今回の茶道体験で、
忘れられない人に出会いました。
タイからの学生さんたちは日本語不可、英語可、とのことでしたので、
2日間共に英語通訳をしてくれた同じ学生のRさんです
15歳、高校一年生男子。
中国出身ということで、中国語、日本語、英語と3か国語が堪能だそうです。
私自身も、お手伝いお願いした社中の先生も、英語が話せません。
何とか簡易的な説明文を資料として作成しましたが
お粗末なものでした…
私が区切りのいいところまで話したあと、Rさんが訳して伝えてくれるのですが、
初め、通訳してくれたとき、
思わず、横顔を見つめてしまいました。
私が言ったことを、そのまま訳すのではなく、
何か、ひとつまみの、私の心を入れ足してくれてるような…
訳し方をしているように聞こえたのです。
そして、二日目にも来てくれたのですが、
そのお粗末な資料を捨てずにちゃんと持ってきてくれただけでなく‥
びっしりと赤字で色々書き込んであったのです…
私、本当にびっくりして、そのあと、
涙が出そうになりました…🥲
引率の先生が、終わったあとに、Rさん、1日目で納得いかないところがあったみたいですよと教えてくれました。
通訳するのには、訳される事柄、対象への理解がなければ、
言葉通りの訳では伝わらない、ということ。
を感じたそうです。
特に点前の所作などは、どのような仕組みでどのように展開するか分からない動きを、表現することは難しいですね。
でも、
英語の聞き取り力もない私が、初めてRさんが通訳してくれたとき、はっ!として、思わず聞き入ってしまったのだから…
初めから、人の「心」の部分をすぅっと素直に受け取れ理解できる、稀有な美徳を持ち合わせているのでしょう。
だからこそ、
言葉だけの通訳をすることに違和感を覚えたのでしょう。
そして、
こんなささやかな機会の、
こんなわずかな時間にも、
私が伝えたいことに、真摯に向き合ってくれたのだと思いました。
心から、すごいなあと思いました
私もRさんのように、
与えられた仕事、機会を、大小関係なく、ひとつひとつ心を尽くして、
真摯に取り組もうと思いました。
Rさん、本当にありがとうございました!