AI搭載兵器めぐり 国連の考えと日本政府の考え | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズ。データ編です。国防に関する報道です。

 

今回はこれまでのものを時系列でまとめます。

 

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AI兵器 国連“技術開発の民間企業も協議に参加を”
2019年3月16日 11時46分 NHK

国際的な議論が続いているAI=人工知能を搭載した「AI兵器」をめぐって、国連は開発や運用を規制するルールを作るため、各国の政府だけでなく、技術を開発する民間企業も協議の枠組みに参加することが欠かせないという考えを示しました。
 
「AI兵器」をめぐっては、人道的な見地から開発や運用を規制すべきだという意見がある一方、開発に取り組んでいるアメリカなどからは、規制に反対する意見もあり、国際的な議論が続いています。
 
こうした中、ニューヨークで15日、日本の国連代表部などの主催でセミナーが開かれ、ビデオ会議に参加した国連のデジタル協力に関するハイレベル委員会のギル事務局長は、「中国がAIと次世代通信ネットワークに投資し、ロシアやフランスもAIに取り組んでいるように、各国はテクノロジーを経済成長と安全保障の国家戦略ととらえている」と述べて、今後、AIの開発が軍拡競争につながるおそれがあると懸念を示しました。
 
そのうえで、「技術が完成してから規範を作っても遅すぎる」として、開発や運用を規制するための国際的な協議の枠組みには各国の政府だけでなく、技術を開発する民間企業の参加が欠かせないという考えを強調しました。
 
国連は、今月下旬にスイスのジュネーブで、AI兵器の在り方を議論する国際会議を開催するほか、ハイレベル委員会がことし5月にも、AI兵器の在り方を含む報告書をまとめる方針で、今後、議論を深めていきたい考えです。
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22日、日本政府が国際的なルール作り提言しました。

 

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AI搭載兵器めぐり 日本政府が国際的なルール作り提言
2019年3月22日 21時38分 NHK

AI=人工知能を搭載する兵器をめぐって、来週、スイスで国際会議が開かれるのを前に、日本政府は、開発にあたって国際的なルールを設けるよう求める提言をまとめ、会議の事務局に提出しました。
 
AI=人工知能を搭載する兵器の在り方を議論するため、今月25日から、スイスのジュネーブで国際会議が開かれることになっています。
 
これを前に日本政府は会議では、バランスのとれた議論を行うべきだとして、事務局に提言を出しました。
 
提言では、日本は、完全自律型で死に至らしめるような兵器は開発しないとしたうえで、人間が関与する「AI兵器」は人為的なミスを減らし、省力化につながるとして、安全保障上の意義があるとしています。
 
そのうえで、人間が関与することなしにAIだけの判断で死に至らしめるような兵器の開発には、国際的なルールを設けるよう求めています。
 
日本政府としては、こうした国際的なルール作りを各国に働きかけていく方針です。
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新しい情報として、4月23日、国連の軍縮問題の事務次長が「AI兵器は包括的な議論必要」という認識を示しました。

 

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「AI兵器は包括的な議論必要」国連の軍縮問題の事務次長
2019年4月23日 20時44分 NHK
 
AI=人工知能が敵を自動的に攻撃するいわゆる「AI兵器」について、国連の軍縮問題を担当する中満事務次長はAI兵器の影響は大きく、政府間どうしだけでなく、民間も含めたより包括的な議論をする必要があると訴えました。
 
国連で軍縮問題の責任者を務める中満事務次長は、23日、都内の日本記者クラブで会見しました。
 
この中で、中満事務次長は、AIなど新しい技術を使った兵器について、「非常に大きなインパクトがある。人の命を奪う決定を機械に任せていいのか。コントロールが効かなくなれば紛争がものすごい早さで進展しかねない」と指摘し、AI兵器の開発が、世界の安全保障に大きな影響を及ぼす可能性があると指摘しました。
 
そして、AIの活用によって、市民への被害を減らせる側面もあると指摘したうえで、「AIを軍事利用しようと研究開発を進める国と、そうでない国では立場に大きな隔たりがある。政府間だけでなく、民間企業や技術者も加え、倫理的な批判であったり、民間が守るべき原則などについても議論が必要だ」と述べ、より包括的な議論をする必要があると訴えました。
 
また、来年に開催される予定のNPT=核拡散防止条約の再検討会議について、「2回続けて合意なしとなれば、締約国の間の異なった見方や分断が広がりかねず、できるだけ避けたい。国連として、共通の認識作りを手伝っていきたい」と述べ、成功に向けた意欲を示しました。
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この辺りは日経新聞がよく取り上げているので、ご参考に取り上げます。

 

≪日本経済新聞より≫

「殺人ロボ」生むな 脅威の芽を摘む :日本経済新聞(2018/1/10 2:00)(有料記事)

近づく「AI兵器」時代 実用化・規制巡り国際会議 (2018/8/27)(有料記事)

AI兵器、実用化迫る 規制導入に米ロなど大国が反対 (2018/9/3 16:54)

AI兵器、人間の英知試す なし崩し配備の懸念 (2019/4/16 20:19)(有料記事)

 

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以上。

 

 

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