科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズより、自然災害編。
台風19号の検証されたデータの報道を取り上げます。
10月23日。長野県の千曲川の氾濫は決壊した場所を中心に南北1キロ余りにわたって発生していたことが専門家の調査で分かりました。専門家は「当時の水量のすさまじさを示していて、決壊範囲がさらに広がり、被害が大きくなる可能性もあった」としています。
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千曲川氾濫 南北に1キロ余 支流の氾濫も被害拡大 専門家調査
2019年10月23日 22時50分 NHK
千曲川氾濫 南北に1キロ余 支流の氾濫も被害拡大 専門家調査
2019年10月23日 22時50分 NHK
©NHK
長野県の千曲川の氾濫は決壊した場所を中心に南北1キロ余りにわたって発生していたことが専門家の調査で分かりました。専門家は「当時の水量のすさまじさを示していて、決壊範囲がさらに広がり、被害が大きくなる可能性もあった」としています。
台風19号による豪雨で千曲川では、長野市穂保地区の堤防がおよそ70メートルにわたって決壊していたことがわかっています。
この現場を河川氾濫のメカニズムに詳しい東京理科大学の二瓶泰雄教授が調査したところ、決壊した場所以外にも、付近の堤防の住宅地側で水でえぐり取られた跡や、草が流されている跡が見つかりました。
二瓶教授によりますと、これは水が堤防を越える「越水」による氾濫が発生していたことを示すもので、痕跡は決壊した場所を中心に南北およそ1.1キロにわたって確認されたということです。
二瓶教授は、「これだけ広い範囲で越水が発生した現場は見たことがない。水量のすさまじさを示していてさらに決壊範囲が広がり、被害が大きくなる可能性もあった」と話していました。
■支流も氾濫で被害拡大か
©NHK
さらに二瓶教授は、千曲川の支流の氾濫が被害の拡大に影響した可能性を指摘しています。
千曲川の西側にある豊野町を調査したところ、千曲川の支流の浅川やそこに流れ込む隈取川のほか、農業用の水路など少なくとも4つの川や水路でも氾濫の痕跡が見つかりました。
国土交通省によりますと、千曲川の氾濫で浸水した面積は950ヘクタールに達していますが、二瓶教授は千曲川だけでなく、多くの支流や水路の氾濫が同時多発的に起きたことが被害を拡大させたとみています。
国や自治体が管理する河川では、水位の上昇や氾濫の発生に警戒を呼びかける情報が出ることになっていますが、さらに小さな支流や水路などでは氾濫しても情報が出ないことが多いのが実情です。
二瓶教授は、「支流や小さな水路の氾濫が大きな川の氾濫を早めたり、被害を大きくする現象は、都市部でも発生しうる。河川の整備には時間がかかるのが現状で、まずは小さな川や水路でも氾濫が発生し、危険な状況になり得ることを多くの人に知ってもらい、避難に役立ててもらいたい」と話していました。
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10月24日。台風19号の豪雨で千曲川の堤防が決壊したことについて、長野市は国から決壊の情報を得ていたと説明していたことについて、「担当者の勘違いだった」として実際には国から決壊の情報を受けていなかったことを明らかにしました。
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千曲川決壊「実際には国から情報受けていなかった」長野市
2019年10月24日 21時47分 NHK
千曲川決壊「実際には国から情報受けていなかった」長野市
2019年10月24日 21時47分 NHK
©NHK
台風19号の豪雨で千曲川の堤防が決壊したことについて、長野市は国から決壊の情報を得ていたと説明していたことについて、「担当者の勘違いだった」として実際には国から決壊の情報を受けていなかったことを明らかにしました。
長野市の穂保とその周辺では台風19号の豪雨で千曲川の堤防が決壊し、2人が亡くなったほか多くの住宅が水につかる被害を受けました。
長野市は穂保とその周辺の住民へ大雨が降った今月12日午後11時半すぎに避難指示を出し、国も翌日の午前1時すぎ、5段階の警戒レベルのうち最も高いレベル5にあたる氾濫発生情報を出しています。
また、長野市の加藤市長も「堤防が決壊のおそれがある」として午前2時すぎに緊急速報メールなどを通じて避難を呼びかけていました。
その後、堤防は決壊しましたが、結果的に堤防が決壊したという情報は市から住民に伝わっていません。
これについて、長野市は国から決壊の情報を得ていたものの公表しなかったと説明していましたが、24日の市長の定例会見で、鎌田富夫防災監が「取材に応じた担当者が勘違いをしていた」と述べ、実際には国から決壊の情報を受けていなかったことを明らかにしました。
また、加藤市長は、住民に決壊の情報が伝わっていないことについて「決壊が起これば逃げるのは不可能だと思う。決壊のおそれがあるという情報が出された段階で、決壊の発生と同じだと受け止めてほしい」と述べました。
■国も決壊情報提供せず
©NHK
長野市が国から決壊の情報が伝えられていないとしていることについて、千曲川を管理する北陸地方整備局も経緯を調査した結果、情報を伝えていないことを確認したとしています。
そのうえで、河川の水が堤防を越える越水が確認された時点で「氾濫発生情報」を発表し、都道府県や報道機関などに通知しているものの市町村への情報提供は義務づけられておらず、その後、同じ場所で決壊したとしても改めて通知することはないと説明しています。
北陸地方整備局は「決壊の情報提供について明確なルールはないが、今回の被害の状況を考えると何らかの方法で連絡することも考えるべきだった」とコメントしています。
これについて河川防災に詳しい信州大学工学部の吉谷純一教授は「河川の情報を住民にどのように周知するのか自治体だけでなく、国も含めた仕組み作りが必要だ」と話しています。
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検証シリーズは少しずつ取り上げております。ご了承くださいませ。最新情報を知りたい方は、下記をご覧くださいませ。今後も続きます・・・。
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■「台風19号 検証」-NHK NEWS WEB
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≪NHKのスペシャルコンテンツ≫
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※ニュースのページ上から外れました。
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※NHKが各地の放送局を通じてまとめたところ、台風19号で亡くなった人は全国で90人となり、5人が行方不明となっています。
※今後に役立てるために、昨年の豪雨と同じく、データを取りあげつくして、後でまとめてデータベース化します。
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※現在、台風19号の検証データが溜まっているため、科学データ編をお休みしています。
次は、究極に溜まりに溜まったネイチャーを取り上げます。
※昨日の昼より大事を取って休んで寝ておりました。様子を見ながら、記事の取り上げ・巡回等を行います。大変遅れており、申し訳ございません。