代、越中の大名であった佐々成政(さっさなりまさ)が徳川家康に会うために厳冬の北アルプスを越えたという「さらさら越え」で通ったと言われる峠。
(さらさら越えは「ザラ峠越え」のこととも言われる)
昔の大河ドラマの『利家とまつ』で山口祐一郎さん演じる佐々成政がさらさら越えをしていたシーンを思い出します。当時の登山装備は、蓑笠に雪靴などだったのでしょう。現代でさえ、厳冬期の立山越えなんて無理な話。佐々成政の偉業に思いを馳せます。
さらさら越えの原因は、豊臣秀吉と徳川家康による、小牧・長久手の戦い。佐々成政は徳川方についたのですが、秀吉と家康が和睦してしまったため、家康に再挙を促そうと、北アルプスを越えて、浜松まで行きます。しかし、良い返事はもらえず、成政は失意の中、越中に帰って行ったということです。
以前、船窪小屋に泊まった時に、当時の小屋主の、故・松沢宗洋さんが、囲炉裏端でその話をしてくださったことが思い出されます。松沢さんは、「さらさら越え」で佐々成政が歩いたという針ノ木谷の古道を、地元の有志の協力を得て復活させられたそうです。
どれも、すっかり忘れていた話だったのですが、ブログを書くにあたって調べていくうちに、改めていろいろなことを思い出し、それが結びついていき、まるで、自分がそこに呼ばれて来たような、感慨深いものを感じます。
ザラ峠についた時、雨が降ってきました💦
続く