無地紋付き
は茶人の正装です
この開炉や口切りには、
やはり無地紋付きの
静けさと品格が
調和すると思います
初釜には新年を寿ぐ気持ちで、ホストでもゲストでも華やかな訪問着を着たくなりますが
口切りの厳かな雰囲気と、
寒さもまして、
やがて冬枯れて移り替わる景色の中にあっては、
控え目で落ち着いていることが、
逆らわない、自然な心持ち、だと思えます
着物のTPOは
色々あって難しそう、
分からない?とよく言われます。
私は出会ったことないですが着物警察がいるとか?!(笑)
でも、その着物を着ていく「状況」を、
素直に感じ、想い、
その状況に逆らわず、添った心持ちで
選んだものなら、
自ずと理にかなっていることではないかと思います。
季節や気候、然り。
趣向や目的、然り。
私は、炉開きの、
侘びた情緒のある
この、落ち着いたお祝いの日㊗が、
とても好きです
そして、この日に無地紋付きを着ることも。
いつも、
誰に向けてでもなく、
秘かに
誇らしい気持ちになるのです。
この縮緬の
くすんだグレーがかったピンクの無地紋付きは、
仕立て上がっていたものなのですが、
これはいいものだね、と、祖母が見て触って、
私が茶名を頂いたときに買ってくれたものです。
とても地味な色なのですが、
裾をひらくと、八掛に宝尽くしの絵が銀箔で入っています
帯は黒地だったり、緑がかった金地のものだったり、
今年は、服部の七宝紋様の白地帯をしめました🤍
着物を着るということは
装うことだけではない、
心を表すためのものだと思うのでした