世界初 ヒトのたんぱく質ほぼすべての合成に成功 愛媛大 | Just One of Those Things

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ヒトの生命活動に関わる主なたんぱく質のほぼすべてとされる2万4000種類余りを、人工的に合成することに愛媛大学が世界に先駆けて成功し、新たな薬の開発などに役立つと期待されています。
 

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世界初 ヒトのたんぱく質ほぼすべての合成に成功 愛媛大
2019年8月30日 4時08分 NHK

ヒトの生命活動に関わる主なたんぱく質のほぼすべてとされる2万4000種類余りを、人工的に合成することに愛媛大学が世界に先駆けて成功し、新たな薬の開発などに役立つと期待されています。
 
©NHK

愛媛大学の「プロテオサイエンスセンター」では、小麦の胚芽と呼ばれる部分から作った特殊な反応液を使って、ヒトの遺伝子からたんぱく質を人工的に合成する研究を進めてきました。
 
その結果、ヒトの体内にある主なたんぱく質のほぼすべてとされる2万4000種類余りを合成することに成功したということです。
 
センターによりますと、ヒトのたんぱく質を網羅的に合成したのは世界で初めてだということです。
 
©NHK

たんぱく質は異常があると病気の原因になる一方で、さまざまな薬のターゲットとして注目されていて、センターは、合成したたんぱく質を使ったがん医療の研究や薬の副作用の原因を探る研究などを、ほかの研究機関や製薬会社などと連携して始めているということです。
 
©NHK

愛媛大学「プロテオサイエンスセンター」のプロテオ創薬科学部門長を務める竹田浩之准教授は「ヒトのたんぱく質の働きをこれまでにない規模で研究できるようになった。病気のメカニズムを解明し、新しい治療方法の開発につなげていきたい」と話しています。
 
たんぱく質レベルでがん研究を進めている東京大学医科学研究所の井上純一郎教授は「2万4000種類のヒトたんぱく質の合成は世界に例がない。病気の予防や治療薬の開発などにも応用が期待できる」としています。
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他のを見ますと・・・
 
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病原研究・創薬 応用期待
ヒトタンパク質、合成網羅 愛媛大 2万4000種 世界初成功
2019年8月31日(土)(愛媛新聞)

 世界に先駆けたタンパク質合成技術を有する愛媛大プロテオサイエンスセンター(松山市文京町)がこのほど、ヒトの生命活動に関わるほぼ全てとされる2万4千種類のタンパク質を人工的に合成することに世界で初めて成功した。病気を引き起こすタンパク質の特定や治療薬の開発などへの応用が期待され、坪井敬文センター長は「国内外の研究機関や企業との共同研究をさらに広げていきたい」と意気込みを語る。
 
 同センターは、コムギ胚芽の抽出液に遺伝子を入れて合成することで、目的のタンパク質を自在に作り出せる愛大発の技術「コムギ胚芽無細胞タンパク質合成法」を基盤に、医学応用研究などを展開。高品質なタンパク質を効率的に作り出せる技術で世界をリードし、2003年に解読計画が完了したヒトゲノム(全遺伝子情報)から、ヒトの体を構成するほぼすべてのタンパク質を合成しようと取り組んできた。
 
 坪井センター長によると、医学応用などへは遺伝子に基づいて作られるタンパク質の機能の解明が鍵になる。ヒトのほぼすべてのタンパク質を用意できることで、薬の副作用や病気のメカニズムがどのタンパク質と関係するのかなどを効率的に研究できるようになるとし、「これまでにない規模の研究の進展が期待できる」と力を込める。
 
 すでに企業や研究機関と共同し、がん医療や創薬に関する研究を広げており、2万4千種類のタンパク質を各専門分野のニーズに応じて小分けにしたセットの準備も進めているという。
 
 坪井センター長は「コムギ胚芽による合成技術があってこそ実現できた。国内外で共同研究を進め、創薬分野などでの応用につなげたい」としている。
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と、小麦胚芽の合成技術がカギでしたか・・・。

 

愛媛大のプレスリリースはないのですが、下記のようなものは見つけました。

愛媛に生まれたタンパク質研究拠点 | 愛媛大学

生きるとは、タンパク質を作ること | 愛媛大学

 

面白そうですね。

 

ちなみに、下記のようなものも見つけました。

おまけ:大腸菌のタンパク質合成系と由来の異なる関連因子とを組み合わせてみる |高井研究室@愛媛大学

私から見ると面白いのですが、マニアックでしょうか?(笑)

 

 

次は、究極に溜まりに溜まったネイチャーを取り上げます。

 

※案の定、台風の影響による熱く湿った空気と大気不安定による気候ストレスで巡回等・更新が遅れております。休み休みとなりますが、申し訳ございません。
 

 

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