何となく、この季節のあたりに着る着物、
というのを意識せずとも選んでしまっています。
節分あたりから、
2月に着る着物とそれに合わせた帯です👇
こちら、
着物は江戸小紋ですー
江戸小紋という種類の着物は、
近くでみると細かい柄が全体に及んでいて遠目には無地のように見えます
(江戸小紋については
詳しくいつか書こうと思います〜
江戸時代、武士の裃、贅沢禁止令などの時代背景のなかで生まれたものです。
極限まで微細な型染めで、
鮫、行儀、角通し、を三役とし、三役に紋を入れれば、礼装としてフォーマルなシーンで幅広く使えます)
これは
見えますか?
実は「厄除」という文字が敷きつめられています
生徒さんは蕪(かぶ)の江戸小紋を練習用に購入されたそうですー✨
すっきりしていて洒落が効いたもの、江戸の粋、が感じられるのが江戸小紋です。
そしてその赤い着物に合わせて締めているのが、絞りの帯です。
こちらは、実は、羽織でした。
やはりおばあちゃんが生前、総絞りの羽織りを2枚くれました。
せっかくの素晴らしい総絞りなのに
茶道では、というか私は、あまり羽織りを着ません…
何とかしてこの総絞りを着たい!!!
とあれこれ考え、
着物に詳しい方に相談し…
1枚を道中着に、
1枚を帯に仕立て直しすることにしたのですー
総絞りは主張が強く、豪華ではありますが
黒地だったために、
江戸小紋のスッキリさと合わせると、
出過ぎず、嫌味なく、とても引き立ちます
道中着にした方は全体的に黒地だっため、なおさら色合わせが楽です
こちらの薄紫色の、江戸小紋にも合わせて使います〜
この江戸小紋は梅かな桜かな、小花が染め抜かれています🌸
突然ですが、決して私はお金持ちではありません
いつだってお金に余裕はないので
本当に少しずつ、少しずつ、10年くらいかけて、
1年に2枚くらいずつ、
おばあちゃんに譲り受けた着物を
このように仕立てなおしたり、染め替えたり、
寸法を調整したりして、
自分らしく着れるように、
手間と工夫をかけてきました。
今も1枚だけ染め替えに出している単衣があります。
古いもの、譲り受けたものって、そのまんまで使うことはなかなか難しいのです。
また、簡単に自分のものにはなってくれません😅
あぶく銭が手からすり抜けていくように流れていくのと、同じ道理なのかと思います…
ひと手間かけることで、
その過程を経て、着て、そしてやっと自分のものになっていくような気がしています。
そんな着物がたくさんあるので、
都度ご紹介できたらと思います〜
私は、冬から春に替わるときが、1番苦手で…
体調も崩しやすく、頭もぼやっとして、気怠い気分から抜けられません…
赤い着物と、総絞り帯のインパクトに、厄除!
は、
密かに春先のそんな苦手意識を祓うように選んでいるのかもしれません〜